チーム月島流、複雑なプロットの物語を作るための手法

月島総記さんによる、複雑なプロットの物語を作り上げるための手法に関してのつぶやきのまとめ
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月島総記(Souki Tsukishima) @tsukisimasouki

現在取り組み中の作業は、今までで一番ややこしいんじゃないのってくらい複雑怪奇。ロジックが入り組みすぎて、頭が割れそうじゃ~。若い頃には『複雑かつ精密な話を作れるライターになりたい』と思ったもんだけど、ややこしい話を書き続けるというのも、なかなかいばらの道ですなぁ。

2013-03-15 16:07:58
月島総記(Souki Tsukishima) @tsukisimasouki

先ほどフォロアーさんから『チーム月島が複雑な物語を書くときに、フラグや伏線の管理はどのように行っているのですか?』というご質問をいただいたので、せっかくなので一般ツイートでお答えします。あまり面白味のない答えかもですが、ライター志望の方とかの参考に、少しでもなれば幸いです。

2013-03-15 16:53:10
月島総記(Souki Tsukishima) @tsukisimasouki

うちのチームで複雑な物語を書く時、作中のフラグや伏線は、プロット(=シナリオや小説を書く前に作る、あらすじみたいなやつ)を書く時点で、できるだけ細かく記述しておきます。プロット内には『ここで後半の伏線を張っておく』とか、『ここで伏線回収』とか、細かい記述をたくさんしておきます。

2013-03-15 16:53:43
月島総記(Souki Tsukishima) @tsukisimasouki

だからうちのチームのプロットは、時にありえないほど長くなります。たかがあらすじのはずなのに、本編の半分くらいの長さになったりします。

2013-03-15 16:53:49
月島総記(Souki Tsukishima) @tsukisimasouki

またプロットには、本編には出てこない裏設定とかもたくさん記述されてます(例:ルートダブルの場合、本編には一切出てこない美夜子の父親の性格とか、風見の両親の過去など)。そうしてプロットがどんどん長くなっていき、飽和状態になりかけたあたりで、いよいよ書き始めます。

2013-03-15 16:54:15
月島総記(Souki Tsukishima) @tsukisimasouki

そして実際にシナリオを書く時は、伏線やフラグを、シナリオ内にコメントで記しまくります。『この台詞は~の伏線』とか『ここで伏線回収』とか、たくさんコメントをつけていきます。それをプロットと照らし合わせ、変な所があったら修正します。プロットがおかしかったらそっちを直します。

2013-03-15 16:54:22
月島総記(Souki Tsukishima) @tsukisimasouki

つまり伏線やフラグの大半はプロットに記されており、プロットが伏線やフラグの管理表も兼ねています。というかプロットが全ての資料を兼ねる勢いです。プロット原理主義です。

2013-03-15 16:54:29
月島総記(Souki Tsukishima) @tsukisimasouki

なお『ルートダブル』や『リベリオンズ』のように、特に複雑で手に余るような作品の場合は、伏線やフラグをExcelで表にする事もあります。特にタイムライン(=作中の各登場人物の行動を時系列順に並べた表)は、基本的にExcelで作ります。またここにも伏線のメモを記す事もあります。

2013-03-15 16:54:55
月島総記(Souki Tsukishima) @tsukisimasouki

なおプロットは概ねいつも、月島トラ・日向もやしと共に作り、その修正も全員で行います。作業区分は作品ごとにそれぞれですが、テーマ等の指針や根幹を決めるのは月島トラが多く、自分がそれに沿って展開を作り、日向がダメ出しと修正案を出すというパターンが多いです。

2013-03-15 16:55:03
月島総記(Souki Tsukishima) @tsukisimasouki

以上がチーム月島の伏線・フラグ管理法です。長々と失礼しましたが、何かの参考になれば幸いです(なるのかな…)。

2013-03-15 16:55:28