わたし用、芝村裕吏さんの相談録

タイトル通り。芝村さんがツイッターで受けた相談事のお答えで、特にこれは! て思ったものを抜粋して記録するものです。(2013/02/15~)
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芝村裕吏 @siva_yuri

ついでに、本当にやりたい仕事があったら、受注金額0で書いてごらん。どんなやりたい仕事だってできるよ。と言われた事があります。本気で芝村がやりたいなら、会社は手伝うとも。 そんな金持ちでもないのにさらりというそこが佐々木哲哉の男ぶりなんですが、今思えば、ありゃ仕事の極意だね。

2013-02-15 10:32:16
芝村裕吏 @siva_yuri

思えば佐々木哲哉はそれでいくつもの壁を切り崩して乗り越えてきたんですね。八方塞がりの時は壁を壊す、壁壊すのは無傷ではやれない。無傷の方法を考えるから八方塞がりなんですよ。必要ならダメージをくらってください。死なない程度にね。 以上説明終わり。

2013-02-15 10:37:23
芝村裕吏 @siva_yuri

ゲームの企画についてお聞きしてみたいです。企画を考える時、大切にしていること、した方が良いこと、そして企画をするひとについて、必要なことや普段からしておいた方が良いことはどんなものがあるのですか?ゲームで遊んでいて、気になったことです。 ですか。

2013-02-17 11:07:33
芝村裕吏 @siva_yuri

企画を考える上で一番大切なのは経時変化を読む事。 次に売り込む相手が欲しいものと必要なものを混ぜて売ること。欲しいものだけを売ってはダメですね。 経時変化を読むには知識と経験がいりますし、欲しいものを売るには相手の知識が必須です。

2013-02-17 11:12:07
芝村裕吏 @siva_yuri

その上で企画に一番必要なのは誠実さです。 口八丁手八丁で何億円か引っ張るのですから、信用がなければどんなプランもとおりません。 普段から必要なのは知識と経験の修練、信用を形成する誠実さがいります。以上説明終わり。

2013-02-17 11:14:41
芝村裕吏 @siva_yuri

例えば二リットルの水2万円で売るにはどうするか。 色々方法はあるでしょうが、最終的には信用の問題です。 売ったあとでその価値があったかで次の仕事が決まります。 一ターンだけの商売なら騙せばいいんですが、長く仕事するなら二万円は安いと実感させないといけません。

2013-02-17 11:18:25
芝村裕吏 @siva_yuri

まあ。ゲームの企画に限らず、企画とはみんなそういうもんです。 商売は信用第一。信用は名前(名字)に結実します。ブランドネームに行き着くわけです。 これは武家でも僧侶でも農家でも、商人でも皆同じ。 名をあげるとはブランドをあげるに同じ。

2013-02-17 11:26:22
芝村裕吏 @siva_yuri

夫婦同姓はブランドの共有でして武家や商家ではこの方式が主流でした。 職人では門派がブランドでして、同姓の名乗りはなかったですね。 農家は地方差が大きいのですが、これは武家に準じる国人由来の地域と、荘園財産に準じる由来があったせいです。江戸期では独特の立場になりました。

2013-02-17 11:32:55
芝村裕吏 @siva_yuri

今、同姓別姓という話がありますが、これは戸籍管理の必要性から江戸期までのブランド管理法が複数並列してたのを整理統合した結果でして、おかげで明治までは簡単に過去を辿れるようになりました。 国力の面から見て大正解の手法であり、日本の発展の基礎になりました。

2013-02-17 11:40:31
芝村裕吏 @siva_yuri

まあ。名字いうとよう分からなくなるので、ブランドを複数持つことを許すかどうかで考えると分かり良くなりますよ。 複数の名前を使い分けて夫婦だけど表面上それを偽るということをも自由化する事は、信用調査力の低い個人や小規模商店には厳しいかも。

2013-02-17 11:47:47
芝村裕吏 @siva_yuri

次。人の「欲しいものと必要なもの」の「必要なもの」というのは、どのようなものを指すのでしょうか? ですか。 水とマンガですね。水は必要なもの。マンガは欲しいもの。 商材は主にこの二つに分かれ、戦術が変わります。 必要なものは国家統制や規制の対象に良くなります。

2013-02-17 11:52:46
芝村裕吏 @siva_yuri

国民一般に必要なものを高く売ると商売以前の話として極悪人扱いですね。 一方欲しいものをどれだけ高く売っても罪ではありません。 この時点で値付けなどに差があるべきですが、日本ではこの区別がないんですね。それで随分損してます。

2013-02-17 11:56:26
芝村裕吏 @siva_yuri

現代でいう豊かな社会とは欲しいものがたくさんあるということです。 必要なものが充足する社会という意味ではありません。そういう意味では古い豊かな社会と、今の豊かな社会では意味が全然違います。 企画をする時にはそれも良く知っておかないといけません。

2013-02-17 11:58:48
芝村裕吏 @siva_yuri

最近ひいき目もあるんでしょうが、まおゆうやニンジャスレイヤーのようなネット上でコンテンツの大部分を公開している作品が好調のように思えます、作品個々の地の力とは別にどのようなマーケティングがおこなわれているのでしょうか? ですか。

2013-02-17 12:33:06
芝村裕吏 @siva_yuri

すべての商売がそうであるように、ネットで人気のコンテンツを利用した商売も落差を使います。 商売は山や谷があるところ、砂漠や距離があるところに生じるわけですね。これは基礎の基礎です。

2013-02-17 12:35:59
芝村裕吏 @siva_yuri

ネットの落差とはTwitter見てない人は見てないし、2ch見てない人は見てないし、という、この地域性を基礎にしてます。山を超える差額に商人が注目するわけですね。 ネットと紙の落差を利用する一方、最近の流行は元々の地元を大切にする、という考えです。

2013-02-17 12:39:05
芝村裕吏 @siva_yuri

この辺りは久保雄一郎の個人的美学によるところも大きいのですが、まあ彼は書籍化するから原稿を引き揚げるみたいなことはせずに、付加価値をつけるための工夫を頑張りました。いや、頑張ったのはF田さんですが。

2013-02-17 12:41:03
芝村裕吏 @siva_yuri

さて、ではそこにどんなマーケティングがあったかというと、特にはないですね。 久保雄一郎は冒険商人です。彼はよく言っています。 お金は未踏破の山の向こうにある。 マーケティングという調査の入ったところに金はないという彼らしい男の子な意見です。

2013-02-17 12:44:01
芝村裕吏 @siva_yuri

ま、世の中にはああいう男がいて、だから忍殺もまおゆうも作者にお金が還元されるわけですね。商売は畢竟値段をつけることに他なりませんが、彼はただ同然のものを全員喜ばせながら高く売りつける名人なんですよ。 で、そういう周りにはそういう人間があつまるんですね。 桝田さんとか。

2013-02-17 12:46:55
芝村裕吏 @siva_yuri

私は商売をようやらんのでなんですが、彼のような商売にはちょっと憧れますね。以上説明終わり

2013-02-17 12:49:15
芝村裕吏 @siva_yuri

いままでできなかったことや習慣を改めて身に付けようと思ってるのですが、得意不得意が顕著に出てしまい、思うように動けていません。どのような心構えで取りかかればいいか教えてください。ですか。

2013-04-15 15:10:20
芝村裕吏 @siva_yuri

まず、得意不得意は誰にでもあるし、不得意を直したから良くなると言うわけでもないことを理解してください。 往々にして不得意は得意の裏返しです。不得意を消すことは得意を消すに同じ。またこうも言います。 不得意は配置の問題、得意は運用の問題、とも。

2013-04-15 15:14:12
芝村裕吏 @siva_yuri

得意を生かすにはどうそれを使えばいいか考える。不得意を隠すには、やらないやらせない。というわけですね。 普通くらいでは不得意と同じ扱いを受けるものですから、得意こそを生かす方に専心した方が良いのではないかと思います。

2013-04-15 15:17:43
芝村裕吏 @siva_yuri

その上でどう考えて行けばいいかですが、このように考えてみてください。 1.得意なことで同じ事が出来ないかを考える。 2.不得意なことをやらないで良い方法を考える。 3.不得意な事での失点を超える得点の方法を考える。 以上です。人生は失点を恐れるものではありません。

2013-04-15 15:21:48
芝村裕吏 @siva_yuri

次。空想が好きでいつもいろいろ考えているのですがアウトプットする方法がなくて困ってます、小説書くにも日本語が不自由ですし漫画描くにも構図がうまくいきません。最低限度のレベルになるにはどうしたらよいでしょうか。ご意見お願いします! ですか。

2013-04-15 15:23:33