@sarara0904 さんの「 #平清盛 Re-view」まとめ

2012年大河ドラマ「平清盛」を第1回から振り返りreviewするsarara0904さんの呟きをまとめました(随時更新いたします)。
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さらら0904 ちっちゃなチェブ🎙🐥🐤🐤🍷✨ @sarara0904

ごんたあや様の深いご洞察、ツイートには遥かに及びませんが、私も「平清盛Re-view」の旅にご一緒させていただく事といたしました。考察の域まで達しない感想や雑感の羅列になるかもしれませんが、マイペースで書かせさせていただきたいと思います。#平清盛 

2013-01-27 21:56:10
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第一話に描かれたのは兎にも角にも「まみれている」世界。血に、泥に、汚辱に、退廃に…。清盛は誕生とともに血の洗礼を受け、幼い心に強かに大人の世界の厳しさ、持って生まれた宿命の重さを突きつけられる。脚本家は幼い主人公をマイナスからのスタートラインに容赦なく立たせた。#平清盛

2013-01-27 22:04:05
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崇徳幼帝も実は清盛の鏡像のような宿命を負っている。同じ父の血を受け、もう一人の父の手元で生い立つ。最愛の女性との断ち切られた愛の傷跡に接木された若木が清盛であり崇徳帝。違っていたのは清盛は希望の象徴であり、崇徳幼帝は屈辱と絶望の象徴であったこと。#平清盛

2013-01-27 22:35:40
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これは後年の話になるが、保元の乱で清盛と崇徳帝の運命が交叉し、また朝廷・皇室と武士の権力が逆転していくことを思い合わせると、無邪気に宮中を駆け回る幼帝の姿は栄華の極みでありながら、この人の人生の幸せな日々の極まりであるという悲しさが一層迫ってくる。#平清盛

2013-01-27 22:43:24
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「平清盛」第一話で一番印象に残っているのが、舞子を失った忠盛が草原で赤子の清盛を抱きしめて佇む場面。枯れ枯れの薄がざあっと風に揺れて忠盛親子を包む。風に靡く薄は因襲や権力に従わざるを得ない力なき人々のようでもあり、院に翻弄されつつも踏み止まる親子を励ますようにも見える。#平清盛

2013-01-27 22:49:54
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「何故」という問いさえ許さぬ、世を我が手に握る白河院の存在感の大きさ。実孫たる帝の嘆き、愛妾の惨死さえも意に介さない冷徹さ。寵愛する璋子は人形のようにいいなり。何を思い、何を求めてなのかさえ掴めない不気味な独裁者。その虚ろさを後年の清盛が明かすことになろうとは…。#平清盛

2013-01-27 23:05:06
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第一話はTVでは届かないはずの匂いや感触が身に迫ってくるようで、思わず身じろぎしたのを覚えている。血生臭さ、足裏に感じるぬかるみ、身を打つ冷たい雨、手の温もりや涙の熱さ。澱んで饐えた空気まで映し出されていたような。混沌とした光景の奥に新しい物語の胎動が聞こえた。#平清盛

2013-01-27 23:23:01
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第一話は4回目の視聴になるかと思いますが、やはりいつの間にか惹き込まれてしまいました。一度見たら気が済んでしまうドラマも多い中で、見返すたびにあれこれとまた新たな感想が生まれる作品は個人的には久しぶりでした。2話以降も、Re-view楽しんでいきたいと思っています。#平清盛

2013-01-27 23:23:44
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「平清盛」Re-view、第二話分です。信西さんの「誰でもよーい」など名台詞が印象に残っていましたが、見返すとまた高平太はじめ白河法皇や忠盛さん達の表情の細やかさなどに驚かされ、ふと気づくこともありました。また思いつくままに書いてみました。#平清盛

2013-02-08 18:30:37
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平家物語では高平太=下駄履きで貴族に奉仕していた平家の長男という意味合い。この回では「中ぶらりんの象徴」に思えた。沓を履く上流貴族でもなく、裸足の庶民でもない。しかも高足駄。博打をしても、さて帰る時にはきちんと下駄を履こうとするあたりがお坊っちゃん的で微笑ましい。#平清盛

2013-02-08 18:31:20
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「氏より育ち」か「血は争えぬ」なのか。実父のもののけの血と、義父が見せてきた武士の心の軸、いずれが勝るのか。ジレンマに揺れ続けた高平太が口にしたのは「面白う生きてやる」。顔も知らない実母が語った夢だった。胎内で育んだ我が子のなかに、舞子の夢もまた生き続ける。#平清盛

2013-02-08 18:41:38
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白拍子が命懸けで産んだ院の落胤、武士の薫陶を受けた高平太が「キヨモリ」として最初のひと声をあげた。ある意味ではハイブリッド。けれど、見方によってはキメラ的でもある「キヨモリ」の誕生。#平清盛

2013-02-08 18:42:39
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「キヨモリ」はまだ幼生の段階で、自らが目指す「面白きこと」さえ、まだはっきりとは見えていない。 だから、宋剣をふりかざしても忠盛は制しないし、白河院は動じない。#平清盛

2013-02-08 18:42:58
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舞の指南を請う高平太の台詞に、それまで聞こえなかった犬の遠吠えが重なっていた。悔し紛れの遠吠えではなく、自ら物申すための第一歩、最初のひと声に思えた。元服の際に家成卿が言った「聞こえるように吠えなければ…」が思い出されてくる。#平清盛

2013-02-08 18:43:20
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初見時は単に意気がって叫んでいるだけに見えたが、見返すと松山氏の演技は本当に細やかだった。枚挙に暇がない。信西とのやり取り。白河院に出生の経緯を訊く時の不安と怯え。反抗を軽く忠盛にいなされてグッとつまり、それが怒りに変わる瞬間…。画面に映る顔がふと立体に感じられたほど。#平清盛

2013-02-08 18:44:56
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初見時は、いきなり博打場のシーンで廃嫡を狙ったご乱行と思いきや、俺は誰なんだという近代的に思える叫びにびっくり、圧倒されたまま見ていた。松山氏のあの演技を余裕を持って見せるためにも、欲を言えば二話の前にもう一話、悩める高平太のエピソードが欲しかった気がする。#平清盛

2013-02-08 18:46:21
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「平清盛Re-view」の旅、第三話分です。松山氏演じる清盛の表情の豊かさにまたも驚かされっ放し。冒頭では体の大きな腕白坊やだった清盛が、自分の弱さに泣く青年に脱皮。たった45分の放送の中でも、ほんの僅かずつの変化を演じ分けてあり、表情を追うだけでも面白いお話でした。#平清盛

2013-02-27 18:37:25
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宗子が気づいてしまった清盛への愛情の差。赤子から愛しんだ情と、実子への無条件で自然な愛情とは違う。昔の親子関係に戻ろうとしては逆に気遣いを感じてしまう繰り返し。後には忠盛への愛情と昔の温かい記憶を絆にして母子であり続ける二人。継子虐めでも美談でもないリアルな描写と思う。#平清盛

2013-02-27 18:37:45
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次男の分を弁えるよう説く宗子と、母の意を酌み微笑む家盛。辛い願いは血の絆があればこそ通じるもの。平氏棟梁家の家族の関係を保つため、宗子達はエゴを飼い馴らす。清盛が当たり前の物と思っていた家は、清盛を支えようと努める家族の思い遣りと努力で支えられていた。#平清盛

2013-02-27 18:39:00
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「清盛は平氏になくてはならぬ男だから」と言う忠盛のまなざしが本当に深かった。決然としていながら、愛しくてならぬ親の情、立ち直りを信じて揺るがない気持ち、それらがない交ぜになった温かさ。利害も理屈も超えた処にあるのが愛情なのだという言葉が浮かんできた。#平清盛

2013-02-27 18:39:16
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清盛の反抗シーンが続く回。特に前半はふて腐れ口を尖らせたりの幼さ。初見時には実在の清盛入道のイメージと繋がらず面食らったが、今回は偉人の子供時代というより、ある少年の成長ドキュメンタリーを目の当たりにしているライブ感覚があった。表情や立ち居が正に脱皮寸前の少年だった。#平清盛

2013-02-27 18:39:31
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牢破りが露見し、父達に叱責されるシーンの清盛の表情の移ろいが本当に大好きだ。意気揚々と行った事が全て裏目に出て鼻っ柱をへし折られ、悔しさや情けなさ、ありとあらゆる感情がごたまぜになってべそをかく。こちらも涙のしょっぱさを感じ、叱られてべそをかいた幼い日を思い起こす。#平清盛

2013-02-27 18:39:48
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歴史に残る偉人の少年時代描写としては情けないと感じる視聴者も多かったかもしれない。個人的には、このシーンの清盛がいじらしくて親しみを感じたし、友達なら肩を叩いて励ましたい気持ちになった。一言でいうと、「可愛げのあるいい奴だなあ、清盛!」と。#平清盛

2013-02-27 18:40:13
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義朝との友情の始まりが清々しい。不遇な父の背を見て育った義朝の上昇志向、清盛への友情と表裏一体の劣等感、後に心ならずも立ち至る対立への萌芽でもある。義朝の背に「今度は負けぬからな!」と叫ぶ清盛の図は、今にして思えば、義朝敗死後も続く一生の構図でもあるように思える。#平清盛

2013-02-27 18:40:38
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義朝との駒比べで落馬し、今までの自己嫌悪の念を一気に吐き出す清盛。「俺なんか要らぬ」という言葉は、自分=世界ではないこと、今の自分の小ささを思い知ったあらわれ。たった一言で己を知った清盛の心情の変化、コドモの駄々から青年の苦悩に変化したことが伝わってくる。#平清盛

2013-02-27 18:40:54