2013-03 Twitter 140字で作文（BL仕様）
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@imotok
「大丈夫か」「なんとか」エレベーターは混んでいた。長袖を着ているのに、先輩の体温を強く感じる。「おまえ体熱いな」「僕？先輩でしょ」驚くと、先輩が笑った。「そうか、そうかもしれないな」人が降り二人きりになる。「離れてくださいよ」「嫌だ」先輩に腰を押しつけられた僕は更に体を熱くした。
2013-03-01 05:49:32
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@imotok
湯船に大量のオレンジと彼。浴室を開けた俺は驚いた。「どうした」「柚が売り切れてたの」「入浴剤あったろ」「本物っぽくしたかったんだよ」「そうか、サンキュ」キスをすると彼が照れた。「滲みるから、その…」「何もしないと誓うよ。けれど長風呂はできないな」「うん」湯船に身を沈め彼が呟いた。
2013-03-04 05:23:08
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@imotok
「会議室に呼びだして何？仕事忙しいんだけど」「今後は他の事で忙しくなる。お前は私の所に転属だ」ケースから指輪をとりだすと彼が目を丸くした。「会社でプロポーズするなよ、馬鹿」「この時間しかとれなかったんだ」「僕何すればいいの？」「まずは誓いのキスかな」跪いた私は彼の手をとった。
2013-03-05 04:23:43
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@imotok
「帰りが遅いと思ったらゲームセンターにいたのか」「うっ」「どうしても取りたい物があるそうですよ」黙る僕に係りのお兄さんが助け船をだしてくれた。「こいつと浮気しているのか」「違うよ！君が好きな景品があったから無くならないように頼んで通ってたの」僕は彼のコートを掴み誤解だと叫んだ。
2013-03-06 05:36:14
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@imotok
僕は部屋にこもり本を読み耽っていた。「なんの本にそんなに夢中になってるんだ、恋魔法の使い方？」「わっ！いつの間にきたの」「魔法でこっそりとな」「……からかわないでよ」困り顔の僕をみて彼が笑った。「効き目あると信じていたんだろ？」微笑んだ彼がおまじないだと僕の唇を奪った。
2013-03-07 03:45:41
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@imotok
「誰かきたのか？貸切のはずだろ」彼がプールサイドで足をとめた。「管理人が温度どうですかって」「大柄な男か？」彼は眉根をよせ、床の足跡を眺めた。「なに疑ってるの、ちょっと話しただけだよ」「必要以上に近より過ぎだ。俺もおまえに痕つけとくか」「ちょっ！」彼が僕の胸元をきつく吸いあげた。
2013-03-08 05:38:49
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@imotok
テーブルに冷めた夕飯。「一人で食べる気しないや。僕の誕生日なのにな」最近彼の帰りが遅く、そっけない。僕は床の上で泣きじゃくった。いつの間にか眠ってしまった僕は彼の足音に目を開けた。「遅れてごめん」学生の彼にしては豪気な指輪のプレゼントが薬指に差し込まれる。僕は驚きに目を見開いた。
2013-03-11 03:23:10
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@imotok
僕らは坂道の途中で足をとめた。「ほらあそこ、犬が交尾してる」「雄同士だろ、あれはマウントといって優劣をつける行為だよ」「優劣？」苦笑した僕はバランスを崩し、坂道を転げ落ちそうになった。「馬鹿、俺らは愛しあってるってば！いくぞ」伸ばされた手を握ると、坂を登るのが急に楽になった。
2013-03-12 05:19:01
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@imotok
「ちょっと、ここ玄関」彼に押し倒され、僕は慌てた。「いますぐ抱きたい。我慢できないんだよ」あっというまに服を剥かれ僕はあられもない姿になった。「指輪当たって痛いよ」「そうだこれ、おまえしてろ」「いいの？」「ああ、一生してろよな」薬指にするりと指輪が落ちる。同時に彼と唇が重なった。
2013-03-13 05:18:28
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@imotok
「会社のロフトは嫌っ、ここ物置じゃん」「密会するにはいいだろ」キスしたい。彼の手を取るとぬるりとした。「一人でしたのか」「違う、暗いから何かで切れて傷ついたんだろ」「大変だ救急車！」慌てた私が盛大に転ぶと荷物が雪崩を起こした。あっという間に社員が集まり彼との密会は失敗に終わった。
2013-03-14 03:23:31
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@imotok
僕は高架下の八百屋で働いていた。昔ながらの景色に不釣りあいな男をみつけ声をかけた。「林檎買わない？美味しいよ」電車が通り、僕の声が掻き消された。怪訝な表情で男が近よってくる。「自分を買えとは大胆だな」「違う林檎だよ、みりゃわかるだろ」「林檎ごともらおう」慌てた僕を男が抱きあげた。
2013-03-15 05:37:59
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@imotok
「ジムへお申込みのお客様にプレゼントです」「これ粗品？」どうみても高級時計を男に渡され僕は困惑した。「遠慮します。手、放して」「つれないな、オーナーの私との出会いを逃す気かい？」「だってどう考えても変人じゃん」「変人じゃなく恋人になりたいんだけどな」と男が僕の手にキスをした。
2013-03-18 05:26:35