ロア

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@folklore_bot

見る人によって違うものに見える絵がある それらは目の錯覚を利用したトリックアートがほとんどだが、そのうちの何枚かは、少しずつだが実際に姿かたちを変えているという その絵はなんの絵なのか、正解はないが、間違いもない そしてこのbotのアイコンも、その絵のうちの一つである

2012-04-26 23:28:23
@folklore_bot

とある町をハリケーンが襲った後、全身に奇妙な刺青をした真新しい死体が発見されたが、どれだけ調べても死体の身元は分からなかった のちにその刺青はある部族にのみ口伝で伝わる「不滅の刺青」と判明したが、部族の長の話によると、ここ二百年近く、その刺青を施された人間はいないという

2012-04-27 03:27:47
@folklore_bot

信じようと、信じまいと―― 都内某所の女子高に閉ざされた螺旋階段がある 窓のひとつもないそこを降りていくと、やはり窓のひとつもない小部屋がひとつ その中央に、電話が一つ置かれている 電話線はもちろん通じていないが、時々閉鎖された扉の前を通るとコール音が聞こえるという

2012-04-27 05:27:43
@folklore_bot

紀元前二千年前のエジプト人神官の記録 「最近妙な伝染病が流行している 発病した者の髪は徐々に白くなり、皮膚はたるみ、力がどんどん無くなっていく 最期にはぴくりとも動けなくなる 未だ治療法は見つかっていない 我々はこの病気を、一人目の患者の名前にちなんで『オイ』と呼ぶことにした」

2012-04-27 07:28:05
@folklore_bot

信じようと、信じまいと―― 金縛りの原因は大きく分けて二種類ある ひとつは閉眼型、開眼型の睡眠麻痺 そしてもうひとつは、あの世のものがこの世に侵食した際に生じる加重だといわれている あの世とこの世が重なり合えば、その重みで動けなくなるのだ

2012-04-27 09:28:24
@folklore_bot

イギリスの地下鉄で、一つのトランクが忘れ物として届けられたとき、長年そこに勤めている駅員は「またか」と渋い顔をした なんでも、地下鉄が開通して以来、同じトランクが一年に一回届けられるそうだ 中身も毎年同じで、KとQが無いトランプ、そして「14日、赤」とだけ書かれたメモだけだという

2012-04-27 11:28:30
@folklore_bot

信じようと、信じまいと―― 消しゴムは、数えきれない程の字や絵を消すが、最後には自分自身が消されてしまうことに恐怖を感じ、誰もいないときにこっそり逃げ出すという あなたの消しゴムも、逃げ出してないかよく確認して欲しい 信じようと、信じまいと――

2012-04-27 13:28:43
@folklore_bot

夏の水辺などで見られる、羽虫が一ヶ所に集まって、柱のような形を成す「蚊柱」 これはユスリカのメスの周囲に、交尾を目的としたオスが、大量に集まってできる代物だ とある片田舎では、天まで届かんばかりの巨大な蚊柱が発生した その中央には、いったいどれ程の「いい女」がいたのだろうか――

2012-04-27 15:28:41
@folklore_bot

トキソプラズマという寄生虫をご存知だろうか 人類の半数以上に感染している、おおよそ無害とされている寄生虫である しかし、この虫がネズミに感染すると、ネコへの警戒心が無くなるなどの異常行動を取る 最近、統合失調症の原因が、トキソプラズマに脳を乗っ取られたという説が浮上している

2012-04-27 17:28:38
@folklore_bot

家に帰るとカギがかかっている 何度チャイムを鳴らして応答はなく、ノックしても電話をしても誰も出てくれない 仕方なくカバンからカギを取り出し、ドアを開けると家族は夕食を食べていた いつものように笑顔で「おかえり」 信じようと、信じまいと――

2012-04-27 19:30:21
@folklore_bot

とある旧家に残された日記には、不可解な記述がある 机にインク瓶をしまっておくと、いつも翌朝には消えてしまうというものだ 日記の主の曾孫にあたる人物はある日、自分の机の中からいくつもの見覚えのないインク瓶を見つけた それはまぎれもなく曽祖父の時代に作られたインクであった

2012-04-27 21:31:46
@folklore_bot

信じようと、信じまいと―― このbotをゾロ目の時間帯に見ると、その人にはちょっとした幸福が訪れる しかしゾロ目が有り得ない六時~九時の間にゾロ目を出そうとしてはいけない それを見た人は存在し得ない時間帯と同じように、人々の記憶から消えてしまうからだ 信じようと、信じまいと――

2012-04-27 23:30:45
@folklore_bot

信じようと、信じまいと―― 新宿の某デパートには 防火扉が数多く設置されているが、その中に閉まったまま、つまり通路を塞ぎ続けているものがある事を知っている者は少ない 少し近づいただけではわからないが、扉に耳を当てるとパタパタと足音が聞こえるという 信じようと、信じまいと――

2012-04-28 01:28:11
@folklore_bot

とある片田舎で、羽を備えた爬虫類のミイラが発見された これぞドラゴンかと住民達は一時騒然となったが、一人の男が、自分が蝙蝠とイグアナの死体を縫合して作った偽物であると語ったため、落胆と共に騒ぎは収まった ただ、開帳60cm以上の蝙蝠の羽の出所がどこなのか、男が喋ることはなかった

2012-04-28 03:27:44
@folklore_bot

信じようと、信じまいと―― 某作家はある日かかってきた無言電話を境に、作品の構想が噴出するかのように浮かぶようになった 彼はその後、ベストセラー作家の仲間入りを果たすのだが、その後、常に自分の作品の登場人物に見張られている気がするという

2012-04-28 05:27:34
@folklore_bot

信じようと、信じまいと―― 人類の4%は色盲であり、96%は色覚健常者と言われているが、これは誤りである 実際には0.7%の人間が、赤でも青でも黄でもない第4の色を見ることができる 多くの人間は、街がその色で書かれた自分たちをあざ笑う落書きで溢れていることを知らない

2012-04-28 07:28:05
@folklore_bot

生後一ヶ月の赤ん坊とその母親が公園を散歩中、通り魔に襲われ、母親は殺害されてしまった 五年後、その子供は叔父に連れられデパートで買い物をしていたが、突然一人の男に近づき叫んだ 「こいつがママを殺した!」 慌てて外へ逃げ出した所を事情聴取すると、正にその男が五年前の殺人犯だった

2012-04-28 09:28:53
@folklore_bot

信じようと、信じまいと―― とある精神病院で「ドアの向こうに知らない女がずっと立っている気がする」と訴える患者が激増した 奇妙な事に患者全員が、紅い瞳をした女だと医者に話したそうだ 信じようと、信じまいと――

2012-04-28 11:29:19
@folklore_bot

ある男は、戦場で落雷に遭い負傷した 除隊後、故郷で釣りを楽しんでいたところ再び落雷に遭い大火傷を負った またあるとき、公園を散歩していた彼はまたしても落雷を受け、とうとう命を落とした しかし雷はそれでも容赦しなかった 数年後、とある墓地一帯に落雷があり、男の墓石を粉砕した

2012-04-28 15:28:33
@folklore_bot

十七世紀末、ある解剖学者は、生涯に数百体の遺体を解剖した 当時、解剖用の遺体は、埋葬されたばかりの新鮮なものを墓場から盗掘して使っていた ある日いつものように彼が遺体を解剖していると、遺体が突然息を吹き返し、勝手に切り刻むなと怒鳴った 彼はそのショックで心臓麻痺を起こし、死亡した

2012-04-28 17:28:24
@folklore_bot

とある廃病院では、かつて非常用として使われていた螺旋階段の一番上から吹き抜けを見下ろすと、下から自分にとってもう会えない大切な人が手を差し伸べてくるらしい 自分も手を差し伸べながら階段を降りてゆくと、階段を降りきるまでにその人の手に触れ合えるという しかし、戻り方は誰も知らない

2012-04-28 19:28:13
@folklore_bot

信じようと、信じまいと―― ロアの中には作り話もあるが、真実の話もある そして何より、ロアは真実になる力を持っている 多くの人々の間を駆け抜け、語り継がれ、真実になる力を持ったロア それは今までつぶやかれてきた中にも存在する 信じようと、信じまいと――

2012-04-29 01:28:00
@folklore_bot

信じようと、信じまいと―― ある家では室内犬とフェレットを一緒に買っていた 普段二匹とも仲良くじゃれあったりして遊んでいた 家族が旅行で二日ほど留守にして戻ってみると、犬がうずくまっている そして中からフェレットが這い出してきた 犬の内臓はフェレットによって完食されていた

2012-04-29 03:27:50
@folklore_bot

クリスという男は、自分が囚人であるという夢に悩まされていた 精神科医にも通ったが一向に回復しない しかしこの男、実際はジョージという囚人であり、クリスという男は夢の中の存在であった それでも彼は獄死するまで自分はクリスだと信じ続けた あなたは今、本当に目を覚ましていますか?

2012-04-29 05:27:39
@folklore_bot

信じようと、信じまいと―― 噂では、天皇が亡くなったとき、ある一族だけがその棺桶に触れることができるという その一族は某県の北部に身を置いているといわれているが、そこには交通機関が通っていないという それが意図されたものなのかは誰も知らない

2012-04-29 09:37:27
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