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座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル2013「越境」の感想

第4回高円寺座・ドキュメンタリーフェスティバルで観た映画とトークの感想を備忘録的にまとめておきます。 ●公式サイト http://zkdf.net/index.html
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島田 暁 @Akira_Shimada

→佐藤輝さんトークでは、テレビマンユニオン脱退後に個人事務所を作り映像製作しつつ「営業はしない。来る仕事のみするのが基本」「思いつきで撮る」など、それが実現出来るってどんだけ恵まれていて、裏を返せば認められまくっていたんだ?と思うけど、それを嫌味に思わせない人柄がとにかく凄かった

2013-02-09 23:39:01
島田 暁 @Akira_Shimada

→座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルは、ドキュメンタリージャパンというテレビドキュメンタリーを製作している会社が主催であることも理由でしょうが過去のテレビ番組の紹介が多い。それだけ、「振り返って観られる機会が少なかった埋もれているテレビ史」に触れられる場にもなっていて貴重。

2013-02-09 23:41:49
島田 暁 @Akira_Shimada

→特に、ジャーナリスティックなテレビドキュメンタリーは発表の場が深夜になりがちで視聴者数もそれほど多くはないだろうし、なにより映画と違うのは、番組の著作権がテレビ局のものになるので、その後の放映や公開が自由になりにくいところ。「縦の歴史共有」が、その会社に勤めない限り出来にくい。

2013-02-09 23:44:58
島田 暁 @Akira_Shimada

座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル<吉岡忍 セレクション>『残された刻〜満州移民 最後の証言〜』◆僕は父が満州、母が朝鮮半島で終戦を迎えたということもあり満州の歴史に関しては当事者性を人一倍感じる。そしてまだまだ知らないことが多い。 http://t.co/a8uUpHLJ

2013-02-09 23:48:03
島田 暁 @Akira_Shimada

→満州に渡った「日本人」は27万人とされているが、そのうち8万人が帰れずに亡くなった。つまり約3人に1人位の割合で亡くなっている。しかしそれ以前に、その土地に住んでいたはずの人たちの生活や命を奪うことによって進められた移民政策である。国策による何重もの罪が重なっている。→

2013-02-09 23:50:02
島田 暁 @Akira_Shimada

→沖縄戦では集団自決に追い込まれた住民が「鬼畜米英に捕まって辱めを受けるくらいならいさぎよく死ね」と強く刷り込まれていたために米軍上陸が始まったら親が子に手をかけ家族が殺し合う凄惨な状況があちこちで生じた。満州でも同じようなことが起きていた。しかも皆、青酸カリを持たされていた。→

2013-02-09 23:52:20
島田 暁 @Akira_Shimada

→したがって「集団自決」という言葉は言葉のトリックであり本当に考えなくてはならないことを覆い隠す用語だという思いを改めて強くした。国策によって敵を悪魔視し捕まる位なら「死ね」と強制されていたのだ、市井の人たちは。それを、自ら望んだ死であるかのように「自決」と語るのは違うだろう。

2013-02-09 23:55:25
島田 暁 @Akira_Shimada

→僕にとっては祖父母が「大陸移民」におもいっきり関係してたにも関わらず、詳細を当人たちから聞けずに皆すでに亡くなってしまっている。だからか自分の「ルーツ」的なものを思い起こした時、ポッカリと空いた感覚を抱く。戦争による国策の罪を過去のことだと切り離すことができる感覚がわからない。

2013-02-09 23:59:07
島田 暁 @Akira_Shimada

→『残された刻〜満州移民 最後の証言〜』上映後トークで「戦争のことを語るのに固く口を閉ざしがちだった人も、直接的な関係者が亡くなって行き、ほぼ自分だけになったと感じ、ようやく重い口を開き語り残すことが出来るケースがあるようだ」と語られていた。つまりそのタイミングは、今。

2013-02-10 00:02:51