いわゆる説明役(知っているのか、雷電! 的な)としてこの兄は使えるし――と。こうして脇役の兄を設定し、主人公、ヒロイン、兄、の三人のチームが、「警察権力が介入しにくい、学園の、しかもオカルト絡みの事件」の捜査に乗り出す、というネタにまとめたのですわな。 #sousaku
2013-02-16 11:55:13元々は「どんな刑事が居たら変か」的な処から発想を転がしているだけなのですが、それで、色々な処とくっつけると、一本まとまります、という実例。ついでに言うと最近のツイートで言っていた「脇役とその役目の配置」の実例でもあります。 #sousaku
2013-02-16 11:57:14更に言えば、テーマもこの時点では無い(キャラ設定ありきで創ったから)ので、ここからテーマを後付けしたりもする。ヒロインの神懸かるという設定が根本である事、刑事もので敵は犯罪者、しかし学園ものなので、相手は学生が多い、となると、 #sousaku
2013-02-16 11:58:48ドラマを考える上で、色々葛藤が生じたりするのは「結局、罪を憎んで人を憎まずは成立するのか/行為と人格は不可分か、乖離出来るか」→「では人でないものを降ろしてきて犯罪者を裁くヒロインは正義かいなか?」「そも人格から独立した正義は在り得るか?」みたいな処に #sousaku
2013-02-16 12:00:28もってく事も出来るわけで(いかん、日本語がよれてる、すんません)。そうしてテーマを決めると、更にそれを補強する形で、倒すべき敵とそれに絡んだイベント(事件)を設定する、そこから、また脇役やイベントや設定がおかれて微調整、と。 #sousaku
2013-02-16 12:02:15補足。「敵は学生」「舞台は学園」「基本、ボーイミーツガールのラブコメ」→「敵を射殺して終わりってのはあまりにも殺伐としすぎてる」→「敵を殺さない。となると『罪を憎んで人を憎まず』理論を用いると話が回りやすい」→「あ、でも罪と人格の分離って、ヒロインにも使える?」 #sousaku
2013-02-16 12:04:24テーマ云々は今考えたのですが、その一連の思考の流れを書いたら先のツイートみたいになります。 #sousaku
2013-02-16 12:05:13当然、その場合、「仕事として」ヒロインを罵倒し、あるいはキスする主人公は、その行為に自分の気持ちが左右され引きずられていくのを自覚するから、ドラマとして葛藤を持ち込み易い。 #sousaku
2013-02-16 12:06:41まあ、こんな。馬鹿ネタから転がして一本創るとこんな感じですが(いつも必ず上手く転がるとは限りませんが)、キャラから創る、というのはこういう方法もありまするよ、と。お粗末さまでしたー。 #sousaku
2013-02-16 12:08:32「脇役とその役目の配置」
@ichiro_sakaki こんにちは。いつも唐突な質問で恐縮です。[脇役]の配置とはどの段階で固まるものなのでしょうか。存外物語を動かす重要ファクターだなぁと思うのですが、「この役割とあの役割を、どうして二人の脇役に分けているの?」なんていう疑問が湧くときがあります。
2013-02-14 12:52:11遅くなりました。 RT @somafs @ichiro_sakaki こんにちは。いつも唐突な質問で恐縮です。[脇役]の配置とはどの段階で固まるものなのでしょうか。存外物語を動かす重要ファクターだなぁと思うのですが、「この役割とあの役割を、どうして二人の脇役に分けているの?」な
2013-02-14 21:41:27@somafs 脇役の配置について。勿論、これはそれぞれの作家によってやり方が違うので、確定的な事は言えません。また私でも単発一本と、シリーズである場合、そして、そのシリーズが長期か短期かで、変わってきます。
2013-02-14 21:43:01@somafs おっしゃる様に、脇役は物語を転がす為の重要なファクターですが、だからこそ「どう動かすか」によって配置の時期や場合も変わってきます。例えば、一巻完結の話である場合は、これは明白で、プロットを作っている段階で八割方決まるでしょう。ただ「八割」というのは、
2013-02-14 21:45:19@somafs 実際に書いている際に、「ああ、こういうキャラ出てきた方が説明しやすいな」とか、「物語を派手にする(あるいは深みを持たせる)為に必要だな」とか書いている最中に思えば追加する事もあるからです。このマージン的な部分が「残りの二割」。
2013-02-14 21:47:09@somafs ここから更に考えると、シリーズがどれだけ続くか判らない場合、ジョーカー的というか、「どうとでも転がせる便利な脇役」を置く場合があります。私の作品でいえば「まかでみ」系の佐久間榮太郎、「エイフォニック」のオーガスト、がこの典型で、多少自由度は下がりますが、
2013-02-14 21:49:07@somafs 「ストレイトジャケット」のジャック、「イコノクラスト」のレオン、等々。彼等は勿論、シリーズ当初の段階で置かれているキャラですが、明確な役割を当初は与えていません。ただ、「出てきても不自然ジャナイ」「世界観を広くみせる/説得力がある」という意味で、
2013-02-14 21:51:18@somafs 主要な設定に絡んで出てきてはいますが、極論してしまえば、彼等の存在が無くても、話は最小限にすれば回っていきます。逆に、お話(ドラマ)を転がす上で、絶対に必要な脇役は、当初から「コレの為に出す」と決まっている訳で、先の「ストジャ」であれば、
2013-02-14 21:53:37@somafs 「主人公が赦されるまでの物語」だとすると、最後に「私が貴方を赦す」と発言するカペルテータというキャラ(この子は最終的にヒロインな訳ですが、当初は、第一ヒロインかどうか、決めあぐねていましたから、脇役、でもあります)は、当初から役割が決まっていました。
2013-02-14 21:55:17@somafs というか、企画当初から「カペルテータが、プレッジレターをレイオットの胸に書く」のがドラマの最大の山場と考えていたので、脇役ではありませんが、プレッジレターという設定(主人公に帰ってきて欲しいと願う祈りの文言)は一巻の企画時に「設定としての役割」がありました。
2013-02-14 21:57:13@somafs こう考えていくと、「ドラマの骨子を構成する為に最低限必要は脇役キャラとその役割」は企画段階で決まりますが、シリーズの多い(そして売れ行きによって伸びたり縮んだりする)ラノベの場合、「その主人公や設定を使って、新たにドラマを作らねばならん」場合があって、
2013-02-14 21:58:50@somafs そういうキャラの場合、先に「ちりばめて」おいた、マージンのあるキャラ達の中から適当な者を拾って、役割を与える、という事もよくあります。これは私が受賞した時、授賞式の後の宴会の席で――某大先輩の女流作家さんに「長いドラマの伏線ってどうやって張るんですか?」
2013-02-14 22:00:43@somafs とお尋ねした際に、「あのね榊君。伏線は、張るのじゃなくて、見つけるものよ」と笑いながらおっしゃっていたのが印象に残っておりまして。要するに、自分の書いたものを読み返し、大量にちりばめられている情報から、「伏線として使えそうなものを拾い上げてきて」
2013-02-14 22:01:54@somafs 「それをさも最初から設定してましたよ的な書き方で伏線として利用する」位の器用さが無いと駄目よ、というお話でした(勿論、本当に最初から張られている伏線もある。あくまでラノベのシリーズモノという伸びたり縮んだりする媒体で物語を書く場合ね)。
2013-02-14 22:03:30@somafs 疑問を感じておられる「この役割とあの役割をどうして二人の脇役に分けているのか」も、まあ、その実物を見てみないと何とも言えない処はありますが、例えば「二人に分けておいた方が、色々融通が利く」という場合もありますし、逆に、その役割は、最初にちりばめておいた
2013-02-14 22:04:46