- tospace_space
- 677
- 0
- 0
- 0
春の温もりに涙して 2月 逃げ出すために 駆け足を始めた 桜の桃色に また 草ぐさの緑に 耐えられなかったのだ あんなに淡く あんなに優しい色を 2月は知らなかったのだ #さよなら2月
2013-02-28 09:14:39きっと2月は 寂しい奴だ だから僕は 2月が好きだ 他と違って 尾っぽを切られた可哀想な奴だ 四年に一度伸びるけど すぐに刈り取られる #さよなら2月
2013-02-28 09:17:43冬の星座が 早いうちから天頂に輝く その様を浮かべて 僕は寂しくなった 順々に沈んでいってしまう 冬のダイアモンド ゆったりと昇ってくるスピカ 大曲線の先のからす座 打ち付けられた哀しみ 辿る 指先 #さよなら2月
2013-02-28 14:06:25視界にちらつく黒は 伸ばしすぎた前髪 狭い範囲しか見えない僕に 短い2月は丁度良いや 君が悲しがる必要はないぜ だって 悲しい僕が笑えるんだ 君が切ながる必要はないぜ だって 切ない僕が笑えるんだ #さよなら2月
2013-02-28 17:11:19浅い夢のまんなか、星が弾けてクッキーになる。ゆらゆら揺らめいて、赤い光は夜になる。春の吐息に眩暈がする。くらくら歪みはじめた脳内で、冬が死んでいく。幾瀬にも、春に桜は咲くとインプットされたそれらは。やさしい冬の最後をみることなく、残酷な春を連れて。ごちそうさま。 #さよなら2月
2013-02-28 17:20:45脱け殻を愛しても ? あの頃は良かったと笑って 君 何を見ているの 過去を見つめる脳味噌が きゅうと縮まる ああ こころはいつだって離れないのに 無理矢理動かした視線が 春を 捉えた 向こうへ飛ぶ飛行機が 落下の方向に雲を作って 僕らさよならしなきゃ #さよなら2月
2013-02-28 17:27:03最後の空だって、誰かが泣いたんだ。額縁のようにみえた窓はいつもあいていた。ここから逃げ出すことはとても容易で、それでも逃げ出せなかった。まだこの月にいきていたかったから。さよならと手をふったのはきみだった。さよならと、手をふり返したのも僕だった。 #さよなら2月
2013-02-28 17:31:47寒い寒いねと語り合った時はすぎ、陽射しは柔らかく、暖かく。もうすぐ旅立つきみと、ただ、そばにいたいから。 #さよなら2月
2013-02-28 17:52:05今日を終わらせないために 僕 追いかけようかな 太陽が沈まない限りは きっといつまでも今日 さよならを飲み込んで 二酸化炭素を吐き出そう 君が好きだった冷たい時間 抱き締めて帰ってくるから ね 待っててくれよ 惑星を一周して帰ってくるから だから 少しの間 #さよなら2月
2013-02-28 18:08:21嫌な予感がしてカレンダーをみたら、今日で二月が終わりだった。今日で二月が終わるということは明日から三月が始まるということで、三月は別れの季節だから、つまり、そろそろお別れだっとことだ。 #さよなら2月
2013-02-28 19:39:21外は晴れたのかな。ずっと室内だからわからない。今日で二月も終わるよ。きっと冬の終わりに近付いた夜の匂いがするね。君がいなくなってからもうすぐ一年になるけれど、僕はここにいるよ。 #さよなら2月
2013-02-28 19:39:23壁の向こう側に君がいた。手を伸ばした刹那に世界が蠢いた。砂時計はひっくり返る。そして廻る。星クズに埋もれて。伊月は春をおきざりに君を連れてゆき、記憶だけが嗚咽する。そして桜が宥めまた廻るよ。砂時計。#さよなら2月
2013-02-28 22:43:00