江田Kの単発ツイノベ2010年9月分

基本的には自己確認用です。
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江田・K【小説書き】 @koudakei

流行りのデートスポット(笑)も調べたし、服も靴も完璧だ。準備万端、出掛ける寸前、君がやってきた。Tシャツにデニムのスカート。おいおい適当過ぎるだろ、と文句を言う前にDVDの束を掲げて見せ「今日は鑑賞会だね」予定はいつもいつでも君次第。予定変更。ま、いいけどね。 #twnovel

2010-09-01 20:48:45
江田・K【小説書き】 @koudakei

ツイノベタグが付いていれば創作です。ついていなければ、まあ、そーゆーことです。

2010-09-01 20:53:35
江田・K【小説書き】 @koudakei

彼女との関係が変わった。まず電話代が激減し、予定を気にすることがなくなった。それから外食に行く回数も減った。ドキドキすることもなくなったな。……あ、いや別れたわけじゃねえよ。結婚したんだ。ドキドキはなくなった代わりに、一緒にいると安らぐよ。言わないけどな。 #twnovel

2010-09-02 19:19:00
江田・K【小説書き】 @koudakei

席替えのくじ引きにクラス中が一喜一憂してた。最前列を引いた連中は新学期から苦い顔。僕はといえば彼女の隣にはならなかった。残念、ってほどでもない。隣の席なんて気になり過ぎて困るだけ。こうして斜め後ろの離れた距離から眺めていられる方がいい。少なくとも、今は、まだ。 #twnovel

2010-09-03 18:32:23
江田・K【小説書き】 @koudakei

DSでゲームに興じていると、君が小さな画面を覗き込んできた。仏頂面で「その子と私どっちが好きなの?」「仮想と現実を混同するなよ」狭いソファに体をねじ込み不機嫌オーラを放射されてはゲームに集中してられない。君の、泣き出しそうな怒り顔を見逃すのは勿体ないからね。 #twnovel

2010-09-04 21:44:43
江田・K【小説書き】 @koudakei

ついのべ書くからお題ぷりーず。

2010-09-05 17:46:18
江田・K【小説書き】 @koudakei

待ち合せに君はいつも遅刻。早くて5分、遅ければ30分。両手を合わせてすまなそうな顔をされるとつい許してしまう。最近、遅刻の理由が判明した。「どっちがいいかな」「右」「それだと靴が合わないよー」「知らんがな」待つ場所が外から家になった御蔭で退屈はしなくなった。 #twnovel

2010-09-05 17:55:31
江田・K【小説書き】 @koudakei

. @4Q8Q @apple_Laurant 無茶苦茶だな君ら! ってかいつものノリでもう書いたよw

2010-09-05 17:56:55
江田・K【小説書き】 @koudakei

「犯人はこの中にいます!」「誰もがお互いを確認している。誰もここから出ていないんだぞ。密室状態のここからどうやって殺すことができると言うんだ?」「簡単ですよ」指を立て、言った。「出ていく必要などない。この人型兵器に乗っているだけで殺戮は充分可能ですからね!」 #twnovel

2010-09-05 18:04:04
江田・K【小説書き】 @koudakei

お題が「人型機動兵器」「ミステリ」だったので酷い有様に……。

2010-09-05 18:05:45
江田・K【小説書き】 @koudakei

冷静な判断ができない。声が出ない。熱でもあるのか頭がぼーっとしている。動悸、息切れがする。酷い病気にかかってしまった。「どうしたの? 大丈夫?」上目遣いに覗き込まれ息が止まる。胸が苦しい。恋の病。特効薬は目の前にいる。とても手は出せないけど。 #twnovel

2010-09-06 14:24:24
江田・K【小説書き】 @koudakei

①広島を東西に貫く国道沿い、ボクは傷ついた狸を見つけた。山から出てきた所を車に引っかけられたらしい。小柄な割に立派な毛皮はしかし、血でべったりと汚れていた。そっと触れると体を震わせた。よかった。生きてる。これ以上驚かせないように慎重に抱き上げる。動物病院って近くにあったっけ。

2010-09-06 16:27:45
江田・K【小説書き】 @koudakei

②治療してくれた先生によると、出血の割に傷は浅かったのだそうだ。包帯を巻かれた狸を見やり、吐息。「で、この子どうするの?」先生に問われボクはうーん、と呻いた。連れて帰るわけにも「たぬー」やばいかわいい。……仕方ない。何かの縁だし、連れて帰ろう。うん。「たぬー」変な鳴き声だなあ。

2010-09-06 16:33:53
江田・K【小説書き】 @koudakei

③勢いで連れて帰ったけど、狸って何を食べるんだろう。とりあえずツイッターで「【急募】怪我をした狸の世話の仕方」と呟いてみた。

2010-09-06 16:39:53
江田・K【小説書き】 @koudakei

④以前に怪我した狐を拾った経験のあるフォロワーさんが親身になっていろいろ教えてくれた。ずっとケータイをいじっていると、狸が膝に乗ってきて画面を見上げてきた。「たぬー?」分かりもしないのに興味はあるみたいだ。これはこれでかわいいけど、キミのためなんだから邪魔はしないでくれないかな。

2010-09-06 16:47:06
江田・K【小説書き】 @koudakei

⑤一週間もすると狸はすっかり元気になった。元々、たいした怪我でもなかったし、よく食べてたし。ボクは狸を抱えて山に向かった。国道を越えて山に分け入り、狸をおろす。「たぬー?」不思議そうに見上げてくる狸の顔が不意に滲んだ。狸の匂いのついた腕で目元を擦ると、今度は鼻の奥がツンとした。

2010-09-06 17:09:57
江田・K【小説書き】 @koudakei

⑥いつまでも山に帰らない狸をボクはいつまでも見ていた。行けよ、と言えばよかったんだろうけど、言えなかった。膝をついて泣き濡れるボクに狸が寄ってきた。不格好な動きで体を精一杯伸ばし頬を一舐め。「たぬー」 何となく笑ってるように見えて、ボクは顔をくしゃくしゃにして笑った。ばいばい。

2010-09-06 17:16:18
江田・K【小説書き】 @koudakei

⑦狸のいない部屋はいやに広くて、淋しさを紛らわせようとツイッターをしていると、狸という名のフォロワーが増えた。まさかね、と思いながら、やけに懐いてくるそのフォロワーの相手をするのはうっとおしくも楽しかったりするのだ。言わないけどね。

2010-09-06 17:21:34
江田・K【小説書き】 @koudakei

「にゃー」「にゃーにゃー」猫の鳴きまねをする彼女に返事。たまにはこういう遊びも悪くない。「にゃ」「にゃにゃ」「にゃーっ!」猫バンチの応酬をしていると、「なあ」「なんだよ親父」「恥ずかしくないか?」「うっせ」とりあえず実家でやるのはやめようと思った。 #twnovel

2010-09-11 20:05:00
江田・K【小説書き】 @koudakei

かれこれ五時間ほどメールのやりとりが続いてる。疑問文で終わらせたりといった小細工をするでもなく返信、返信、また返信。このタイミングで「好きです」って告白しよっか。いけるかな、どうかな。返信止まったら凹むけど。空が白みはじめてきた。新聞配達のバイクの音がした。 #twnovel

2010-09-12 19:26:05
江田・K【小説書き】 @koudakei

君は僕を束縛してた。昨日は何してたの? 今日はいつ仕事終わるの? 電話繋がらなかったのはどうして? 面倒だった。だから別れた。君と別れて僕は自由を得た。表面上は。ぼんやりと君からの連絡を待つ僕の心はしかし、今も君に縛られたまま。 #twnovel

2010-09-12 19:32:57
江田・K【小説書き】 @koudakei

忘れもしない、今日は君の誕生日。何度も何度も祝ってきた。今日君は誰かと一緒にいるだろうか。友人でも家族でも、恋人だって構わない。側にいるのが僕じゃなくても、楽しい一日であればいいと、心から思うよ。電話もメールもしないけど、誕生日おめでとう。 #twnovel

2010-09-14 00:24:29