精神障害・発達障害を狙ったブラック就職ビジネスの実態

暁@Boothで同人誌販売中 @akatukidesuga

鬱を含めて障害者求人と言っても、あくまでも「正社員以外」しかハロワには転がっとらんし、第一問題としての障害者就職なんてのは幾ら世間での精神の法定雇用率が2%に上がるからと言っても、大半の障害者の求人は身体のそれを目的にしたものだったりするというのが辛い。

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あと、企業自体も精神障害者を自分で作り出している自責があるせいか、そもそも精神障害を雇うといった所で雇う訳がないんですよね。そして、発達障害なんか企業と面談会でのは、企業の障害者担当ですら「発達障害…、コレは一体どういう事ですか。」という具合に無理解だったりするのである。

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今月にweb経由で発達障害の就労セミナーに参加して見たものの、このセミナー母体が「精神障害でもかなりの人数入社させています」という具合に精神の就労に力を入れているようにやっている会社があり、説明を真面目に聞くことにしたのであるが、それがとんでもない罠だったのである。

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しかし、説明を聞いて行くうちに何とも腑に落ちない所があったが、なんとその就労先というのが、このセミナーを開催していたISF○etというIT系どブラック企業の捨て駒の社員としての就労、という意味だったんである。IS○netなんてフツーの大学求人でも、やけに新卒の大量採用してたなぁ。

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なかなか職の決まらないという発達障害の就労という事で、ある種の希望を持った先がどブラックIT屋というのは更に恐ろしいものを感じたし、そんな障害者就労、それも精神・発達における美味しい話なんぞあるものかという事を感じたがね。

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いつの間にか昼の発達障害狙いの悪徳ソルジャー養成ビジネスについてブログの更新ついでに書いてみようと思うので、その時に用意したフィールドワーク用メモを探している。嗚呼、どこだどこだ。(カメラ関係の資料などで、部屋汚いですw)

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このセミナーに参加していたのは新卒の俺と、新潟から来たおっさんと、名古屋から来たと言うおっさんの計3人。どの人も、発達障害の診断を受けた形での、精神障害での雇用という物を望んでいて、「精神障害専門に採用する」という話を聞いてわざわざ会場のある代々木までやってきたのである。

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とはいえ、俺以外はどの参加者も正社員としての経歴もあるのに何故だろうか、という思いがしたものである。そんなこんなでセミナーがスタートした。最初こそは、「障害者雇用率で求められている求職者は、8割は軽度の身体」など、それなりにためになる話で一杯であった。

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軽度の身体障害者というのが、企業のサイドとしては手間のかからないし、対外的にもイメージのイイという事で「必要な配慮やコストが少ない」という意味で、必要な配慮やコスト面で一番手間がかかり、面倒くさがられる人材としての精神障害・発達障害というターゲットが存在していると言う。

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そして、障害者雇用を望む人にとっておいしいイニシャル面(最初に理解されていればいい事柄)での配慮と、オペレーション配慮(心の波の状況で必要な配慮が変動する事柄)、それぞれの配慮について考慮したい点、特定子会社の制度についての解説も行われて、そこまでは好感が持てたのである。

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しかし、ここからがある種、「発達障害就労を食い物にしたビジネス」というモノの片麟というものを感じたできごとの始まりでもあった。

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数分間の休憩の後、今度は親会社であるISF○etについての紹介を始め、同社における障害者雇用の人数が260人であると解説された。解説によれば、「精神障害は一人一人個性が違うので、企業としては効率化に難があると言う意味では受け入れにくい」という説明を受けた。

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そして、「働ける障害者は300万人、そのうち働けるのに働けない人が250万人もいいるんですよ」という説明があり、そういう人たちを有効に活用したいという意味でISFでは障害者採用を行っていますと言う具合に、さもこの企業が障害者に優しい企業であるかを過剰なまでに喧伝していた。

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その根拠として、次のような方針を「社長の方針」ということでPowerPointにて見せてきたんである。http://t.co/PUbxaEDD

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また、俺が新卒であると言う事を念のために伝えると「私たちの本体である○SFnetでは、今年度新卒を300人募集しています!」とこれまた「スキルのないのを大量に採用して、大量に使い捨てる」という企業方針に何と言うか唖然としてしまったのである。

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そう言う具合に説明だけで2時間過ぎて、セミナーは終わった。しかしながら、本来このセミナーは障害者マーケットの無駄に長い解説だけではなく、模擬面接や履歴書添削、参加者自己診断なども予定されていたのであるが…はて、必要な持ちモノとして用意した持ってきた履歴書の行方は一体…と思ったね。

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まぁ、この時点で時間の配分が碌に出来ないという就職セミナーというのは初めて参加したなぁ…やはり、こう言う所からブラック企業というのは見えてくるのだろうかと。

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長ったらしい説明の中で「引きこもりなどの就労支援として、グループ内NPOを作って就労移行させます」という部分が腑に落ちないまま、昼休憩という事で、セミナー会場近くである都庁32階の中村屋のカシミールビーフカレーの辛いなかにも次第に旨味と深みのある味わいに心を打たれた。

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さて、セミナーが終わってそのまま帰るという方法はとらず、時間が余っていたので午後から開催されると言う「IS○netの障害者担当の営業との面談会」というものにも参加することに。この会場に付属している就労トレーニングに参加している2人が現在の就活(転職)について語る。

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そんな感じで懇談会というよりも、訓練生の状況発表会という感じで「どこが障害者営業との懇談会じゃボケっ」と思いながら会は終了。帰りの新宿西口のカメラ屋界隈で「精神障害を一気に就労、というのは新卒でも大量採用・ポイ捨てな会社にとっては、無理がある話だ」とミラーレス眺めながら感じたり。

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少なくとも、発達・精神障害の採用が難しいのはわかった。だが、その精神障害2%の枠に喰い込むための採用の難しさを食い物にして、結果としてポイ捨てする企業に障害者の社会貢献も糞もあったものか。ただの安く使える労働者としてしか考えてないじゃないかと。

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発達障害含めて精神障害を大量に採用に結びつけるなんて魯山人式すき焼きの如く、美味しい事をうたって人材を募集いるような所なんてのは、まさに吉原の廓にに農家の娘を売る女衒のそれに近いじゃないか。分かりやすく言えば、障害者就職という夢をかなえるQBだよ!

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…ということで、文脈が乱れた散文での「精神障害者枠で就職できると思ったら、どブラックIT屋の使い捨てソルジャーに片足突っ込みそうになった話」は以上でお終い。明日も就活…嗚呼、誰か内定の通知というものが欲しいものである。その次にOM-D欲しい。