原子力規制庁審議官からの情報漏洩に関する補足
- karitoshi2011
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2013年2月1日 原子力規制委員会臨時会見
これに関する補足ツイートです。
規制庁からの情報漏洩 補足 0 2月1日、原子力規制委員会は、規制庁の名雪審議官が1月22日に日本原電幹部に対して、28日の会議の素案を渡していたことについて、内規上で最も重い「訓告」処分とし、事実上更迭、名雪氏の元の所属である文部科学省に出向させる人事異動を行ったと発表した。
2013-02-02 09:22:071 以下は主に『北海道新聞』2013年2月2日(土)朝刊による情報からの補足。日本原電が2月1日に行った会見によると、これ以前にも4回、日本原電役員が名雪氏に面談し、報告素案を事前にみせてもらうことと会議の席で意見表明の機会を与えてもらうことを要求していた。
2013-02-02 09:24:582 名雪審議官は「調査した専門家の同意が得られれば」と、日本原電の役員に話し、1月22日の面談時には、資料を渡すとともに28日の会議で「意見表明させる」と答えていた。日本原電は「金品の授受はなかった」と説明している。
2013-02-02 09:27:293 名雪審議官は4回、規制庁の規定で決められた面談届け提出なしに日本原電幹部と面談しており、5回目だけについて面談届けを提出して事件が発覚している。(以上1面)
2013-02-02 09:30:374 (以下3面記事から)名雪氏は科学技術庁を皮切りにIAEAへ出向、旧原子力安全委員会で原発の安全審査や指針の整備に当たる審査指針課長を務め、規制庁での地震関係の担当のチーフである審議官に就任。しかし「詳しい内容には全くの門外漢」との評もあり、「素人だという自覚もあった」とされる
2013-02-02 09:34:175改 名雪氏個人の話ではないが、1992年に旧原子力安全委員会の作業部会が、長時間の原発全電源喪失時の対策を「不要」にする根拠を、当の電力会社自体に考えさせて東京電力の作文が部会の報告書に盛り込まれ、最終的に対策が見送られたケースなど、規制機関と電力会社の癒着が問題視されていた。
2013-02-02 14:35:376改 原子力規制委員会が「独立」や「透明性」を掲げた為に、委員会の姿勢を敬遠した事業者が、過去の組織からの旧知の間柄を使って、規制庁職員との接触を図っているとの見方もある。
2013-02-02 14:36:527 名雪氏が日本原電に渡した資料には、調査団の評価の部分に丸印をつける書き込みもあり、規制庁には徹底した究明が求められるが、会見で規制庁森本次長は「日本原電に事情を聞く必要はない」と繰り返し、当事者意識のなさをあらわした。(以上、『北海道新聞』記事)
2013-02-02 09:56:318 さて、現在までに解明されていない点をいくつか上げていく。まずは、日本原電で、名雪氏に接触した人間は固有名詞が1人分しか公表されていない。最低でもあと2人いるし、1月22日にはその二人も規制庁に尋ねてきているのだから、セキュリティが厳しい規制庁に記録がないとは思えない。
2013-02-02 09:58:489 日本原電の2人の幹部をここまで明かさないということは、都合が悪い人物なのだろう。考えられるのは、これまで規制側にいた天下りの人物か、あるいは前東電会長の勝俣氏あたりか。どちらにしても、固有名詞が出たら、規制庁にとってもまずい人物なので分かっているが隠していると見るべきだろう。
2013-02-02 10:00:5410 動機の面では、敦賀原発を再稼動したい日本原電が、何とか名雪審議官から情報を聞きだした上に意見表明の機会を得ようとしていた、で一応筋は通る。通らないのはそれに応じた名雪氏の動機の方だ。「会議を実りあるものにしたかった」という弁解が事実なら、「実り」とは「再稼動」しかない。
2013-02-02 10:03:2811改 そうなると、名雪氏は敦賀原発をなぜ再稼動させようとしたのか、が分からない。しかも自分の身分を危うくしてまで、だ。名雪氏は福島事故発生当時の地震対策の安全委員会職員。名雪氏がまともに考えていたら、福島事故は深刻化を防げたかもしれない責任がある。その名雪氏が間違いを重ねる?
2013-02-02 14:39:4112 そうすると、金品の授受かどうかは分からないが、日本原電側から名雪氏に、何らかの利益供与またはその約束がなされていたと考えるほうが妥当だろう。現実に名雪氏は更迭され、原子力規制関係からは離れることになる。何も得をしていない。
2013-02-02 10:08:0513 これが次の疑問に繋がる。5回目の面談。同じ要求があったと思われる過去4回は、面談の内容を申し出ず、この5回目だけ突然規定に従って面談記録を自主的に書いて事件が発覚したことになっている。明らかに不審だ。記録を書けば、規制委員会が黙認するとは思えない内容なのに。
2013-02-02 10:10:3114 さて、そうすると、事実とは違うかもしれないのは、事件発覚の経緯だ。規制庁の記者会見では、なぜか処分確実の面談報告書を自発的に名雪審議官が提出したことが発端で発覚したことになっている。これは、事実ではないのではないか?
2013-02-02 14:42:0515 原子力規制委員会は、これまでの官庁ビルとは別の、六本木のビルにフロア単位での間借をしている、新規の官庁だ。このビルのセキュリティはテロ対策も含めて厳重だという。ならば、部屋ごとに監視カメラが付いているとしても当然だろう。映像だけでなく、音声も記録しているかもしれない。
2013-02-02 10:14:1316 つまり、原子力規制庁職員は、そこで仕事している間中、盗聴盗撮されっぱなしなのではないか?いや、職員に知らせているなら「盗聴盗撮」ではなく「録音録画」なのだが。そう考えると、事件が発覚した経緯がすんなり理解できる。
2013-02-02 10:15:5817 今回の「事件」は、実は面談場所を規制庁の審議官室にした段階で、既に規制庁長官(前警視総監)に把握されていたのではないか?だから面談の翌日に長官は名雪審議官を、規則にもない「譴責」処分にして、すぐに全ての職務を解いているのではないか?
2013-02-02 10:18:1018 ならば、今回の「処分」は「一罰百戒」の効果を規制庁職員に与えただろう。スローガンを書いた紙を、今後オフィスの各フロアに張り出すらしいが、その紙の後ろに発信機が・・・なんてことを考えたら、職員はあのビルの中では規則違反もできない。
2013-02-02 10:21:0319 ただし、である、そのような録音録画をしているとしたら、職員や訪問者に告知し、了解をとる義務があるはずだ。大阪市の例を考えると、警察関係者は告知の義務があると考えていないのかもしれないが、人権侵害に当たる可能性がある。無断で録画録音を官庁が取るのは許されない。
2013-02-02 10:23:3220 さて、本題に戻る。今回の一件、規制庁長官が全ての情報を知っていれば国民に知らせなくても良い、という性格のものではない。規制庁のスローガンは「独立性と透明性」。警察からも独立し、国民に対して透明であることが重要だ。第三者による調査機関設置が筋だと、私は思う。
2013-02-02 10:30:00面談の回数がさらに3回あったことを
「失念していた」と原電が発表。
こんな「うっかり企業」に原子力発電させて
本当に大丈夫ですか?