今野晴貴さんが語る、ブラック企業と大学・高校の役割

日本キャリアデザイン学会 著者と語るシリーズ: 今野晴貴『ブラック企業―日本を食いつぶす妖怪―』(文春新書、2012年) 2013年2月23日(土) 16:00~18:00 http://www.career-design.org/pub/t046.html の簡単なまとめ 続きを読む
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上西充子 @mu0283

今野要約20:また、『マジで使える労働法』http://t.co/U3raQtYMgS には、労働法の条文ではなく「考え方」を書いた。

2013-02-24 10:51:56
上西充子 @mu0283

今野要約21:高校や大学のキャリア教育の中では、非正社員と正社員の生涯賃金の違いを見せて正社員を目指させるといった教育が行われている場合もある。しかし、正社員の働かせ方にも目を向けさせる必要がある。

2013-02-24 10:52:26
上西充子 @mu0283

今野要約22:そうでないと、この仕事を辞めたら非正社員に転落する、と、ひどい働かせ方の職場に我慢して居続けて、欝に追い込まれるといった危険性もある。脅かすだけの教育ではだめ。

2013-02-24 10:52:50
上西充子 @mu0283

今野要約23:違法行為やブラック企業の問題を認識し、それらに適切に対処することが自身の「キャリア形成」への道なのだということを学生に理解させ、そのようなキャリア形成を支援することこそが、教育機関が行うべきことではないか。

2013-02-24 10:53:08
上西充子 @mu0283

要約は以上。大学ができること、すべきこと、についても改めて考えさせられた機会でありました。ありがとうございました。

2013-02-24 10:53:26

今野さんからの振り返りコメント

今野晴貴 @konno_haruki

本日のキャリアデザイン学会での報告でのやりとりが、実によかった。全体ではないとはいえ、キャリアセンターの方々が、卒業生からの相談事案を集積し、対策を模索していることがよくわかった。そして、相談事例に対する解決の思いも共有することができた。今後もぜひ、連携していきたい。

2013-02-23 19:14:11
今野晴貴 @konno_haruki

昨日の学会で印象的だったのは、キャリアセンターの方が、卒業生がいじめをうけた事案で、労基署、人権擁護委員会など、さまざまな機関にいったが「解決しなかった」ことに、忸怩たる思いを持っていたこと。思いは同じ。だが、労基署の相談にみられるように、解決策については、まだ理解されていない

2013-02-24 12:10:46
今野晴貴 @konno_haruki

昨日のキャリアデザイン学会で得た情報。都内私立大学のキャリアセンターは、「職業教育研究会」という横断的な場を作り、情報共有をしているという。そして、実は、卒業生からの相談を元に、膨大なリストを作成。だが、それは公開はできない。だから、センターに、直接相談に来てほしいという。

2013-02-24 12:12:37
今野晴貴 @konno_haruki

確かに、せっかくのブラック企業のリストがあっても、大学や、大学間の連合がネットなどに公表することはできない。これは、ハローワークでも事情は同じ。ブラックだとわかっても、掲載拒否は難しい。だから、相談員に、直接会って話を聞くことが大切。商業サイトからの就活が広がるだけに、重要だ。

2013-02-24 12:12:53
今野晴貴 @konno_haruki

今後の課題は、情報の共有だけではなく、解決策についてのノウハウを、勉強会などを通じて共有し、深めていくことだろう。昨日の参加者の大学の先生も、「大学の教員としてできることは何か?」との質問を下さった。まずは、職場でトラブルが起きたときの「考え方」を身に着けることだと思う。

2013-02-24 12:13:03
今野晴貴 @konno_haruki

それは、条文を暗記したり、難しい話ではない。私が『マジで使える労働法』(再販予定)で書いたように、ただケースごとの「法的な考え方」を身につけておけばよいのだ。そして、後は外部の専門機関へと橋渡しする。先生方が、これだけのノウハウを持つだけで、だいぶ結果違うだろう。

2013-02-24 12:13:16