一晩中本に囲まれながら考えた。「電子書籍」というけれど、今の静的テキスト&画像をレイアウトするというだけの中身であれば、紙である必然性が無いのと同じかそれ以上に、電子端末で読む意味がない。保管場所と流通コストの節約、という意義はそれなりに大きいのかもしれないけれど。
2010-02-01 14:24:53なので、紙と比べて(デジタル特性を生かして)明らかにリッチな、もしくは紙と比べて圧倒的にローコストなコンテンツを作らないのであれば、電子書籍が紙書籍の代替以上のものになることは、一部ジャンルを除いて難しいんじゃないかと思う。
2010-02-01 14:29:26そして圧倒的なローコスト、というのは、著者の儲けを考えられないほどの差にならざるをえないと思う。月額数千円定額で何万ものタイトルが見放題という時代に、未だに1枚数千円のDVDが売れる状況を鑑みれば、どの程度のコストダウンが必要かは概ね見当がつくだろう。
2010-02-01 14:31:30然り。 RT @americanbosss: 本の代替としての電子書籍というよりは、新しいメディアとしての電子書籍なんじゃないかと思ってたり。ネットがテレビの代替なのではないように。
2010-02-01 14:32:12なので、PDFリーダの延長でしかないのであれば電子書籍などと名乗る意味はそもそも乏しいし、かといってリッチなデジタルテキストを志向するのであれば、「広告が無くて多少リーダビリティに配慮されたwebサイトまとめ」を、「読者」は果たして幾ら出して買うだろうか?
2010-02-01 14:34:47某学者が「例えば自分のブログを自分でまとめればそのまま電子書籍として自費出版できる」とのたまっていたけれど、もしそういう手弁当をするなら(編集という付加価値がないなら)、例えば1年分100円(紙書籍の5~10%位か)の設定でも、定期的なUU数の1%も買ってくれれば御の字だと思う。
2010-02-01 14:39:57それなら、月数百円取って有料メルマガのように課金制にした方が余程有望だと思う。そしてそのシステムなら、AmazonやAppleのプラットフォームに頼る必要なんて全く無い。デジタル的にリッチなコンテンツを自作できる能力があるならなおさら。
2010-02-01 14:43:23そのへん、技術が解決(紙と同等かそれ以上に目に優しいデバイスの開発)する日はいつ来るんでしょうか。 RT @muchakucha: 自分が目が弱いというのもあるかもしれないが、紙以上に視認性の悪いもので一定量以上の文章を読めとか、パワハラの一環でしかない
2010-02-01 14:45:11@Southend この系統の研究は12~3年前からずっとありますけど、たいして進化してませんからね。。。見るために電気を使わない媒体とかいろんな妄想を繰り巡らしていたようですが無理に決まってるだろとw
2010-02-01 14:48:19確かに。 RT @skd7: まだ紙メディア畑から電子書籍マンセーといっている間は期待できないかな、という感じがする。QT @Southend: 然り。 RT @americanbosss: 本の代替としての電子書籍というよりは、新しいメディアとしての電子書籍なんじゃないかと(略
2010-02-01 14:46:03モノである、ということがいかに重要かというのは色々な場面で感じます。 RT @americanbosss: @Southend 逆に、自分のブログのいいとこ取りをして、ちょっと紙媒体用に編集し直して同人誌にでもしておこうかな、と考えることはありますね。電子媒体だけじゃなくて、(略
2010-02-01 14:48:34@Southend 逆に、自分のブログのいいとこ取りをして、ちょっと紙媒体用に編集し直して同人誌にでもしておこうかな、と考えることはありますね。電子媒体だけじゃなくて、紙として形に残ってると胸が熱くなる気がします。
2010-02-01 14:43:38そうなんだろうなぁ。しかし、電子書籍ならではの編集術ってどんなだろう? RT @skd7: 紙、web、電子書籍それぞれ別のものとしてものづくりできる編集のスキルが求められる。紙媒体中心の中でもweb媒体中心の中でも、まったく足りていない。
2010-02-01 14:50:34僕の想像力がプアなのかもしれないけれど、デジタル的にリッチなコンテンツをパッケージ化するとして、その中身が「広告の無いブログ・webサイト」以上の物になるイメージが湧かない。そんなものの単体ダウンロードに、一体どれだけの人がどれだけのお金を出すものだろうか?
2010-02-01 14:52:38ページをめくる作業では紙には敵わない。画面のサイズは重要かな、と。ただそれでキラーになるのは厳しい。電子書籍に固定せずwebとしてなら。今は古いコンテンツを掘り起こすので十分という環境ではあって、その間に考えるか。QT @Southend: そうなんだろうなぁ。しかし、電子(ry
2010-02-01 14:54:33@Southend Webの編集やコンテンツの作り方も年月をかけて進化していったわけだし、電子書籍でのコンテンツの作り方もまだこれからだと思いますけどね。
2010-02-01 14:54:55例えば図鑑を考える。ブラウザのタブのひとつでWikipediaの当該ページを開く。もうひとつタブを開いて動画検索をする。無料ならそれで十分だし、逆に有料なら自分で信頼する書き手から映像コンテンツまで用意しないといけないから凄いコストがかかる。静止画像しか付けないなら紙でも良い。
2010-02-01 14:56:47@Southend 例えば「優駿」のディレクターズカット版なんかが月300円とかで電子書籍のデバイスで見られるんなら、結構買っちゃうかもしれませんね。そういう、ジャンルの詰め合わせ的コンテンツをペラペラ眺めるのはアリかと思います。
2010-02-01 14:58:02@americanbosss さっき呟いたことの繰り返しになるけれど、デジタル的にリッチなコンテンツって、今のwebサイトの延長でしかイメージできなんですよねぇ。/再編集して切り売り、と記事ごとにものすごく安価で切り売り、の間で「売れる」線を探っていく方向になるのかなぁと。
2010-02-01 15:03:33結局「モノ」の軛を逃れようとするなら必然的に課金的にはFREEに漸近せざるをえない、という原則からは逃れられないんだろう。かといって方向性的にニッチに走れば、学術向け電子ジャーナルの価格高騰が問題視されてるように、流通コストが無視できる程度に制作費が嵩まざるをえなくて旨味がない。
2010-02-01 15:12:43そういえば同人誌のDLサイトって結構ある印象だけど、市場として伸びてるんだろうか。電子ファイルでオタクの所有欲は満たされるんだろうか。 RT @mitty331: 同人誌が電子書籍化する流れは出来そうな気がするけどなぁ。。。印刷コスト的に。
2010-02-01 15:05:30@mitty331 紙の同人誌と同じ内容のコンテンツを、例えばiPadで読めるとして、元々紙の同人誌を買ってたオタクって、どれぐらいお金出すものですかねぇ。
2010-02-01 15:15:41@Southend もともと紙で買ってる人はいくらでも紙を買うんじゃないでしょうか。たぶん。なので戦略として電子書籍は今、買っている層より新たな層に購買させる方向なんでしょう。それは値段を下げることと近似であるとも思いますが。
2010-02-01 15:38:57@mitty331 たぶんそうだろうと思います。ただ個人的には、電子版に「紙では買わない人が買う」ぐらいの価格設定を求めた結果、それが影響して紙版のデフレ、もしくは超インフレをもたらしたあげく、現行の出版ビジネス市場規模が全体的に沈下、という未来図が見えちゃうんですよねぇ。
2010-02-01 15:42:14最近良く見る「情報自体に価値が有るんじゃない、情報に集まるコミュニティに価値が有るのだ」という理屈、それならその先には広告付き無料化か、会員制有料化しか無い気がする。あと、コミケ会場以外で紙の同人誌が売れる理由があまり説明できない。「モノ」であることの価値は厳然としてあると思う。
2010-02-01 15:17:46