Radio ga gaは米ラジオ業界批判か

「うんちラジオ」にロジャーが込めた思いとは、さて
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デキ @dekipema

Radio ga gaはロジャーの息子フェリックスの名セリフ"radio caca(kaka)!"に由来することがよく知られている。一説に息子が最初に発したのは"radio poo-poo"。いずれにしろ意味は「うんちラジオ」で、3歳くらいの子どもが喜んで口にしそうなことば。

2013-02-27 23:54:24
デキ @dekipema

@dekipema ロジャーはcacaを採用し録音も最初はcacaで行われた。コーラス部分をよく聞くと古い録音のcacaという声が聞こえるそう。しかしさすがに「うんち」で押し通すことはできなかったようで、メンバーの説得を受けロジャーは最終的にgagaに変えることに応じた。

2013-02-27 23:55:05
デキ @dekipema

@dekipema 歌われているのはラジオに感じる郷愁、その復活を望む内容であるとぼんやり思っていた。でもcacaはもちろんのこと、現在の歌詞にあるgagaやgoo-goo、blah-blahってどれも意味のない音声を表していて、むしろラジオを小ばかにでもしているような。

2013-02-27 23:55:36
デキ @dekipema

@dekipema 「今の僕らに聞こえてくる」ラジオに愛情を感じているようにはどうも思えない。これは本当にラジオ応援歌なのか。

2013-02-27 23:56:18
デキ @dekipema

@dekipema 書き換えられた歌詞はcacaからgagaへという部分以外にもあったらしいことが、去年発売のQueen: The Complete Illustrated Lyrics.に掲載された1枚の画像からわかる。それはこの曲が作られた同じ1983年に、

2013-02-27 23:57:46
デキ @dekipema

@dekipema クイーンが米で新たに契約したキャピトルレコードの社長名でQ宛てに送られたテレックスで、米ラジオ業界がミュージックビデオの衝撃について非常に憂慮しているからという理由で、歌詞変更への理解を求めた上で、書き換え案を示している。

2013-02-27 23:58:38
デキ @dekipema

@dekipema それはアルバムで歌われているものと一部を除いて同じ。つまりQ側はレコード会社の変更要請を受け入れたということになる。変更前の歌詞は示されていないが、テレックスの文面によれば、ラジオの没落を予想させるものであった可能性が高い。

2013-02-27 23:59:06
デキ @dekipema

@dekipema ここで思い出すのが、米で最終的に成功しなかった理由として、米ではラジオ業界の協力が得られなかったとブライアンが語っていること。

2013-02-27 23:59:38
デキ @dekipema

@dekipema 後にThe Worksとして発売されるアルバムをクイーンがロサンゼルスのスタジオで制作していた頃、米ではラジオ番組が特定の曲を流すかわりにレコード会社から受け取る賄賂と、それを仲介するプロモーターの存在が大きな問題となり、

2013-02-28 18:43:43
デキ @dekipema

@dekipema 政府機関による関係者取り調べ等の事態になっていた。ブライアンはそうしたプロモーターたちについて、世界を牛耳っているつもりのギャングと評している。こうした騒動の経過は自分たちとも十分に関係のあることとして、滞米中の彼らの関心を呼んだだろう。

2013-02-28 18:44:39
デキ @dekipema

@dekipema そんな環境の中、ロジャーが「うんちラジオ」という名にこだわった曲で、何を言おうとしたかと想像すれば…。

2013-02-28 18:45:07
デキ @dekipema

@dekipema 歌詞から受ける印象、1枚の古ぼけたテレックス、そしてたまたま彼らが身近に見聞きしたであろう米ラジオ業界の体質的問題。これらをつなぎ合わせると、Radio ga gaが米ラジオ業界批判の曲であるという可能性も浮かび上がる。テレックスの信憑性含めあくまで可能性。

2013-02-28 18:46:46
デキ @dekipema

@dekipema その可能性に現実味があると仮定してさらに考えると、ロジャーがcacaという曲名、歌詞にこだわったのは、せめてもの抵抗だったのではないかという気がする。歌詞の文章部分では譲歩した、でも真意を込めたcacaをせめて残したいという。

2013-02-28 18:47:24
デキ @dekipema

@dekipema この曲を世に送り出したことで自分も一人前のソングライターだという自信が持てたと、後にロジャーは述懐した。時に反骨精神の表出を躊躇しない彼のこと、もし節を曲げて書き換えたものだったとすれば、

2013-02-28 18:48:16
デキ @dekipema

@dekipema 皮肉にもこれが彼の初のナンバーワンソングとなったことに忸怩たる思いがあったかもしれない。

2013-02-28 18:49:16
デキ @dekipema

@dekipema ブライアンによると、この曲はその後米で発売になるやチャート順位を上げていったが、ラジオ業界に対するやや軽率なキャピトルレコードの対応のあおりを受けて、間もなくチャートから消えた。ラジオ局が腹いせにキャピトル所属アーティストの曲を流さなかったためという。

2013-02-28 18:49:36
デキ @dekipema

@dekipema 実はブライアンが言うほど劇的なチャート転落ではなかったようだが、最高位は16位だった。前後の経緯がそういう印象を作ったのかもしれない。

2013-02-28 18:49:53
デキ @dekipema

@dekipema 苦悩と譲歩の産物であろうラジオ賛歌は、肝心のラジオ局に届かなかったばかりか、その憎悪の対象になった。しかし世界19ヶ国でナンバーワンヒットとなり、クイーンのシングル曲の中でも5本の指に入る売り上げを記録し、

2013-02-28 18:51:00
デキ @dekipema

@dekipema その後のライブでは舞台と聴衆の一体感を盛り上げるのに不可欠のレパートリーとなった。ちゃんちゃん(-ノ-)/Ωチーン

2013-02-28 18:53:24