2013,03,11 木野龍逸@kinoryuichi 氏 環境省発表の「甲状腺検査」の速報値に深い意味はない

2013,03,11 木野龍逸@kinoryuichi 氏 環境省発表の「甲状腺検査」の速報値に深い意味はない 分かりやすく解説 環境省の目的は 「新・放射能安全神話」か?
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木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

ブログ更新しました。→環境省発表の甲状腺検査の速報値に、深い意味はない: キノリュウイチのblog http://t.co/1uAn2KF8o7

2013-03-10 14:03:31
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

東大医科研・上昌宏教授の指摘が明快。「大切なのは県民を守ること。会議やシンポジウムをしている暇があるのだったら、現場で診療に力を注ぐべき」。 @KamiMasahiro http://t.co/hoTEjnGThb

2013-03-10 16:46:13
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

東大医科研・上昌宏教授「(県民健康管理調査は)成果は期待できず見直すべき。今回の震災で(行政などが作る)グランドデザインが全く役に立たないことが明らかになっているのに、当初のアイデアに固執している」 http://t.co/9GY5u6sKiN

2013-03-10 16:51:25
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

環境省の調査は、「「A2判定レベルの結節、嚢胞は、どこの地域でもある程度の割合で子どもたちの甲状腺に存在する」こと、すなわち「4割の子どもがA2判定というのは原発事故の放射線影響ではない」ことを示した」のだと思います。ただ−−− @hidetoga

2013-03-11 16:01:23
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続)その結果が「だから(甲状腺がんは)放射線の影響はでない」という結論までいってしまうと飛躍しすぎになるし、環境省もそこまでの意味付けはしていないので、だとしたらあまり意味のない安心を印象づけるだけの調査に意味を見出すのは難しいかなという、そのような主旨の記事でした。

2013-03-11 16:03:28
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続2)ただし、この約4300人の調査を継続しても甲状腺がんが見つからない確率が低くて比較の意味がないというのは、少し違和感を覚えます。確かに今回の調査対象の年齢層が福島の調査と違う場合は、比較対象になりません。指摘しかったのは、それも含めてもともとの設計がおかしいということです。

2013-03-11 16:06:03
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続3)対象調査をするなら、対象者の数、年齢層を含めてある程度揃えないといけません。今回の速報ではその詳細も明らかになっておらず、また対象者の年齢層が福島より高い可能性もあり、そうした意味で比較は難しいといえます。一方で求められていることの本質は、甲状腺がんの対象調査です。

2013-03-11 16:08:29
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続4)であれば、調査設計の段階でそこまでを考慮すべきであり、診察項目としても一部でしかない甲状腺エコーでの大きさだけを結果として抽出するのは、恣意的な印象も受けます。本来甲状腺がんの診察は、エコーに血液検査や細胞診などを組み合わせて良悪性を判断するからです。

2013-03-11 16:10:23
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続5)そこまでしてはじめて、調査に意味が出てくると思います。環境省は、甲状腺がんの数が増える前に設計したので詳細検査の結果までは含まなかったといいますが、対象調査にもならないようなことをなぜやったのか、疑問が残ります。とはいいつつ−−−

2013-03-11 16:13:24
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続6)安心を説明するなら、環境省の調査結果にもあまり意味が無いということを説明し、同じように福島の調査も、嚢胞と結節を混在させた大きさだけでは判断できないということはいえるのかなと思います。というと、なんだかわかりにくいですね。。。

2013-03-11 16:15:03
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続7)ところでスクリーニングの有無で発生率が変わるかどうかですが、有病率まで考慮すれば、スクリーニングの有無は無視できます。津田教授が引用しているポワソン分布は、そうした性格のものです。一定期間にある事象が起こる回数のばらつきで確立を見ているので「期間(=有病期間)」を変えると−

2013-03-11 16:19:33
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続8)結果に幅をもたせることができます。スクリーニングをしたから見つかったという場合、この有病期間にあったということになります。アワプラの記事で有病期間を7年、10年に設定しているのはそのためです。それでも有為に多発であることがわかるというのが、津田教授の認識です。

2013-03-11 16:22:07
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続9)問題は、3人が確定していることだと思います。この3人は、手術をした以上は発症したと見ることもできます。この場合、1年で3人が発症ということになり、有病期間は考慮されません。一方で、仮にスクリーニングで見つかったとしても有病率を考慮すれば確率計算は可能です。

2013-03-11 16:35:20
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続10)なので、現時点で多発という津田教授の見解を、僕は支持しています。疑いの7人に関しても、擬似陽性が10%と考えると9割の確率で悪性の可能性があります。また擬似陰性が10%と考えると、二次検査を受けた方々のうち今回は陰性だった人から10%の確率で発症するという見方もできます。

2013-03-11 16:37:57
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続11)不安を煽るつもりは毛頭ありませんが、現実は楽観できるものとはいえないのかなあと思います。2年前の福島第一原発事故の発生時と同じで、最悪の事態を考えながら、先回りした次の手を打っていく必要があるのではないでしょうか。予防原則は、そういうものだと思います。

2013-03-11 16:40:23
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

余談。日本で予防原則が働かないのは、公衆衛生の概念が欧米に比べると数十年、遅れているかららしい。なんだから情けなくて泣きたくなってくる。ここまで送れると、一朝一夕では無理。数十年かけて立て直すしかないなあ。

2013-03-11 16:42:16
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

感謝です。 RT @nijiya_hige: …「有病割合=発生率×平均有病期間」…福島県検討委員会の「いずれ見つかる可能性があった人」との見解から導かれる有病割合と平均有病期間(7、10年)での発生率を「100万人に1人か2人」を較べての木野氏の記事。@kinoryuichi

2013-03-11 16:44:55