たとえ事件捜査に明るい新聞記者であっても、3日もらえれば、やってもいない殺人容疑の自供も確実に取れるんだよ

引退したベテラン捜査官の人が、親しい新聞記者に「たとえ事件捜査に明るい新聞記者であっても、3日もらえれば、やってもいない殺人容疑の自供も確実に取れるんだよ」と話したそうだ。尋問の手法はそれだけ強力で、逆に言うとそれぐらい信頼しちゃいけないものなんだと
司法 人権 冤罪 尋問 警察 medtoolz
lucifer_af 47444view 22コメント
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  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 10:24:51
    冤罪の本を読む。自白というものは、被疑者と捜査官の個人戦というよりも、むしろ「たしかな記憶などどこにもない」ということを前提にした、一種の団体戦なんだなと思う
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 10:26:15
    捜査官の人たちは、まずは被疑者を囲い込む。友人や弁護士の人、他の目撃者、味方になるかもしれない人たちとは、この時点で隔離される。捜査官は「証拠はある。友人もあなたが犯人だと言っている。あの弁護士は頭がおかしいから解任した方がいい」と迫る
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 10:27:15
    捜査官はたいてい複数で、対等なチームと言うよりも、神様役が一人、「あの人が黒というのだから、あなたは間違い無く黒なんだよ」という優しい捜査官を複数、上下に厳しく極めて堅固に固まったチームで被疑者と対峙する。
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 10:28:23
    被疑者のチームはバラバラにされる。友人は被疑者を黒だと証言するし、味方であるはずの弁護士は、頭がおかしく被疑者のことを単なるお荷物としか思っていない人間のクズであると、むしろ捜査員から同情されたりする
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 10:29:31
    犯人と断じられる被疑者は冷酷無比な嘘つきであるという前提で話が進む。その一方で被害者のことも悪く形容される。「あいつは殺されてもしかたがなかった。お前がそうするのもある意味しかたがないのかもしれない」と同情される。
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 10:30:37
    捜査官のチームが堅固に固まり、被疑者のチームがバラバラにされ、お互いの記憶が歪められ、矛盾が生じた時点で捜査官のチームは勝利する。それが冤罪としてひっくり返ることは多いにせよ、被疑者はたいてい自供をはじめる
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 10:31:53
    取り調べの現場が録音されると、被疑者チームの結束は恐ろしく硬くなる。捜査官の言葉は検証され、虚偽や矛盾が指摘され、状況は極めて不利になる。記録というのはたぶん、自供の獲得を一種のゲームと見立てた場合に、ルールを根本から変えてしまうんだろうと思う
  • 零除算居士 @zeroDivMonk 2013-03-07 10:29:01
    @medtoolz 主治医が「記憶は嘘をつく」のような本を書いてます。私自身も記憶を振り返るとき、偽記憶というか誤解をやりかねないので、固く戒めています。そりゃあ、長期記憶だって現在視点でフィルタリング編集されて取り出されますよね。
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 10:32:21
    @renpoo 隔離されて朝から晩まで「お前は嘘を付いている」とやられると、やっぱり厳しそうですよね。。
  • 零除算居士 @zeroDivMonk 2013-03-07 10:33:41
    @medtoolz I.G. のなかでの内ゲバ心理戦が、或る意味それでした。当時はウブだったからツラすぎたな。一時間ぐらいまばたきできないとか。
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 10:36:10
    @renpoo 録音機って、もしかしたらいろんな問題を解決するのかもですね。。
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 10:34:39
    本人に検証が不可能な時間を踏み台にして、「さっき君がトイレに立った時に聞いたんだけれど、みんなずいぶん君のことを嫌っているみたいだね」とささやいてみせるのが、相手の意識に侵入を試みるときの入口になる。記録があれば、こうした脆弱性が塞がれてしまう
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 10:35:49
    犯罪捜査や取り調べというものを、真実を追求する場ではなく、とにもかくにも疑わしい誰かから、捜査員にとって好ましい自供を獲得するための、一種の記憶を操作する場であると考えた時に、記録が取れない時空間を用意することは、記憶書き換えの入口になる。ここはたぶん絶対に譲れない
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 10:38:18
    自供を得るということは、とくに冤罪の原因になってしまうようなそれは、被疑者との論理ゲームと言うよりも、むしろ人間の脆弱性をついてその人の記憶に書き換えを試みるような技術であって、真実の有無はある意味どうでもいい。
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 10:39:32
    それが論理ゲームなら、録音の有無はゲームの色合いこそかえるけれど、ゲームそれ自体はきちんと成立しうる。ところが記憶の書き換えゲームとして自供を獲得しようとした場合、録音は脆弱性の排除にほかならないから、ゲームそれ自体が成立しなくなってしまう。それは非常に困るんだろうと思う
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 10:44:18
    いい警官と悪い警官メソッドは、優しい「いい警官」が主役になる。怖い警官を「あの人は怖いけれどとても公平で証拠に厳密な人なんですよ」とフォローしてみせる一方で、被疑者の味方を名乗る弁護士は「悪い弁護士に当たっちゃいましたね。あの人は口だけで、信じると大変な目に会いますよ」と
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 10:45:15
    書き換えというのはたぶん、常に優しい口調で行われるのだろうと思う。優しさは、恐怖が実態を持って目に見えている前提ならば、恐ろしく鋭利な道具になる
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 10:48:42
    数字をつきつけるのは、相手を揺さぶる方法として合理的に思える。秒単位の時間経過を表にまとめ、相手に「それは何時何分何秒ですか」と聞く。「我々はこれだけ緻密に調べている。それなのにあなたは何分難病なのか知らないという。あなたが嘘をついているからだ」と断じてみせる
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 11:11:11
    マンガやアニメの二次創作は、本編では語られなかったエピソードを、ファンの人達が膨らませて作品にする。上手な人がそれをやると、変わらないはずの本編まで、キャラクターの印象が異なってきたりする
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 11:12:08
    記憶というのはそもそもが断片的なもので、トイレにいっている間にクラスで同級生が交わす会話は知ることができないし、自分が出かけている間、寝ている間に地元で何がおきたのか、伝聞は可能でも、体験は決してできない
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 11:13:57
    熟達した捜査員もたぶん、一種の上手な二次創作作家みたいな側面があって、変わらないはずの自分の記憶にだってどうしようもなく存在する間隙に、様々なエピソードを膨らませ、物語ってみせるんだろうと思う。変わらないはずの本編たる自己の記憶も、もしかしたら疑わしく思えてきたりする
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-07 12:36:31
    被疑者の友人や知人、目撃者は厚遇されるのだろうと思う。自分のために汗をかいてくれた人を前にすると、その人に報いたくなる。嘘はつかないだろうけれど、ちょっとした譲歩を引き出して、それを根拠に被疑者に対して致命的な打撃を与えてみせることは難しくない
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-11 11:32:13
    引退したベテラン捜査官の人が、親しい新聞記者に「たとえ事件捜査に明るい新聞記者であっても、3日もらえれば、やってもいない殺人容疑の自供も確実に取れるんだよ」と話したそうだ。尋問の手法はそれだけ強力で、逆に言うとそれぐらい信頼しちゃいけないものなんだと
  • medtoolz @medtoolz 2013-03-11 13:34:16
    でもこう、真実はさておき捜査員にとって好ましい自白を求める刑事尋問と、拷問上等でとにかく知っている限りの正しい情報を引き出そうとする軍隊の捕虜尋問と、方法論としてどちらがせめてましなんだろう。。

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