阿波名所図会上

阿波名所図会上本文
0
なんでも かんでも @kandemo

「阿波名所図会上」も翻刻してみようか。まだ、読めないところが、あるのだが…。

2013-02-06 09:46:44
なんでも かんでも @kandemo

「附言 此の阿波名所圖會は、もと四国行脚せし頃、そこかしこ□風景をうつし、予が家づ□なせし道の記なるを、こたび人の□(もとめ)によりて、梓に寿す。されば、かの勝景を見んとおもふ人々、此の書を懐にせよ。…」 RT @kandemo

2013-02-06 10:00:28
なんでも かんでも @kandemo

「… 此の篇は、すなはち、勝景一覧の郷導(みちしるべ)ともなれかしと、圖ごとに事實の□要(かうえう)を記して文をし□□せず。ただ、一紙のうへにて、速やかに景のこころをしらしむるを要とす。…」 RT @kandemo

2013-02-06 10:01:23
なんでも かんでも @kandemo

「… 。□に四国巡拝の式に效(□□)ふて、阿波の国を筆のはじめとし□を、此の國のつぎつぎ順をもつて、目録はしるしぬ。此の巻にもれたる古跡霊場は、外(ほか)に人のあめる書あれば、ここにはぶく。」 RT @kandemo

2013-02-06 10:01:58
なんでも かんでも @kandemo

「鳴門 阿波淡路の境にして、阿波の國板野郡撫養浦にあり。門(と)の間十七八丁、大海(おほうみ)より満ち来る潮も中國の浦より干る汐も、満干(みちひ)ごとに此の門にあつまれば、汐のはやき事矢のごとく、水勢のつよき事盤石の転倒(ころぶ)にたとへんもさらなり。…」 RT @kandemo

2013-02-06 11:38:15
なんでも かんでも @kandemo

「… されば、順水にあらざれば、風帆(ふはん)も此の門を渡る事かたし。この門の間、阿波地より淡路潟へ瀬の巌つづきて見ゆれば、水底深しとも見へざりき。瀬の左右は、深き事底をしらず。…」 RT @kandemo

2013-02-06 11:39:52
なんでも かんでも @kandemo

「… 此の門干汐の時は、一方ひくくなりて、一方より落つる水、滝の如くて、満ち汐の時は大海より汐みちたれば、瀬にあたりて立ちのぼる浪落つれば、ことごとく渦となる。…」 RT @kandemo

2013-02-06 11:42:09
なんでも かんでも @kandemo

「… その高く巻きあがりたる白波に朝日の影のうつ□ふ景色、また、門わたる舟の汐にひかれて飛鳥(ひてう)のごとくなるありさま、画にもいかでとおもふ絶景なり。□□の汐の満干だに□□る景あり。…」 RT @kandemo

2013-02-06 11:44:02
なんでも かんでも @kandemo

「… 三月三日の汐干は、海原大きに高下(たかひく)ありて、倭国第一の瀬戸なれば、鳴門の汐干とてなだたり。鳴門の脇、岡崎の湊は、諸国通船の要津(えうしん)なり。また、撫養の里に、人麻呂の社と清少納言の塚と并(なら)び存す。…」 RT @kandemo

2013-02-06 11:46:21
なんでも かんでも @kandemo

「… 土人(どにん)の説に、人まる此の地にわたり、鳴門にて和歌を詠じ給ひける事のありて、後人(こうじん)社を営みけるとなり。清少納言は、しばしば漂白せ給ひ、此の里にて、身□けらせ□る。今なを方□□の古き石塔あり。…」 RT @kandemo

2013-02-06 11:48:45
なんでも かんでも @kandemo

「… 土人の説に、□□(むかし)上臈(じやうろう)の女、鳴門の邊(ほとり)に来たり。門の鳴るをとめんとて、ゑのこ□の歌をよみたまふとなり。阿波井[□つに□る] 阿波島[鳴門の東にあり]  むこのうら朝みつ汐の追い風に阿波しまかけてわたる船人 人麻呂」 RT @kandemo

2013-02-06 11:50:12
なんでも かんでも @kandemo

↓ 「人麻呂の社」というのは、現在の人丸神社のことだろうと思う。清少納言の塚は、現在の大塚堂。この辺りの地図(作成中) - https://t.co/Qou1CDSq

2013-02-06 11:56:42
なんでも かんでも @kandemo

「磯崎 鳴門の脇、橅養の里にあり。 立ちかへりまたもなかめん里の海士のおもかはりすな磯崎の松 - 西行法師 里 同 浦風になひきにけりな里の海士のたくものけふりこころよはさは - 實方朝臣」 RT @kandemo

2013-02-07 10:45:20
なんでも かんでも @kandemo

「木津上浦 板野郡(こほり)にあり。むかしは、海邊にて、勝景の地ときこへし。今なを入り江存す。木津上(こつかみ)山の金毘羅権現は、別當は、長谷(てふこく)寺なり。毎年十月十日の祭時(まつり)には、近国より相撲あつまりて、賑はう事ををかたならず。…」 RT @kandemo

2013-02-07 10:52:59
なんでも かんでも @kandemo

「… 木津上のうらにとしへてよる浪もをなじ所にかへるなりけり 管家」 RT @kandemo

2013-02-07 10:53:25
なんでも かんでも @kandemo

「其の二 眺望 上の塔のもとより眺望する景なり。ゆゑに塔の下に合印を加ふ。」 RT @kandemo

2013-02-10 07:14:06
なんでも かんでも @kandemo

「徳島寺町の西にあり。真言宗[□山に属し、僧□て住す] 當山を大滝山と称する事、山の中央に滝あるをもつてなり。この滝、両厳そびへたるうへに、石橋をかけ、側(かたわ)らに金像の不動尊を安ず。山上の南には、観音堂、祇園の社、行者堂及び三十三所の観音堂あり。…」 RT @kandemo

2013-02-10 07:29:11
なんでも かんでも @kandemo

「… 北には、八祖堂の下に、僧庵ありて、その東、十宜亭のうへ、峙(そばだ)てる山頭に大塔あり。此の所の眺望は、殊に絶景なれば、別に圖せり。山下の正面には、二王門、本堂ありて、本尊は、薬師佛を安ず。…」 RT @kandemo

2013-02-10 07:30:03