丸山天寿先生の「受験漫画」

丸山天寿 @tenjumaruyama

さて日曜日のお遊び。大学受験シーズン。世に受験ほど嫌なものはない。私の場合はもう４０年以上前の事だから、詳細なんか忘れてしまったけれど、その切迫感だけは覚えている。あんなもので人の人生が決まるのは理不尽だと思う。そこで、本日のお題は「受験漫画」全ての叱責、異論、追加を認めます→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「東大一直線」－小林よしのり。ゴー宣で著名な作者のデビュー作。東大を目指してひたすら突き進む偏執狂・東大通を主人公に、加熱する受験戦争をギャグ満載で描く傑作。画力はともかく、凄まじいパワーと勢いにあふれた漫画であった。「パープリン」「パーペキ」など、数々の流行語を生んだ。→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「冬物語」－原秀則。滑り止めの三流大学にも落ちた主人公・光は予備校に行く。ところが、受験受付の窓口で偶然出会った女の子に一目ぼれ。彼女と同じ「東大専科コース」に申し込んでしまう。しかし、魅力的な彼女には彼氏がいる。自分に近付いて来る別の娘もいる。受験生の甘く切ない恋物語。→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「エリート狂走曲」－弓月光。田舎の山奥から東京の小学校に転校して来た野生児、哲也。回りの雰囲気にあおられた母親のせいで受験戦争の真っただ中に。秀才のガールフレンド唯とともに無事に名門中学に合格。だが、そこにも次の受験戦争が。哲也の型破りの行動が巻き起こす受験コメディの傑作→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「PS元気です、俊平」－柴門ふみ。一目ぼれした同級生にふられ、受験にも失敗した俊平は上京して予備校生活を始める。そこで知り合った桃子は、気まぐれで屈折した風変わりな女の子。反発しあいながらも引かれ合う二人の悩めましい物語。優柔不断のくせに時に激しく行動的な俊平の苦い青春。→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「試験あらし」－聖日出夫。主人公は高校生活の全ての試験をカンニングで乗り切ろうとする人物。ストーリーは「いかに見破られないカンニングをするか」と、教師の「いかにそれを見破るか」の激しい戦いの連続。一回でも見破られたら終わりというスリリングな展開が楽しい。真似しちゃダメよ。→

丸山天寿 @tenjumaruyama

「ドラゴン桜」－三田紀房。「その気になれば東大など簡単に入れます」の言葉から始まる物語。様々な受験テクニックや勉強法が紹介されており、テレビ化もされた傑作。受験に臨む心がけや子育て、教育に関するエピソードなども盛り込まれていて、読み方によっては人生全般の参考書にもなる。→

丸山天寿 @tenjumaruyama

日本で生活するかぎり、試験から逃れることは出来ない。私は卒業後も、就職試験は数えきれない程受けた。その戦績たるや悲惨なもので、不採用通知で１冊の本が出来るほどである。試験をうけるからには受かりたいものだ。これらの漫画が少しは役に立つかも知れない。受験生よ、頑張れ　了