-
- いいね！0
紗那 (サナ)＠チョコミン党
@sana_pastelli
鋭利な空気が刺さり心が弱る これ以上進めなくなって 長い夜に孤独と永遠を感じる 一人の世界に閉じ込められて 僕はもう 春を待つことはできないだろう #冬の亡骸
2013-02-11 22:12:13
諦
@RAIN_CAGE
涙は出なかった 悲しみさえなかった ただ ただ わたしは ひとりで 澄み切った感情は君を切り裂いて 濡れる指先は生暖かく そうね いつか 雪上に落ちた痕跡を 消せるようになったら 笑えるだろうか 君を忘れて 春を迎えられるだろうか #冬の亡骸 （02/12：透明）
2013-02-12 01:16:12
花夜
@kayanokaya
透いたそれを、 踏み付けて 罅割れた先にわたし映す 怖くなった ぼやける視界に歪む顔 わたし隠すしろはもう無いから 閉じれば瞼にきみがいた 伝う涙 撫でる風 開けば空色水溜まり きっと、ひとりで歩けるよ 透き通る青を見上げた #冬の亡骸
2013-02-12 01:32:52
おつき
@ikiro_
何にも染められるようにと なった白いろ。 だけどそれじゃあ足りなくて 透かしたら、 何もかも通り抜けていくばかり。 そんな僕を冷たい風が いっそう冷涼に触って 向かい風ばかり気にしていたら 追い風に気づかなかった。 追い付けない僕と そのままきみは春を告げますか。 #冬の亡骸
2013-02-12 01:40:06
雨宮真水
@sucretic
犬が二匹、逃げ出そうとしている。瞬きに呼応する煌めきは、さびしげに旅支度を始めた。吐息が映ることはない。指先がさ迷うこともしばらくは。溶けて消えた、捜すのはもうやめにしなければ、などと。苦い。置いていくのだね。笑う。また、待ってる。硝子色の季節の名を囁いて。 #冬の亡骸
2013-02-12 01:50:03
@kino_box
かつん、響く靴音。ぴしり、割れる氷面。静かすぎる早朝。滲むオリオン座、霞む三日月。白い吐息の向こうに探す行方。(ドコにイコウか？)立ち止まるのは嫌いじゃない。けど滞りたくないんだ。粉々に乱反射した偽りの自分。手をのばすより走り出そう。終止符は打たれるその時を待ち望む。 #冬の亡骸
2013-02-12 02:12:06
莉乃
@nnn_rinons7
冷たい澄んだ空気にまた会いたいと、無いものねだりが止まらない。綺麗に感じたのは、隣の温もりがあってこそ。僕の中に流れるもの、瞳を通じて透き通った。求めていれば、会えると思っていたんだよ。(繋ぐものは氷のように脆く。) #冬の亡骸 【透明】
2013-02-12 02:13:20
憂理
@yoruno_yuri
真夜中に咲き始めた白い花が私を淡く震わせた。花はあの白い月から降り注いでいるの。夜に研ぎ澄まされて朝に溶けて消える。置き去りにされた心、いっそ氷となって私の中に月光の花を閉じ込めて仕舞いたい。枯れも散りもしない永久の冬を抱きしめて。この涙も月に輝く透明な花になれ。 #冬の亡骸
2013-02-12 03:32:31
穴井秋乃
@AnaiAkino
今朝はきゅっとなるような寒さを感じない。どうしたのかしらん？ 昨日まであんなに寒くて億劫な朝だったのに。冷たく澄んだ朝の空気がどこか柔らかくて、ふと窓を見やると硝子窓が透明にきらきら。結露なく透明な窓硝子はひんやりと冷たくて、まるで春に抵抗しているみたい。 #冬の亡骸
2013-02-12 08:31:44
穴井秋乃
@AnaiAkino
霜柱がニョキニョキ生える私の秘密の通学路。毎朝楽しみにしてたのに、今日は一本も生えてない！ 透明できらきらした霜柱。しゃくしゃく踏んづけてやりたかったのに！ じっと探して木陰にやっと見つけた霜柱。なんだか可哀想で踏んづけられないじゃない。 #冬の亡骸
2013-02-12 08:45:21
七歩
@naholograph
分厚いコートでしっかりと身を包む。梅に鶯、柔らかな陽光からは目を伏せて。僕の指からあの日するりと解けていった君は未だ帰らない。寒い夜だった。透明な窓も曇って向こうが見えなくなるような、とても寒い夜だった。僕は待ってる。あの日のままで。巡る季節を拒んで僕は、未だ冬のまま。#冬の亡骸
2013-02-12 09:09:54
はな
@_hana_bee_
なだらかな斜面を転がり落ちるよう、季節は音もなく逃げてゆく。立ち止まることを許さない虫の、木の、花の、春の呼吸の気配。色が射す世界できっと僕たちは生きてゆけない、そう予感する。だから。柔らかい冬の残滓を抱き留めて、花が咲くより先に沈溺。そう、透明でいられるうちに。 #冬の亡骸
2013-02-12 09:48:23
私は猫になりたい
@Cat_723
何度も踏みつけられた雪は泥色になってしまった。真冬には尽きることなく降り積もる雪が泥を覆い隠していた。だが晩冬のこの季節、雪に純白を保つ力はもう残っていない。冷めていく恋心のように消えゆく雪。終わりを悟った私は、あれほど美しく感じられた雪に魅力をなくしていた。 #冬の亡骸
2013-02-12 10:38:01
九夜月
@oto_no_ya
眠っているうちに終わるよ、なんて無邪気なふりして君はすべてを壊してしまった。僕はなにもない世界で、呆然と立ちすくんでここから動けやしないんだ。明けていく空に雲すらなくて、ただ透き通った冷たい風だけが僕の中を吹きすぎる。ねえ、どうして君は君自身すら残してくれなかったの？ #冬の亡骸
2013-02-12 12:58:02
竹田康一郎
@tahtaunwa
子供達との遊びに夢中になって時が経つのを忘れていた。親切な雪だるまの先輩に声を掛けてもらわなかったら、このまま溶けてしまうところだった。「もう渡りの季節だぞ。ぼやぼやしてるとシベリア行の流氷に乗り遅れるからな」#冬の亡骸
2013-02-12 13:01:44
れいてぃ❤️新垢に移動中
@laity25
三月最後の日。春の訪れを盛大に祝う人々の後ろに冬の亡骸を抱えた少女がいる。慈しむように、幼い弟妹を抱くように。薄らいでゆく亡骸はやがて透明な光となり、少女は一筋の涙を流した。彼女を慰めるようにこの冬最後の雪が降る。「忘れない」悼みと慈愛のエンジェル・ティアー、祝福を。 #冬の亡骸
2013-02-12 14:20:08
ゆめ
@sister____XX
乾燥したこの六畳間から、窓の外を眺める。薄暗い空は、死にそびれた私に、白い吐息と柔らかな嘘を混ぜているようだった。あの日、やっぱり私は上手く笑えないままで、｢行かないで、｣透明になる体。曇り空は、雨となることも雪になることもなく、ただひっそりと私の首を絞めていた。#冬の亡骸
2013-02-12 20:55:34
らっこ
@dolce_con
雨とも雪とも区別がつかない時でもあなたの吐息ひとつで世界が透明に変わる気がした。 救われた僕。うずもれたマフラーのしたで優しく笑うあなたに何度焦がれたことか。そうして注がれた甘い毒は心臓へ、全身へ。 季節が巡るまで、あなたの目が覚めるまで。消えてしまうまで。そばにいて #冬の亡骸
2013-02-12 21:13:05
萌葱［moegi］
@hmoegi
#twnovel きらきら光る電飾も、うっすら被せる雪化粧も、冴えわたる空の色さえも、意識は綺麗に素通りしたらしい。辛うじて記憶に残るのは、斬り裂くような北風だけだ。この眼はなにを見ていたのだろう。君の姿を留めることすらできないままに、無色透明の冬が朽ちる。 #冬の亡骸
2013-02-12 21:39:10
@yozoraradio
紅く火照らされた夏の日 染め上げられた山梔子色 色鮮やかなのは、思い出だけ 何もかも忘れて無色になりたい どうか、わたしを零して。 (透明) #冬の亡骸
2013-02-12 21:44:57
れいてぃ❤️新垢に移動中
@laity25
高く澄んだ空に細く煙が昇っていく。最期に触れた唇は冬の名残のように冷たかった。透明な花びらを棺の中に敷き詰めた。それと溢れるほどの想いを。また会える日を待ち遠しく思う。永遠は時空を超える、だから君にとってはすぐだろう。私だけが長い季節を巡ろう。君に聞かせる話を紡ごう。 #冬の亡骸
2013-02-12 22:10:06
竹田康一郎
@tahtaunwa
春は嫌いだ。雪融けで泥濘の季節だから。雪の下に埋めた君の面影が、また匂いだす。厄介なのは、その匂いが鼻に心地よいこと。だから、春は嫌いだ。#冬の亡骸
2013-02-12 22:22:34