汚染された小石を拾う幼児も叱る母親も悪くないのだ…

行方＠先細 @sakurai100

愚痴しか出てこないので以上で終わります。 これが自分のバックグラウンドです。 私は子供の未来を憂いて行動しています。 安全か危ないか解らないなら危険かもしれない。 被曝を受け入れる道理などない。 汚染された小石を拾う幼児も叱る母親も悪くないのだ。 ただ普通に生きたいだけなのに。

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6月に南相馬に戻る。自宅は0.7μSv/h実家は1.5μSv/h。実家の近くは地表20μSv/hなんて普通にあった。この辺りから安全を唱える講演が繰り返しあちこちであった。しかし福島市まで行って聴いた講演は真逆。危険だ危ない逃げた方がいい。どっちなんだよ。

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春休みの時期も終わり息子達は福島市で学校に通うが南相馬で学校が再開すると戻りたいとの事。各地で避難所が縮小されてきた事もあり南相馬に戻った。実家は原発から21キロ自宅は31キロ。4月22日で警戒区域が立ち入り禁止に。

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この辺りから毎日同じ事の繰り返しで記憶が曖昧。日々溜まるフラストレーション。仕事しないと食べていけなくなるとの思いから友人伝手に仕事を見つけ短期でいわき市で仕事開始。6月まで仕事して南相馬に戻る。帰ってきて最初に買ったのはガイガーカウンター。黒テラのMKS-05。12万円也。

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322。やっとスタンドで給油するも2000円分。少しメーターが上がった程度。避難所内でもガソリンが抜かれる事件が発生。自分の車は障碍者の父がいる為に優先的に入口に置かせてもらっていたので被害にあわなかった。避難所の近所の婦人会の人たちが暖かい汁物の差し入れ。感謝。

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321。スタンドが開くとの情報。夜から並ぶ。車を置いて友人宅へ。福島市も危ないんじゃないかと言われる。でも半身不随の父を連れて県外は厳しい。弟も南相馬に残っている。様子を見るしかない。原発はどうなっているか全然わからない。

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320。子供達が騒いでウルサイとか苦情が出始める。外で遊ばせられないのに。この辺りから酒を飲む人達が増えてくる。みんな先の見えない不安で苛立っている。福島市の友人からカップラーメンが差し入れられるが気になり食べられない。友人宅でお風呂を借りた。スッキリ。

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319。嫁と娘が居ない避難所の夜。病院に居れば食べ物だって寝る所だって避難所よりいい。嫁も疲れてて痩せてる嫁が更に痩せて見えた。何も出来ない。悔しい。不安。怖い。お風呂入りたい。浪江からきた避難者が消灯の後に錯乱して大騒ぎ。

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319。次は嫁をスクリーニングさせなくてはと病院へ。入口でスクリーニングした事を伝えたら病院に入れた。ベッドの上に点滴しながら眠る娘。母を残し嫁と避難所へスクリーニングを受けに戻る。車内で娘は1週間位の入院だと聞く。嫁は低かったらしい。少し安心。当時は単位も何も知らないのにね。

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319。防護服の人に懐中電灯みたいな機械で頭から足まで計測される。結果は7.5とか。今思うと7万5千カウント。「少し高いですね。何かしてましたか？」と。14日に外で車からガソリンを抜いてたのが原因。ヤバい数字なのかと尋ねても大丈夫ですとしか言わない。母と病院に向かう。

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319。少し問答して病院に嫁と娘だけは入れる事に。でも来ていた上着はビニール袋に入れられ髪は脱脂綿で拭いてから入れた。母から避難所に大学の人が来てスクリーニングをしていると連絡が入る。急いで戻りスクリーニングを受ける。みんな事情を知ってるので優先して受けられた。

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319。娘の具合は相変わらず悪い。福島県渡利地区の病院へ入院する事に。病院関係者が玄関前にて椅子に座っていた。「どこから来ましたか？」と聞かれ南相馬と伝えると「スクリーニングを受けてきて下さい」と言われる。どこでスクリーニングしてるのか知らないのに。むしろスクリーニングしたかった

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318。相変わらず具合の悪い娘。でも温めた牛乳は美味しそうに飲んでた。今でこそ知識はあるが汚染されたのは野菜だけだって思ってた。ましてや原発から50キロも離れている。此処は安心だと思っていた。プルームの通り道で降雪により放射能で汚れた土地だなんて思ってなかった。

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318。支援でスタイロフォーム（発砲スチロール）が避難所に届く。毛布の下に敷くと床からの冷たさは無くなった。父の為にベッド位の高さまで重ねてもらう。感謝。近所の酪農家の方が牛乳を差し入れ皆で飲んだ。後にヨウ素やセシウムで汚染されていた事を知り今でも悔やんでいる。

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317。夜になり娘の具合が悪くなり福島市の病院へ。点滴をして避難所に戻る。あいかわらずスタンドは開かないのでガソリンは減る一方。仕事、生活、原発と先行き不安。避難所内も寒い。お風呂入りたい。肉が食べたい。ジャムが欲しい。こんな事ばかり思ってた。

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【再開】浪江町請戸にて2:46を過ごし今は去年と同じく南相馬市鹿島区南海老で海を見ています。浪江の海には警察が大勢いました。 http://t.co/mNh5geIL1f

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【中断】今から浪江町に行き今年の311・2:46は浪江町で静かに過ごします。あの事故で探してもらう事も出来なかった遺体があったかと思うと。。。 それと浪江なら人も少ないだろうしイベントも見るのは嫌なので。

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317。テレビを見ると原発にヘリを使い冷却を試みる。日本の技術の精一杯がコレですかと絶望する。娘の体調は相変わらず悪く避難所近くの診療所へ。ハンバーグを食べたいと言った娘に応えられなかった悔しさは今でも忘れない。

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316。避難所2日目。3才の娘の食欲、元気がない。自宅→実家→避難所という変化に疲れてるんだろう。上の子は同じ学校の子が避難所に来たので元気。コッペパンかオニギリとバリエーションが増える。仮設のトイレに行けない父を障害者用トイレに連れていく。減るガソリン開かないスタンド。

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315。体育館の床は冷たく毛布の下に袋や段ボールを敷き寒さ対策。体育館を走り回る子供達を見ながら先の事を色々思う。半身不随の父はベットが無いと横になれない。夜は車で一緒に寝た。ガソリンが無いからとエンジンかけたりとめたりで寝れない。外は雪が降っていた。

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315。川俣町の役場で受け入れてくれるか訊いたら満杯、福島市に行ってくれと言われる。コンビニは空いていても酒と食玩みたいなものしかない。福島市(旧.飯野町)の体育館が避難所開設したばかりで空いていた。入ると小さいオニギリ2個と水と毛布が手渡される。

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315。朝方から避難の準備。祖父母は残るという。弟も消防団の遺体捜索、酪農があるから残る。本当に原発が危なくなったら逃げろとガソリン20Lを渡す。自分は半身不随の父親、母親、嫁父、家族で避難。途中、川俣町の道の駅で残っていた１個のコロッケを子供達3人に分けてあげる。せつなかった

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314。自宅から実家に戻る途中で自衛隊が駐車場から出てきた。数台だけと思い停車したら、そこにいた車両が１列になり全て出ていく。一般車は無視で我先にという感じ。これで本当に原発はヤバいんだと実感。これは自分も避難しなければ。乗らない車からガソリンを抜き60リットル確保。

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314。自宅の片づけをしていたら覆面パトカーが外で何か騒いでいる。呼び止めて話を聞くと「原発が爆発したかもしれない。遠くに逃げろ」どこに逃げればいいかと聞くと「北に。遠くに逃げろ」北の宮城県も被災して国道だって繋がっていない。どこにいけばいいのか悩む

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313。朝方近所のガソリンスタンドが開くとの情報で2台の燃料が満タンに。自宅にラジオを持って行き地震や原発に怯え片づけ。猫のエサが無くなる。たまたま空いてたスーパーでエサと少しの食料品を購入。自動販売機はお茶、水、スポーツ飲料はドコに行っても売り切れ。