2013-09 Twitter 140字で作文(BL仕様)
帰る途中雨に降られた僕らは神社で雨宿りした。「風邪引いちまう、上だけでも脱ぐか」「うん、ひゃっ!雷怖い」「こっちこい」彼に寄り添い安心した僕は寝てしまった。「んっ」「目覚めたか、虹が出てるぞ」「本当だ奇麗だね」「お前のが奇麗だ…」起き上がった僕と目があった彼の顔が真っ赤になった。
2013-09-02 03:57:06「もう少しいいだろ」「うざい」僕の一言に彼がキレた。「俺だって気使ってセーブしてるんだ!くそっ」彼はベッドでうずくまる僕を放って浴室へ入った。「喧嘩したの久々。今夜は帰っちゃうかな嫌だな…」「頭冷やしてきたぞ、ごめんな」彼のコートを抱きしめ、うとうとした僕の頭を優しい手が撫でた。
2013-09-03 04:37:35動物園で僕は悲鳴をあげた。「こらヤギ放せ!限定品の紅茶なのに」「紙袋のままだから奪われるんだ」「作ったケーキと一緒にと思ったのに!」「作った?」「今日は僕らがつきあいだした記念日だよ。デートの後、家で手作りご飯って予定で…」「可愛い」途中までいいかけた僕を彼がぎゅっと抱きしめた。
2013-09-04 05:09:41廊下で先生に頭を撫でられた。「もう卒業だな。制服姿も見納めか」「先生、大丈夫。ちゃんととっておくから楽しめますよ」「な、何いってるんだ」「何って、僕だけの卒業式してくれないの?」「その…、俺もそっちの卒業はまだだから」俯いた先生の顔が真っ赤に染まった。
2013-09-05 05:15:59彼と川縁へ夕涼みにでた。「流れ星だ」「何お願いした?」「いったら叶わないから内緒」「そうか」「でも君とお願いが一緒な感じがする」呟いた僕の腰を彼が抱きよせた。「帰ろう」「家まで我慢できるの?」「蚊にさされるぞ。俺以外がさすなんて我慢できん」「おやじだー」笑った僕の唇を彼が塞いだ。
2013-09-06 03:28:08一人で飲んでいるとメールしてすぐに、凄い形相の彼がバーにきた。「危ないからダメだって毎回いってるだろ。いうこと聞かないとこうだ」僕の腕に手錠がはめられた。本物に似ているがSM用だと丸判りだ。「公共の場でやめてよ」「言い訳なら後で聞いてやる」客が啞然とする中、僕は外に連れだされた。
2013-09-09 05:28:22子供の頃遊んだ公園に彼ときた。「箱形のブランコもそのままだな」「田舎だから残ってたのかな。秘密基地の要塞にしたよね」「懐かしいな。持ってきたケーキ食べよう。誕生日おめでとう」「サンキュ」「そろそろ俺達も要塞築かないか、同棲しよう」「嬉しい」見つめ合うと、二人の唇がそっと重なった。
2013-09-10 05:26:43僕が窓から眺めているとグラウンドに線を引いている彼と目があった。大きく手を振ったと思うといきなりスピードをあげ、グラウンドに大きなハートを描いた。「相変わらず大胆」僕は撮った写真を『幸福になる画像送ります』と、メールした。すぐに息を切らせた彼が教室の扉を開け、僕に抱きついてきた。
2013-09-11 06:02:57キッチンで林檎を剥いていた僕を背後から彼が覗き込んだ。「すぐ食べるなら塩水に漬けないけど」「食べる」囁いた彼が僕の耳を甘噛みした。「包丁持ってるんだから危ない」「動くな、すぐだ」「騙された、僕じゃなく林檎!んっ……あっ」しばらくして正気に返った僕は茶色くなった林檎をみてむくれた。
2013-09-12 03:56:51学校に僕がモデルをした絵画が飾られた。「恥ずかしい」「歴代の人気生徒の肖像画を飾るのは我が男子校の伝統だ。観念しろ」「君は僕がみせものになって嫌じゃないの?」「嫉妬半分、自慢半分だ」「ずっと飾られるんだよ」「皆に永遠に愛されるのも悪くないだろ?」膨れっ面をした僕を彼が抱きしめた。
2013-09-13 03:09:30残業中に倉庫がしめられてしまった。「朝まで密室か。警報機作動させたら面倒だしな」携帯端末が震え飲み会始めてると彼からメールがきた。本当の事を告げるのが格好悪くて倉庫で残業中とメールすると彼が飛んできてくれた。「アルコール臭い」「俺はお前に酔ってんの」彼の手が優しく僕の髪を撫でた。
2013-09-17 04:00:03グラウンドの片付けを終え、教室へ戻った彼が咳をした。「風邪!?ちょっと待って飴があったはずだから」「じゃあ、ありがたく頂こうかな」「へ?」鞄の中を探している僕の顎を彼がつまみあげると、そっと唇が重なった。「な、なに」「君の唇は蜜の味がするから効果てきめんなんだよ」と彼が微笑んだ。
2013-09-18 05:19:10