保坂健二朗さんと鈴木俊晴さんによる、フランシス・ベーコン展をめぐるツイート
ベーコン展。「マニア」ならば、スペイン、イタリア、フランス、オーストリア、スイス、オランダ、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、アイルランド、イスラエル、イラン、ベネズエラ、カナダ、韓国はからは来ないのか、と言われるかもしれませんね(どこか忘れている可能性は充分にある)。
2013-01-23 00:46:44ベーコン展。正直に言いましょう。そのほとんどの国/美術館に交渉しました。だめだった理由は、それだけ「ベーコン」がそれぞれの美術館にとって重要な作品だったからです。でも一方で「そうした企画ならば」と大切な作品を貸してくれる美術館もあった。それが展覧会を運営する楽しいところです。
2013-01-23 00:54:10ベーコン展|よくある質問が作品がどこから来るのかというもの。お答えしましょう。以下多い順、あくまでも地域で。 アメリカ12、英国6、日本5、台湾3、ドイツ2、オーストラリア2、ロシア1、ベルギー1、デンマーク1。アメリカ、多いですね、正直びっくりしました。しかももっとあるんです。
2013-02-08 00:33:59ベーコン展|つまり合計33点(あくまでも現時点での予定ではありますが)展示される予定。ただひとつ言っておきたいのは、33点しか、ではなく、33点 も、だということ。しかも、ここだけの話、より多くの中から選りすぐった33点なのです。いわば精鋭たち。エッセンスを見ていただけます。はい
2013-02-08 00:29:38ベーコン展。「断られた」話をすると「ああ、じゃあその展覧会は…」と言い出す人がいるとも聞きます。しかし、現実はそんなに甘くない(ここは極東です)。そして一方で、現実は結構捨てたもんじゃない。ちゃんとした企画をすれば、実費だけで、極めて「高価」な作品を貸してくれたりするのです。
2013-01-23 00:58:29つまり今回のベーコン展は(基本的にどの展覧会もそうあるべきだけど)、美術を愛する者たちの善意を支えにしてできあがっているわけです。たとえ出ていない作品があったとしても、それはその所蔵者(所蔵館)が、自国における来館者を重視した、或いは作品の状態を考慮しただけの話。つまり愛がある。
2013-01-23 01:03:26ベーコン展の借用先。すみません、肝心のドイツを忘れていました! ちなみに今回は借りないことになりましたが、ジーゲン市Siegenにある美術館はベーコンを複数持っている。この話をすると、ヨーロッパの現代美術関係者は「なんで?」とか「どこ?」という反応を示すことが少なくない。(続く)
2013-01-23 08:30:39(ベーコン展)ジーゲンがベーコンを複数持っている理由は、その街であのルーベンスが生まれて、その名前を冠した賞があるから。ベーコンは爵位も賞もそのほとんどを辞退しましたが、なぜかルーベンス賞は受けとった。そして賞金は当時洪水で被害を受けたフィレンツェの美術作品の修復のために寄付した
2013-01-23 08:35:01(参考)ジーゲン市現代美術館でのベーコン展示
おや・・・?(ベーコン展非公式会合)
ベーコン展非公式会合。巨大ベーコングラタン。 at #大将 http://t.co/dkODkDN9 #miil
2013-01-23 20:08:51芋焼酎飲みながらジャーマンポテト。@ベーコン展非公式会合。 http://t.co/9JyZVJd3
2013-01-23 20:59:42「ベーコン展」のチラシ店内に飾ってもらいました!!本物のベーコンと一緒に。 http://t.co/QVxarehj
2013-01-23 22:27:28@sourd こんなベーコン展?写真もあります。昨夜お世話になった店のマスター頑張ってくれました。 http://t.co/KKLAmXiU
2013-01-25 00:33:17紫の教皇・枢機卿、赤の枢機卿について
ベーコン草稿より|50年代にベーコンが描いた教皇や枢機卿を見て、その法衣は紫ではなくて赤であるべきだという指摘があるかもしれません。ベーコンが、教皇の法衣を(正しく)スカーレットと白で描くのは1961年のこと、また《赤い枢機卿Red Cardinal》を描くのは1960年のこと。
2013-01-24 09:08:17ベーコン草稿より|それまでは教皇の法衣を紫で描いていました。その理由は、教皇を描いたベラスケスの作品を含めて、参照していた図版のほとんどが白黒だったからだろうというのが、現在のところのベーコン研究における見解です。(あんまり面白くない見解ではありますが)
2013-01-24 09:11:22ベーコン関連|ちなみに英国ではじめてのカラー雑誌が発刊されたのは、The Sunday Timesにより1962年と言われています。 http://t.co/tplIjcjS ベーコンの作品も確かに実際60年代から明るくなっていきます。雑誌の変化だけが理由ではないでしょうが。
2013-01-24 09:15:03ベーコン関連|今回のベーコン展では紫の枢機卿と紫の教皇と赤の教皇が出品予定。ちゃんと「変化」を確認できます。「おいおい、色、間違っちゃってたよ。やばいな」と彼が思ったのかもしれないと思うと楽しいです。だって律儀に変えている=正しているわけですから。結構かわいいところあります。
2013-01-24 09:25:43ベーコン展関連|年譜を焦りつつ編集中。テートのカタログには新しい情報が多い。たとればこれ。「1930 ドイツを旅行。ミュンヘンとオーバーアマガウを訪れる。バイエルン州の小村を訪れたのは、そこで10年に一度開催される「キリストの受難劇(Passionspielen)」を見るため」
2013-01-24 13:49:16雑誌での特集も同時進行。
ベーコン展|芸術新潮の特集のための都築響一さんとの対談終了。これまで15年近くベーコンを研究してきたが、目から鱗がぼろぼろ。僕の問題なのかこの国の問題なのかは、発売時に確認されたい。そんな都築さんの展覧会は今度の日曜日まで!エロとゾンビ! http://t.co/4jPICPvM
2013-01-24 19:11:03ベーコン展関連|美術手帖の校正も最終段階に。芸術新潮の方は火曜日に鈴木理策さん、木曜日に佐々木中さんとの対談を終了。鈴木さんとは、話していてある「可能性」に気づいた。これ対談の醍醐味なり。佐々木さんの語ってくれたベーコン論は率直に言って世界に通用するレベル。翻訳してあげたい。
2013-02-02 14:13:59