- Gensou_Project
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序章
『空想話の手鏡』 「~の話」と語りかけるとその話を鏡に映し出してくれる。しかし実際にある話昔話などは映し出さない。魔女が子供をあやす為に使っていたとされている。 #幻想雑貨
2013-01-22 17:57:57魔女の子供は絵本を読まない。「お母さん!#空想話の手鏡 使ってよ!」夜ベッドの中で子供が魔女にねだった。魔女は星星の出てくる話が大好きな子供に微笑み、「わかったわ。今日は”月で遊ぶ少年の話”にしましょうか」と、持っていた手鏡に向かってそう声をかけた。すると鏡が揺れ始め…。#空想話
2013-02-08 12:33:58【企画内容】空想話の手鏡に映し出されたものはなんでしょう? 物語、絵、写真、なんでも映し出せる手鏡です。映し出された『月で遊ぶ少年の話』を教えてくださいませんか。期間は2/9~11の三日間。タグは #空想話 をつけてください。質問等ありましたら当アカウントまでお気軽に。(続く)
2013-02-08 12:36:11※形式は問いません。俳句、短歌、川柳、都々逸、詩、文章のみならず、絵や写真でも大丈夫です。ただし、イメージ通りでも、他者の作品の転載はご遠慮ください。一人で複数の投稿可。次に例文をpost致しますのでよかったらご覧下さい。
2013-02-08 12:36:36チクタクチクタク。今日も次第に夜の訪れ。錆びたブランコがキィと鳴いて、戯れた子供たちの眠りに泣いた。灯りと雲が作り出す影で遊び、夜空とお話しをする少年。首からぶら下げた双眼鏡で覗いた月を、その小さなてのひらにおさめた。彼はそうやって毎晩、月を捕まえる。ほら、今日の月も、 #空想話
2013-02-08 12:37:08『残り1時間と10分、てところかな。』『なあに?』『もうすぐお祭りがあるらしいよ。』『じゃあ僕らのミルクも用意してくれるかな♪』 今夜も店の前では野良猫会議。「まったく、野良猫は情報が早いな。」そう呟きながらも、月見酒とミルクの準備。 #店主の独り言
2013-02-08 22:52:53鏡が揺らめき、広がる物語
儚い黄色の大地を蹴って僕は走る。 誰もいないけど、ここは僕だけの遊び場。 ブランコを揺らして、シャボン玉を吹く。 ふわふわ、プカプカ。 漂うシャボン玉は僕を映して、弾けて、消えていく。 儚いけどね、僕は好きだ。 いつしか消える僕を支えてくれるから。 #空想話
2013-02-08 19:46:56冬の朝に欠けゆく月。少年が靴を履いて玄関を飛び出す通学路に、今日も。『地球って色んな人にお月様を見せたいからくるくるまわってるんでしょう?』毎朝見る度にお月様の位置は変わってるから。僕だけが知ってる秘密、ランドセルの中に隠した。皆が目覚めるその前に月の呼吸を吸い込んで。 #空想話
2013-02-09 00:00:01ぽふり。ひとつふわふわの雲を選び、その上に寝そべった。口の周りに真っ白なおひげを付けながら甘い雲を味見する。手を伸ばして星をひとつ、ふたつ、そのきらきらを口に含み。しゃりり。いちご味と、れもん味と。 地上の湖に映るおつきさんが雲で隠れたその瞬間、ぱくり。満月が欠けた夜。 #空想話
2013-02-09 00:00:15少年は毎日、時間が来ると外に出て月を待つ。チャンスは一度きり。タイミングを合わせて昇ってきた月に飛び乗る。今日は三日月だから、乗りやすい。昼間の月には乗れないし、満月と新月にも乗れない。天気が悪くても乗れないのだから、月に乗るのも楽じゃない。今日は何をして遊ぼうか... #空想話
2013-02-09 00:00:42水溜りに映る黒と時々藍と、白が反射する。指を使って月を揺らすのが楽しくて、そんな月の白が輪っかを作って黒に伝わってまた溶けるのがなんだかとても不思議に思えて。母に内緒でこっそり家を出た少年の夜更し。波紋を作ったあの月を、脳裏に浮かべて夢の世界で月と恋をする。 #空想話
2013-02-09 00:06:30まん丸お月さま ふわりふわり歩いて。スコップ片手にへらりと笑う少年。ひとつ、ひとつ、クレートつくって。毎日、毎晩、月に手を伸ばす地球の少女に恋をして。うさぎの餅つき、君に見えますように。君が笑う頃、僕は眠る。 #空想話
2013-02-09 00:13:41闇夜に浮かぶ三日月。少年はそれを見上げながら想い人を待っていた。手には赤い林檎。三日月の夜に赤い林檎を好きな人に渡すと、両思いになれるという──おまじない──。「早く来ないかな~"あの人"──」少年は口ずさむ。 #空想話
2013-02-09 01:04:42太陽に嫌われた少年は、夜ごとお月様とかくれんぼ。少年は決まって隠れるほう。お月様は探すのがだいの得意。どこへ隠れても必ず月光で照らします。「向こうへお逃げ」と雲がかぶさり 、「私も入れて!」と流れ星がお月様のまわりをぐるぐる。少年は木の陰に。かくれんぼのはじまりです。 #空想話
2013-02-09 02:00:04少年は逃げていた。逃げることが得意な彼は、森で毎日鬼ごっこ。逃げて逃げてどんどん逃げて、逃げ切ったのなら誰もいない。仲間はとうの昔に飽きて森をとっくに抜け出した。月が言う。さあ逃げて。逃げても逃げても絶えず追いすがる月が嬉しい。少年は今宵も月で遊ぶ。 #空想話 #twnovel
2013-02-09 02:20:13緩やかに朽ちる世界を少年は満月と共に見つめていた。月明かりが優しく辺りを照らす。「さてと次はどんな世界を創ろうか?」誰となく尋ねる。満月はそれに答えることはなく、ただ闇を照らすだけ──。 #書き出し #空想話
2013-02-09 03:14:56