結城浩さん「現代では各個人も『私はこういう価値観で生きている』という言葉が必要ではないか」

結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki

脈絡なく書くけれど、本来なら「健全な権威」が必要なのだと思うのです。親・教師・王…「自分もああなりたい」「あの人の言うことなら何でもききます」という相手。それは本来は必要だと思うのです。現代という時代では人気がない考え方ですけれど。特にマスコミはそういう「権威」を嫌うようですが。

結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki

でも、みんな実は憧れている。「師匠」に。絶対的に服従するような権威に憧れている。ときに理不尽かもしれないけれど、その理不尽さを持って自分を愛してくれる師匠を必要としている。

結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki

あーちょっと話がそれちゃった。素直さが大事という話。正しく学ぶためには素直さが大事なのです。こまったことに現代ではなかなか素直になることが難しい（なぜだろう）。でも、（きっとこれを読んでいる人の何人かはわかってくれるけれど）、素直さは大きな「武器」です。最強の武器かもしれない。

結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki

数学ガールでいえばテトラちゃん的な。素直さ。素直さ。教える教師に対する素直さだけじゃない。学ぶ対象に対する素直さも。あるいは自分の理解に対する素直さも。わかったら「わかりました」。わからないなら「わかりません」という素直さ。うわ、いかにも現代で生きにくそう…。でも、これが最強。

結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki

人はどうでもいいんですよ。他人を変化させることはできないから。変化させることができるのは自分だけ。素直になろう、と思い、実践できるのは自分の心だけ。だから、素直になれる相手と出会ったら、絶対にその手を離してはいけない。しがみつけ。しがみつくんだ。その相手は大事な相手だ。

結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki

それは教師かもしれない。恋人かもしれない。自分が素直になれる相手。それは大切な大切な存在だ。本来のあなたに戻ってもいい相手。自分の心の奥底から出てくる言葉をまっすぐに出せる相手。そんな人を見つけたなら、絶対に離してはいけない。一生後悔する。自分が素直になれる相手。

結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki

そして、ぐるりとテーブルを回すなら。誰かが「あなたに向かっているとき、私、素直になれるんです」と言われたとき。それは熟考すべき。本気で引き受けるか、きちんとお断りするか。分をわきまえて、「ここまで。ここを過ぎず」としてつきあうか。その決断が重要になる。

結城浩 / Hiroshi Yuki @hyuki

「素直さ」の真逆は「皮肉」になる。 今回の一連のツイートのまとめとして、結城が以前書いた「皮肉について」というページのリンクを示すことにしましょう。 皮肉について http://t.co/GatAGW4A