「ダルマ先生」はなにが問題だったのか

はるかぜちゃん(@harukazechan)が「乙武先生(@h_ototake)は明光義塾のダルマ先生に似ている」という内容のツイートをしたところ、「不謹慎だ」と騒がれた件について、文学部生が書いてみました。
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だいご @it_dig

けれど、「この言葉は差別にあたるから排除しよう」というのは、背後にコミュニケーションの排除がある。「障害者はかわいそうだから、傷つく可能性のあることは全力で排除しよう」という考えは、容易に「下手なことを言うと傷つくかもしれない、あまり関わらないようにしよう」という考えになる。

2013-01-27 11:08:52
だいご @it_dig

そうやって、「傷つけないために」と多くの人々にコミュニケーションを拒否されたり、腫れ物に触るような間違ったコミュニケーションをされた人は、その想像力の停止による配慮にこそ傷ついてしまうこともあると思う。

2013-01-27 11:09:25
だいご @it_dig

はるかぜちゃんと乙武さんの付き合い方は、そうした人々の想像の停止を破壊していく。障害者の、障害という特徴だけを見るのではなく、その人自身を見ることの大切さを教えられる。それは今までの自分の考えを打ち崩される、ショックなことでもある。そこにヒステリックに反応してしまう人がいる。

2013-01-27 11:10:24
だいご @it_dig

話し手に悪意がなく、対象とされた聞き手が傷ついておらず、そして発された言葉が差別語ではない。それでも、誰かが傷つくことはあるか。ある。その傷ついたことを責めてはいけない。その想像力は悪くない。けれど、「誰かが傷つくかもしれないから」と言葉を制限することはもうしてはいけないと思う。

2013-01-27 11:12:00

【番外編】

だいご @it_dig

【番外編】 当事者が良いと言っていればオッケー、というのは危険をはらんでいる。たとえば体罰。先生に愛情があり、生徒や保護者がそれを体罰と認識していなければいいのか。僕はそれでもダメだと思う。それは名前を変えた暴力だからだ。厳しい指導と、体罰は分けて考えなければならない。

2013-01-27 11:12:31
だいご @it_dig

夫にぼこぼこにされても、夫を愛しているからといって離れようとしない妻。夫も妻を愛しているという。このDV家庭は問題ないのだろうか。その妻が、もし自分の姉や妹だったらどうだろうか。それでも平気な顔をしていられるか。当事者同士がこれで良いと言っていても、良くないことはある。

2013-01-27 11:13:18
だいご @it_dig

「死ね」という言葉がどのような文脈であろうと、相手に言われたらまず傷つくように、厳しい指導にしろ差別にしろ、そこには「越えちゃいけないライン」がきっとあるはずだと思う。今回の「ダルマ先生」の件がそのラインを越えたとは僕は思わない。

2013-01-27 11:13:33
だいご @it_dig

けれど、そのラインについて考えていくことが、想像を止めないということだと思う。

2013-01-27 11:13:46