2013-08 Twitter 140字で作文（BL仕様）
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@imotok
「床の白い液体はなんだ？」部屋に入るなり彼が剣呑な声をあげた。「元気で可愛い子だからきっと気に入るよ」「何！？」彼が扉を開けた瞬間仔猫が飛びだした。「大人しくミルク飲んでくれなくて」「猫か、どれ貸してみろ、俺のがミルク飲ませるの上手いからな」と、仔猫と出会った彼は破顔した。
2013-08-19 05:28:43
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ゲームセンターで夢中になっている僕の首根っこを彼が掴んだ。「これじゃ外にでたっていわないぞ、散歩にきたんだろ」「僕らが出会った時もこんな感じだったね」「あの時と同じく月も奇麗だ」「マジ？見にいく」「その後どうなったのかも思い出させてやろうか」外にでた僕の腰を彼がぐっと引き寄せた。
2013-08-20 05:19:28
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僕は彼に路地裏に引き込まれた。「鍵を受けとれ」「受けとる理由ないし」「ほぉ」眉間に皺をよせた彼に僕は剥き身にされた。「馬鹿、やめろこんな所で抱くなよ！」「こんな所のがお好みなんだろ？」「違っ、あっ……」「体は素直だぞ。意地張らず俺の所へこい」腰が立たなくなった僕を彼が抱きあげた。
2013-08-21 05:26:28
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@imotok
「落ち葉の中の散策人気で、もうカップル用しかないよ」自転車のレンタルショップの人の言葉に、僕は出会ったばかり男と顔を見あわせた。「折角だし一緒にどう？」「でも」「旅にきたなら楽しまないと、これ借ります。俺が漕ぐから後ろに乗って」「はい」ぎゅっと抱きつくと男からお日様の匂いがした。
2013-08-22 05:14:00
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「その傷どうした」「葉で切った」川縁で僕は彼に嘘をついた。「俺は学者だぞ。鼠に噛まれた痕だろ」「この辺の鼠なかなか採れなくて研究進まないっていってたから」「学術用に捕獲するには許可がいるんだぞ」「早く仕事終わればいいなと思って」「お前の研究が先だな」彼が僕を抱きしめた。
2013-08-23 06:13:55
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夜、彼とブランコに乗り彼が飛び降りた所へ線を引く。僕も飛び同じ位置をなぞると彼が微笑んだ。「やっと俺に追いついたな」「小さい時からなかなか届かなかったからね」「体力ついたな。そろそろいいか」「いつもの紅茶持ってきてるよ、はい」「違う意味なんだけれどな」彼が困り顔で僕を抱きよせた。
2013-08-26 04:36:44
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一人居酒屋に入った僕は男の店員さんの笑顔に見蕩れた。「選んだ？」「お勧めひとつ」「お勧めは俺だけど？」「えっ」「赤くなって可愛いな。星座何？」「ナンパですか？」「客の星座でカクテル作るキャンペーン中なんだ」「そ、そうですか」「ナンパのがよかった？」耳元で囁かれ、僕は体を熱くした。
2013-08-27 05:26:59
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教室をでようとしたところ委員長に呼び止められ、肩についたゴミをとってもらった。「ありがとうございます。告白でもされるのかと思ってドキドキしちゃいました」僕が微笑むと、委員長が吐息をもらした。「君は天然で困るな。では期待に応えよう」「え？」眼を丸くしている僕に委員長の唇が重なった。
2013-08-28 04:56:16
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僕はキッチンでパスタを茹で始めた。「何分だっけ、袋みてくれる？」「俺がタイマー役やってやる」彼が僕の背中に絡みついた。「数字教えてくれるだけでいいから」「それじゃ面白くない」「面白くなくていいの、その前に僕が茹であがっちゃう！大人しくしていて」抱きあうと二人の唇が重なった。
2013-08-29 04:41:19
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床の上で寝ている彼のコートのポケットからピンクチラシが覗いた。「酔っぱらい！」むかつき蹴飛ばすと、彼が呻いたが起きない。「馬鹿」うつむいた僕の瞳から涙が溢れた。「…冷たい。泣くな、こいよ。女に興味ないっていったら持たされたんだよ、ただのゴミだ」彼に引っ張られ、僕は抱きしめられた。
2013-08-30 05:37:50