聖処女幻想をめぐって

8
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

聖処女幻想の克服。日本の性の問題の核心はこのあたりかな?以前のツイート「ふしだら少女」も、性教育が進まないのも、ピルが認可されなかったのも、緊急避妊の問題も、根っこは聖処女幻想のように思えるのだが。

2013-03-02 21:58:21
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

この聖処女幻想、どこで生まれどう再生産されているのやら。たぶん日本の文化、自然観、美意識まで絡んだ根の深い問題なのだろうとは感じる。

2013-03-02 21:58:39
佐藤剛裕 @goyou

@ruriko_pillton 近代日本の貞操観念って明治時代に捏造されたものですよ。本来は、盆踊りや夜這いの習俗があったように、もっと大らかさをもった社会でした。

2013-03-02 22:05:51
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

@goyou そうですよね。町人も平気で結婚離婚再婚繰り返してますし。娼婦と恋仲になってって話が違和感のない世界でしたし。

2013-03-02 22:09:27
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

@ruriko_pillton @goyou 明治以後、武士の価値観が国民全体に広がったとか、女学校あたりの価値観とか。そういう想像はできると思うんですが、もう少し根が深いような気がして。

2013-03-02 22:12:46
佐藤剛裕 @goyou

@ruriko_pillton たとえば日本の古い神道のなかにも女性の経血を忌避する観念ありましたが、あれは月日の巡りの中で周期的に行われた禁欲であって、常に抑圧されていたものではないんです。そういうバランスが明治くらいから失われているように見えます。

2013-03-02 22:21:18
水無月尽 @minaduki__jin

@ruriko_pillton @goyou 平安時代の貴族でも、処女でない女性を「世に穢れたり(非処女になることを男女関係(=世)を知っているというイミで「世づく」」という)」と言ったり、皇女が処女でないことを、好色の大臣藤原実資が「きたなき」と言ったり。穢れを忌むのは昔から

2013-03-02 22:20:42
佐藤剛裕 @goyou

@jinminaduki @ruriko_pillton 古代の女性達は、方位や日取りを口実に主体性を獲得していたところがあるとおもうんです。現代女性にとってのピルの役割と似ている気もします。

2013-03-02 22:32:39
水無月尽 @minaduki__jin

@goyou @ruriko_pillton その「主体性」というのは拒否権と考えても良いでしょうか?

2013-03-02 22:48:53
佐藤剛裕 @goyou

@jinminaduki @ruriko_pillton 簡単にいうと拒否権ですね。今日は物忌みの日なので、家の中に誰も人をいれないとか。

2013-03-02 22:51:14
水無月尽 @minaduki__jin

@goyou @ruriko_pillton 社会的な力がある程度対等なら、の話ですよね。その拒否権もどれくらい使えたのか……。拒否権の無い人は、男女問わず沢山いたでしょうが。

2013-03-02 22:54:10
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

@jinminaduki @goyou 処女懐妊もそうだけど、どの文明にも程度の差はあれ処女崇拝はあったと思いますね。伝統的価値観の残存というとらえ方で説明しきれないような気もするのですが。

2013-03-02 22:32:14
佐藤剛裕 @goyou

@ruriko_pillton @jinminaduki そうですね。処女崇拝のようなものはどこにでもありますね。ただ、その処女性は、性的放埒とか豊饒な産出力を秘め持っているからこその力です。それが幸福な循環を作り上げていた時代もあれば、極端な抑圧が行われたこともあって。

2013-03-02 22:40:51
水無月尽 @minaduki__jin

@ruriko_pillton @goyou 日本は「穢い」モノが特にキライだとは思います。血とか脂とか(獣肉を食べない理由もそれかも。仏教が獣肉食を嫌う理由だとしたら、韓国の食文化は説明できない)。仏教寺院は荘厳ですが、神道は、伊勢神宮の遷宮などを見ると「穢れない」感じが大事?

2013-03-02 22:38:07
佐藤剛裕 @goyou

@jinminaduki @ruriko_pillton 神道にも穢れを扱うために禊や物忌みなどの作法がありますが、あれは本来は観念的なものではなくて生活の知恵から来ているとおもいますよ。月経中に性交してはならないというような禁忌など、諸リスク低減の意味でも正しいですし。

2013-03-02 22:48:15
水無月尽 @minaduki__jin

@goyou @ruriko_pillton もともとの処女崇拝が処女の何をあがめていたのかは、地域によっても違うし今となっては分からないのでしょうが、性病が今よりも恐ろしいモノだった時代には、「性病に罹っていないことが確実な女」は価値があったのかもと思います。

2013-03-02 22:45:33
佐藤剛裕 @goyou

@jinminaduki @ruriko_pillton はい、性病のリスク回避という現実的な意味はあったでしょう。政治的には、他の血筋の男性との密通を避けるという現実的な問題が、処女性が重視された原因でしょう。でもそれは避妊法の発達した現代の女性に必ずしも必要ではないですね。

2013-03-02 22:50:20
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

@jinminaduki @goyou それで日本軍のレイプが若い女性をターゲットにしたという話もありますね。

2013-03-02 22:49:13
佐藤剛裕 @goyou

@ruriko_pillton @jinminaduki はい、そういうこともあったでしょうね。従軍慰安婦が日本政府の主導で動員されたかどうかの議論などもありますが、それ以前の大前提として戦争の間には常に性的虐待が起こるものなので、その意味でも決して戦争を起こしてはならないです。

2013-03-02 22:55:13
水無月尽 @minaduki__jin

@ruriko_pillton @goyou 「皇軍の慰安婦には、性病に罹っていない若い未婚女性が相応しい」と書いてある文書が残っていたような。今でも、処女を強姦すればHIVが治ると信じて幼女を強姦する、という話がアフリカや東南アジアやインドに見られるので、その思考回路は共通かと

2013-03-02 22:51:24
ピルとのつきあい方(公式) @ruriko_pillton

@jinminaduki @goyou この問題、歴史学や民俗学には蓄積があると思うんですが、現代社会学ではどうなんだろう?中学生からおじさんまで、あ、女性も含めてだけど、歴史の連続性で説明できるのかなあ?

2013-03-02 22:56:57
佐藤剛裕 @goyou

@ruriko_pillton @jinminaduki 僕は現代フェミニズム社会学には明るくないんですが、上野千鶴子さんの本などは読まれますか?何かヒントがあるかもしれません。

2013-03-02 23:02:48
水無月尽 @minaduki__jin

@goyou @ruriko_pillton イスラム教が豚肉食べない、ユダヤでエラのない海産物食べないのと同じですかね。たしかに、やたらと水で洗うって、日本の風土に合った衛生管理法だとは思いますが。

2013-03-02 23:03:08
佐藤剛裕 @goyou

@jinminaduki @ruriko_pillton はい。穢れの禁忌については、日本よりも東南アジアのほうが発達していますよね。あれは食べ物が腐りやすい、病気になりやすい、という生活環境が大いに影響していると思います。

2013-03-02 23:06:28