「将棋/序盤数手の考察と中飛車について。」
- golgo56513
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序盤で端歩突くなんて昔はなかったんです 端歩は味付けですから 旧来の矢倉だったら24手組が終わってからじっと突いてみるとか 対抗形ならお互い囲いに入ってから挨拶しておくくらいのもんでした 藤井システムが出てやっと端歩の1手の価値が議論されるようになったんじゃないでしょうか(暴論)
2013-03-10 14:54:56時たま見かける序盤いきなりの端歩突きを見て指す将棋クラスタが「ほほぅ・・・面白いな・・・」などといろいろ考察しているのを見て「こんな序盤で端なんてあってもなくても同じでしょ意味分かんないです」と思っていた観る将棋クラスタの方もいるのではないでしょうか 実はこんな意味もあったんです
2013-03-10 14:58:50さて、ここまで来ると今度は考えるのはそれをやられる側の人間になります 試しに▲7六歩△3四歩▲1六歩と突かれたので居飛車党の人が△1四歩と挨拶してみましょう するとどうなるか 後手は「居飛車穴熊」に組みづらくなります 端に余計な手をかけてのちの端攻めの争点を与えているわけですから
2013-03-10 15:02:19穴熊に組みづらいということなら、中飛車に拘らず別の振り飛車にシフトチェンジしてくるかもしれません そうなれば端歩は様子見でなく明確なポイントともなってくるわけです さていいことばかりに見えますが、将棋にそんなおいしい話はありません メリットがあるところには勿論デメリットもあります
2013-03-10 15:06:24取りあえず「端に1手掛けてるから手が遅れる」という話はここではスルーします そもそも後手で成立しているゴキ中を元にしてるわけですからそれだけで悪くなることは有り得ません ここで考えるべきは「端を突いたことによるマイナスポイント」です ズバリ、相振り飛車です またかという感じですね
2013-03-10 15:09:04何故端歩を突くと相振りが問題になるか それは「相振り飛車端攻め問題」があるからです 相振りは相居飛車の矢倉と同じく囲いの上から飛車がにらむ格好になっているので、端攻めが絡むとものすごい破壊力が発生します 対抗形なら自玉側=相手玉側でもあるのですが、相振りで相手の香は攻め駒なのです
2013-03-10 15:14:44つまり序盤で自陣右側の端を突いた場合、相振りになったときそれが攻めを誘発してしまう可能性があるということです(勿論相振りでも端を突いておいたほうが玉が広くて良い場合もあります) ちなみにこの端攻めの筋は対抗形(ゴキ中・早石田)などでも現れることがあります 端歩には覚悟が要るのです
2013-03-10 15:18:33こういったことが体系化されて研究されるようになったのは居飛車党・振り飛車党という枠が薄くなってきたからです 相手が居飛車しかしてこないなら端を突いても相振りにはならないわけですが、現在は普段居飛車党でもチャンスとみれば平然と振り飛車にします それだけ序盤がシビアになったと言えます
2013-03-10 15:22:54ここまで長々と呟きましたがここらで一旦打ち止めです 他にも何か言うことあった気がしますが忘れました('、3_ヽ)_ 結局みんな知ってるような事しか言ってないっすね まぁ将棋クラスタはこんなこと考えてると思って貰えれば観る将棋クラスタの方ももっと序盤楽しめるんじゃないかと言うことで
2013-03-10 15:28:22