一色登希彦さんによる東南アジア、日本、ヨーロッパのクルマ文化比較論

一色登希彦_A面(@ishikitokihiko)さんによる東南アジア、日本、ヨーロッパのクルマ、オートバイ文化比較論
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一色登希彦 @ishikitokihiko

インドネシア、バリ島、交通の混沌。 「文化と交通の相似」など考察してみる。 http://t.co/6fTtQGnl

2013-02-10 02:29:23
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一色登希彦 @ishikitokihiko

もうなんか話にも噂でも聞いていたけれど、実際見たけど、東南アジアの交通の流れは(いっけん)ムチャクチャである。 http://t.co/3dC1PHKW

2013-02-10 02:29:49
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一色登希彦 @ishikitokihiko

僕は、その国や地域の文化の構造は、オートバイやクルマによって形作られる交通の佇まいによって見て取れると考える。 今回の長旅で興味があったひとつはそこで、なのでヨーロッパでもクルマで自走したかった。

2013-02-10 02:33:24
一色登希彦 @ishikitokihiko

この写真のアジア圏のような交通の混沌っぷり、このドライバーやライダーを例えばすべて日本人や欧米人に交代させてこの乱れっぷりに放り込んだら、事故やケンカが多発すると思う。 でも不思議と事故は起きない。

2013-02-10 02:38:50
一色登希彦 @ishikitokihiko

バリの交通。道路交通法が無いと思われる(あっても、それを遵守することでこの交通が成立しているとは思えない)。さすがに写真はアップしませんが、たくさんの小学生みたいな子がバイクを乗っていた。

2013-02-10 02:47:25
一色登希彦 @ishikitokihiko

日本の交通は「道路交通法を守る」ことが最優先されるように感じる。任意保険に入るのは必須で、保険適用の際も「事故の際に法律を守っていたかどうか」で負担比率(善悪の比率)が決まる。 法律を守るかどうかが、行為の善悪を意味する。

2013-02-10 02:51:14
一色登希彦 @ishikitokihiko

ヨーロッパは、クルマと他者(他車や、ひと)が接近する場面が生じた時に、法律が絶対的に適用されるし、そこで互いに他車の動きに注意する能力が高い(日本人は他車でなく信号を見る)。 信号無用の交差点(ロータリー、ラウンドアバウト)が成立するのはヨーロッパならでは。日本では難しいと思う。

2013-02-10 02:56:16
一色登希彦 @ishikitokihiko

そして「クラクションの鳴らし方(これはアジアがいちばん頻繁にうるさいのだけど)」。 ヨーロッパでは「お前危ないことをしているぞ(≒お前決まり事を違反しているぞ)」という際に「警告」として鳴らす。 なのでわかりやすい。

2013-02-10 03:02:24
一色登希彦 @ishikitokihiko

アジアのクラクションもわかりやすい。 渋谷のスクランブル交差点を歩く人々のようなクルマとバイクの混沌。クラクションは「こっちが後ろから接近しているから、後ろを確認しないで急に動かないでね」という「お知らせ」として使われている。鳴らされた方はそれを知覚して下手に動かないようにする。

2013-02-10 03:06:17
一色登希彦 @ishikitokihiko

日本はどうか?僕はクラクションの使い方をはじめとして、日本の交通がいちばん混沌としていて拙いと思う。まず、一定量、クラクションに感情を込める事を押さえられない種類の人がいる。違反をした人間、自分の邪魔をした人間を許せない…その思いが警笛に込められる。ので鳴らされるとビクッとなる。

2013-02-10 03:14:47
一色登希彦 @ishikitokihiko

ヨーロッパのモータリゼーションが「身体の拡張」なら、日本のモータリゼーションは「感情の拡張」。欧州は「戦車(チャリオット)」「馬車」の延長、日本は「部屋」の延長。 ヨーロッパでもバリでも、感情の発露のような運転する人を見る事は遂にない。日本では泥酔リーマンが駅員の胸ぐらを掴む。

2013-02-10 03:19:45
一色登希彦 @ishikitokihiko

袖触れ合うような密度のバリの交通は、全員がことさら周囲を良く見ている。そして合流や交差点で他者が入って来ることを邪魔しない。自分も必要な減速をし、相手が合流しやすいような流れを作る。ブレーキを踏む事をストレスと感じていない(日本人は他者によってブレーキを踏まされるとストレス)。

2013-02-10 03:26:58
一色登希彦 @ishikitokihiko

以前に書いたけれど、日本の高速道路走行の佇まいは情けない。これは否定のしようがない。ゆっくり追い越し車線を走り続けるクルマが存在する。後ろに付かれても気付かない、周囲を見ていない。 ヨーロッパの、速度差によるそれぞれの車線遵守の感覚のまま日本を走ったら、事故るか憂鬱になると思う。

2013-02-10 03:31:53
一色登希彦 @ishikitokihiko

海外の運転者は、運転が上手い。それは、誰もが「同じように運転が上手い」のではなく、個々に己の技量を見つめて、それに見合った運転を出来ている感じ。 しかしみんな上手いよ、縦列駐車とか旧市街の細道とかバリの混沌を走るとか。 ブレーキの踏み方、ステアリング(ハンドリング)操作とか。

2013-02-10 03:36:52
一色登希彦 @ishikitokihiko

海外の運転者は、他車の中に他者(人間)が乗って存在していることを識っていて、その他者を見て、考えて、運転しているように感じる。 日本の運転者は、信号と、自分の意識ばかりを見て運転しているような印象がある。他者を見ていない。だから何かあるとすぐに自意識の感情が沸騰する。

2013-02-10 03:42:43
一色登希彦 @ishikitokihiko

私のドライブはあなたの感情を否定肯定するようなこととは何の関係もないし、私があなたのドライブに警笛を鳴らしたとしてもそれはあなたの人格や感情を擦りたいのではなく双方に物理的な接近が生じている事への確認をしているだけなのですーーーといった意思疎通がなかなか出来ない。

2013-02-10 03:46:38
一色登希彦 @ishikitokihiko

自動車の運転が織りなす交通ーーーに関しては、日本の自動車交通は、読み解き、馴染むのが、難しいだろう、と思います。 日本の交通を僕はあまり誇れない。 ブレーキとハンドリングと車輛感覚(身体感覚)の習熟が圧倒的に弱いと思う。

2013-02-10 03:53:29
一色登希彦 @ishikitokihiko

「これに関しては日本が世界一ィィィィィィ!」みたいのはもちろん沢山の再発見があるんだけどまたの機会に。

2013-02-10 03:55:23