『うちのメイドは不定形』裏話

森瀬繚(@Molice)さんの『うちのメイドは不定形』にまつわる裏話をまとめました。
文学 書籍 クトゥルー スマッシュ文庫 うちのメイドは不定形 ライトノベル 森瀬繚 クトゥルフ ラノベ テケリさん
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森瀬 繚@『宇宙(そら)の彼方の色(仮)』制作中! @Molice
『うちのメイドは不定形』の執筆は、ポール・アンダースン&ゴードン・ディクスンの『地球人のお荷物』などで時折見られた共作方式でありまして、僕がプロットを書き、静川龍宗君が小説としてそれを草稿に書き起こし、さらに僕が設定関連・伏線関連を含むリライトを行うという三段階の作業でした。
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第2巻の場合、プロット、草稿までは2010年頭の段階で終わっていたのですが、その後、様々な理由によって、僕が集中的に作業するためのまとまった時間を作れない状況がひたすら続き、この度、ようやくそういう環境を再構築するに至ったわけであります。
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イラストの文倉さんとは恒常的に連絡を取り合ってそのあたりの事情について共有し、幸いお待ちいただけた上、「楽しみにしてます!」との励ましもいただいておりました。どれだけ感謝してもしきれないくらいでございます。m(__)m
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いずれまたそのあたりは、発売日が近付いてきましたところで……まだまだ仕事は終わらないのです。ʅ(°,,,。)ʃ

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ノートPCでしばらくバックアップ・タスクが走っていて原稿が書けないので、風呂が沸くまで、ちょっとした裏話など。
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『うちのメイドは不定形』が書店DBに登録された時、『トラップドアの子供たち』というタイトルになっていたことを覚えている人がいるかもです。これはスマッシュ文庫編集部に最初に提出した企画の名残。『トラップドア・チルドレン』。文明崩壊後、樹海化した地球が舞台のダークファンタジーでした。
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この時、編集部側から提示された三つのテーマがありました。「学園/メイド/クトゥルー神話」。当時、僕は編プロを運営していたわけですが、実は代打という形でスマッシュ文庫に参加しました。僕が紹介していた作家さんが、都合で書けなくなったのです。
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先の三題は、その作家さんから「学園/メイド」を継承し、既にH・P・ラヴクラフトのコミカライズの解説を書いていた僕が関わるということで「クトゥルー神話」を追加という要求仕様が編集側から追加されました。
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で、まあ僕はひねくれものですので、萌えキャラ化したクトゥルー・クリーチャーとドッキリ高校生活みたいなニャル子さんとまるかぶりの話なんかは作らないわけです。(編集の想定はそっちみたいでした)
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実際の作品にする予定はないので、シノプシスの冒頭部を書いてしまいます。
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「ポストアポカリプスの時代--人類の科学文明は崩壊して18世紀頃にまで衰退し、生き残った人々は深い森に覆われた地球上のそこかしこにコミュニティを作り、彼らがアーティファクトと呼ぶ前時代の科学技術の所産を用いながら、何とか暮らしていた。」
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「サトル(主人公)は、人里離れた修道院のような施設で暮らしていた。透けるような肌、そして感情が昂ぶると金色の輝きを放つ鳶色の瞳は人々に恐れられ、彼は重苦しい石壁の中で友達を作ることもなく、独りぼっちで暮らしていた。」
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「そんな彼のもとへ、モルガーナと名乗るメイドが現れ、彼を「学苑」と呼ばれる場所へ導き出す。1ヶ月ほどの短い旅路だったが、施設から外に出たことのないサトルにとって外の世界は全てが珍しく、その彼に姉のように、時に友達のように接しながら護り、尽くすモルガーナとの間に固い絆が結ばれる。」
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--といったような、お話でした。正しくダークファンタジーです。とある古典SF作品がモチーフになっているのですけれど、わかる人は……黙っておいてちょうだい。(笑)
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(あ、ヤバいな。今ならこれスラスラと書けるな……)
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とまれ、そんな感じの企画だったわけですが、いざ執筆にかかるぞーという段階で、編集氏に「想定読者層として、今現在どんな作品を読んでいる人を考えていますか?」と問い合わせました。この辺は、僕の「好きなことなら何でも書く」マルチ物書きとしての習慣です。すると、帰ってきた答えが--。
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「『ハルヒ』と『とらドラ!』ですかねえ」--「だーく、ふぁんた、じい?」と真っ白になる僕と静川君。このあたりのことは、当時からの友人知人はよく覚えているかと。
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今となっては超懐かしい思い出ですが、当時はもう大パニックでした。僕と静川君の二人で頭を抱え、ああでもないこうでもないと言っている内に刻一刻と企画確定期限が迫り、どうにかそっち方向に企画を転調させようと24時間に渡るブレストを続け--「むり」という結論に到達。
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直後、僕がいくつかの持ちネタを寄せ集めて凄い勢いで作ったのが、「うちのメイドは不定形」と題する企画書であったわけです。後のことは御存知の通り。
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結果的に見れば、トラップドアを流しちゃって良かったなと思ってはいます……まさか2年半も時間を作れなくなるとは思わなかった。orz
森瀬 繚@『宇宙(そら)の彼方の色(仮)』制作中! @Molice
でもって、10%ほど不確定だった2月半ばからの1ヶ月仕事の確定連絡が入るのでした。小説仕事が急に続き始めたのは、要するに数日単位で小刻みに仕事突っ込まなくても大丈夫なところまでリカバリできたということであります……。(-,,,- )
森瀬 繚@『宇宙(そら)の彼方の色(仮)』制作中! @Molice
あ、ちなみにモルガーナ≠ショゴスですので為念。

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