2013-08 Twitter 140字で作文（BL仕様）
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@imotok
急に雨が降ってきたので、いつものコンビニに飛び込んだ。「ビニール傘は売切れか」仕方なしに花柄の折畳み傘を手に取ると店員の男に声をかけられた。「買うことありませんよ。俺、もうあがりなんで送ります」「でも」「俺を選んだほうが色々得ですよ」「色々？」「凄くお勧めです」と男が微笑んだ。
2013-08-01 03:39:40
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@imotok
みんなでドライブ。車内はトランプで盛りあがっていた。「助手席にいないで、後ろにこいよ」「いいぞ、俺は平気だ」運転席の彼がいった。「負けたらキスな」「なんだと」「たまにはいいだろ、浮気するわけでもあるまいし」急に車体が揺れる。「お前ら事故りたいのか？」運転中の彼の声が冷たく響いた。
2013-08-02 04:45:59
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@imotok
僕は彼の床の上の染みを見て固まった。「お漏らし…」「違うよ。紅茶零したの、ほら」彼がなぞった指を僕の鼻面に近づけた。「本当だ。すぐ交換すればよかったのに」「どうせ汚すと思ってさ」「もうやるの？お茶ぐらい飲みたいな」「股の飲み物はすぐでるぜ」「馬鹿」文句をいった僕の唇を彼が塞いだ。
2013-08-05 05:56:54
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彼の背中に鼻をぶつけた。「急に止まらないでよ。坂道で危ないじゃん。何？花火の音で聞こえない」顔をしかめた僕の耳元に彼が口をよせた。「養子縁組しよう」驚いた僕はよろけた。「いつも突然だね。転げ落ちるかと思った」「人生の坂道でも必ず支えるって誓うよ」僕を抱きとめた彼が優しく微笑んだ。
2013-08-06 05:42:56
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同居をはじめた彼にキッチンでくすぐられた。「きゃははやめてよ。危ないって」涙目で訴えた僕の目元を彼が舐めた。「いいか、これは試験だ」「何の？」「俺に触られてもちゃんと料理できるかどうかの」「そんなの無理に決まってる！料理されたいの？」僕が包丁を振りあげると彼が青ざめ謝罪した。
2013-08-07 05:47:06
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「飲み物買ってくる」「うん」動物園のベンチで彼を待っていると男に声をかけられた。「可愛いな。これ食べる？」断れずもぐもぐすると食べ方が可愛いと人に囲まれた。「油断した。動物園は可愛いもの好きが集まるんだった。ほら紅茶飲め」「ごめん…」「可愛いから許す」と戻った彼が溜め息をついた。
2013-08-08 05:19:59
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「花束奇麗でしょ、花屋さんに頂いたんです」「会社へか？君が貰ったんだろ」「余り物だっていっていましたよ」「それにしても豪華なラッピングだ。妬けるぞ」「午後から部長のプレゼンですし、会議室に飾ろうかと思って」「私は君がいてくれれば充分だよ」部長に抱きすくめられ、僕は唇を奪われた。
2013-08-09 05:30:39
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「……」抵抗してもいじくり倒す彼に疲れ、僕はソファで好きにされていた。「気持ちよくない？」「それなりに感じるよ」「そんな冷静にいわなくても」「いつも僕が抵抗しても聞いてくれないじゃない。いうこと聞く人形が欲しいんでしょ」むくれていうと、しょんぼりした彼が泣きだし僕は慌てた。
2013-08-12 04:02:36
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「首に歯形ついてるぞ」会社の廊下で同僚に指摘され俺は焦った。「ふざけていたら猫に噛みつかれて」「これ猫か？」同僚が怪訝な顔をした。「ほら、腕も引っかき傷でいっぱいだろ」「相当怒らせたんだな。可愛がってやれよ」「ああ」帰宅したら大きな猫にお仕置きをしなければと俺は溜め息をついた。
2013-08-13 04:27:21
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ダイナーへ行くと、彼はコートを着たままで待っていた。「何も食べていないのか？」「すぐくると思ったから飲み物だけ」「コートを脱がすのも俺の役目か」「そういう訳じゃないけれど」「違うのか？」「うっ」「顔が赤いぞ、一杯だけで酔ったのか」「いじめてないで、早く行こうよ」と彼がはにかんだ。
2013-08-14 04:39:08
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僕は彼に夜のグラウンドに呼びだされた。「わっ」急に鳴った音に驚き、逃げると腕を掴まれた。「花火だよ、喜ぶと思ったんだが逆効果だったな」「先に言ってよ、心臓に悪い」ごめんなと彼に抱き寄せられた。「まだドキドキしてるな」「だって、抱きしめられてるから」「そうか」彼が嬉しそうに笑った。
2013-08-15 03:31:03
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カフェの扉が開く度に僕は入口をみた。「やっときた。待ったんだよ」小走りにかけより彼と抱きあう。「時間通りだろ」「先週会ったきりだから待ち遠しかったの」「こらこら公衆の面前でそんなに顔近づけるな。かかとがあがってるぞ」「早く家に行きたい」「買物はいいのか？」仕方ないなと彼が笑った。
2013-08-16 05:41:06