アニメを読む『風の谷のナウシカ』

イソムラ☆ベイベー（魔法のスター♪） @donadona_No5

本日の朝カル講座「アニメを読む」は、『風の谷のナウシカ』。もう、小学生の頃からの付き合いでもあるこの作品、あらためて向きあうと、結構見過ごしていたことを発見しては驚く。関連図書も多く出版されているものの、それらが凝縮したかのような120分の講座は、また新鮮だったりするのでした。

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本日の朝カル講座「アニメを読む」は、『風の谷のナウシカ』。もう、小学生の頃からの付き合いでもあるこの作品、あらためて向きあうと、結構見過ごしていたことを発見しては驚く。関連図書も多く出版されているものの、それらが凝縮したかのような120分の講座は、また新鮮だったりするのでした。

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講座の流れは、まずはデーターの確認から。あらためて数字で同時代の作品等と見比べると、その成功ぶりに驚きつつ、それ以上の配給収入をあげていたドラえもんに驚いたり。やっぱ、アンタは強ぇよ。そして、完成までの経緯。偏見や思い込みを払拭するのに役立ちます。それにしても、スタッフリストに

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あまり興味のない自分としては、あらためてジブリではなくトップクラフト制作であったがゆえのこの作品ならではの特殊性みたいなものを発見するに従い、また、「色替えによる光の表現」「セルハーモニー」「ゴムマルチ」「瞳の処理」を具体的に確認することで、宮崎作品として混濁していたそこから

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やっと単独で自立した作品としての『風の谷のナウシカ』に出会えたような気がしたな。それから、ストーリーの構成を分析する作業においては、真逆の意見も飛び出した質疑応答でのやり取りも含め、気にしなければストレスを感じずに最後まですんなり見れてしまいかねない作品なだけに面白いなぁ、と。

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さらには、「漫画映画とリアル志向の同居」ということで、たとえば押井監督による「前略、宮崎駿様」で提起された問題に至っては、制作途中でのラストの変更等も踏まえつつ、実に興味深い話題で、たとえば中高時代、ジブリ作品の人気はナウシカとラピュタで二分されていたのですが、その違いが言葉で、

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初めて理解できたなぁ、と。さらにいえば、アニメにおける「リアル」の問題は先月のTVエヴァで出てきた話題でもあり、また、過程を省かない演出ということでは、昨年末に話題になった「生活アニメ」ということをも彷彿させるものがあり、さらに、葛藤しないナウシカ（初めから、彼女だけが真実に

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気づいている）、奇跡に対して言葉を発したナウシカと、言葉を失った逆シャア等、生涯で、すでに何十回と見てきたはずのナウシカに対して、こんなにも素通りしていた事項がが多かったことに気付き、冷や汗を通り越して只々感動するばかり。いやはや、なんともまぁ、奥深い傑作なんだ、ナウシカは。