保坂健二朗さんと鈴木俊晴さんによる、フランシス・ベーコン展をめぐるツイート
(参考)『愛の悪魔』予告編
ベーコン展の草稿より
(多分)いいことを思いついた。ベーコン展のメインテキストは40枚。注を抜くと実質30枚。とても「すべて」をカバーしきれず、正直いって同じような文字量を草稿から削除した(枚数通りにかけない自分がふがいないや)。ということで、このファイル名「削除分」から今後ツイートすることにしよう。
2013-01-19 11:16:05草稿より| あるいはセシル・ビートンがこう証言していることが注目される。「ベーコンは金を払ってもらえないことが、絵を完成「しない」ことがいかにも嬉しそうだった。」 ここに私たちは、ジャコメッティにおける「制作の不可能性」との相似を見ることができるのではないか。 」
2013-01-19 11:17:39草稿より|ベーコンの発言の中に、ロヒールについての言及を見つけることはできない。「彼らドイツおよびフランドルの画家たちは、私にとってなんの意味も持たない」 という発言すらある。しかし生前のベーコンは、自分が影響を認めたくない画家については、その名前を発言から抹消していく人物でした
2013-01-19 12:26:06ベーコン展|テキスト草稿より|ちなみにアメリカののマイケル・フリードは、むしろ——シルヴェスターなどは些か否定的であった——1957年のファン・ゴッホのシリーズを、抽象表現主義的な背景により全体に統一感が生まれているとして評価するのでした。
2013-01-20 15:06:03草稿より|それは、影響を否定しながらも、その実、本を多く持っていたサミュエル・ベケットのプルースト論(1930)を思い起こせます(プルーストの『失われた時を求めて』はベーコンの愛読書でした)。ベケットはこう言います。(続く)
2013-01-20 15:08:35草稿より|(続き)「プルーストの創造した人物たちは、この支配的な条件と状況、すなわち《時間》の生贄なのである。二つの次元しか意識しない下等な生物が、突然高 さの神秘に直面したとき生贄となるように、生贄なのだ。生贄であり、囚人である。(続き)
2013-01-20 15:09:14草稿より|(続き)時間と日々から脱出するすべはない。明日からも昨日からも。昨日から脱出することができないのは、昨日が、すでにわれわれの形をゆがめてしまったから、もしくはわれわれによってゆがめられてしまったからである。」(引用終わり)
2013-01-20 15:09:44映画「ルチオ・フルチの幻想の殺人」
明日のためにDVDで「ルチオ・フルチの幻想の殺人」を見る。タイトルの通り監督はルチオ・フルチ。原題は「A Lizard in a Woman's Skin」。1971年。主人公の女性(上流階級)の自宅にかかっている絵があれもこれもベーコン。この「ねじれ」が伏線になってるともいえる
2013-01-21 01:03:59(続き)パッケージには「イタリアン・スプラッター映画の帝王が放った幻の傑作ジャーロ(ジャッロ)」と書いてある。確かに音楽もよい(エンリオ・モリ コーネ)し映像も凝ってる。スプラッターの要素は低い(僕でも見られる)。60年代の英国イギリスの状況を考えることもできるので結構お薦めです
2013-01-21 01:10:19(参考)「ルチオ・フルチの幻想の殺人」(予告編)
ベーコン展。ペアチケットなるものをヴァレンタインデーまで【期間限定】で売っています。普通、大人ひとり1500円なのに2000円。しかもこれ、二枚綴りなのでいろんな使い方ができるのです。ひとりで二回来るもよし。一枚を誰かにあげるもよし。http://t.co/X2FomVsi ぜひ
2013-01-22 12:35:42ベーコン展のペアチケットが2000円の件。ただしオンラインでの発券のみ(つまり図版がないので「記念」とするにはちょっとだけ寂しい)。しかもオンライン発券ゆえ、場合によっては手数料がかかります。そのあたりはどうぞご容赦を!
2013-01-22 12:37:42昨日は『芸術新潮』ベーコン特集のために中原昌也さんと矢来町で対談。映画の話―ベーコンは「映画の時代の人だった」―はもちろん、「油絵」の魅力について盛り上がる。そんな中原さんが出品されている展覧会は清澄白河のSproutで26日まで開催中。 http://t.co/LwMxryJv
2013-01-22 20:33:40中原昌也さんとの対談で出てきたベーコン展のキーワード。「偽りの癒しなんていらない。」 さようならフェルメール。こんにちは、フランシス・ベーコン。僕らは、この国における、油絵の、あるいは芸術の(受容の)革新に向けて頑張ります。
2013-01-22 20:37:20ちなみに『芸術新潮』のベーコン特集の担当編集者は2006年に同誌でジャコメッティ特集を一緒につくった人(二人体制なのですが、そのうち一人は違ってる)。http://t.co/GxkLG5BK 皆でいいものつくります。ジャコメッティ特集もよろしくです。古本で安いのも今のうち(かも)
2013-01-22 20:42:34ベーコンの作品はどこから来日するのか?
@momokanazawa はじめまして、ベーコン展担当者です。1983年の日本初(生前)のベーコン展がブリティッシュ・カウンシルの多大なるご支援のもとに実現した、つまりUKからの作品が多かったということもあって、今回は、意識的に、他の国からの借用を増やしています。
2013-01-23 00:29:48@kenjirohosaka はじめまして。UK以外のベーコン作品が集結するとなると(私にとっては)初めて見るものばかりですね。いよいよ楽しみです。
2013-01-23 03:03:16ベーコン展。借用地域を列記すると(順不同)、英国、米国、台湾、ベルギー、デンマーク、ロシア、オーストラリア、日本となる。英国、米国は当然複数箇所。多いと思われるのか少ないと思われるのか…担当者の本音を言えば「埋め草」的な、数を増やすだけの作品は入れていません 。がんばってます。
2013-01-23 00:40:04