【二次創作な?】「ア・シンメトリカル・エラー・アカード」♯3

ニンジャスレイヤー(@njslyr)の二次創作小説とこれを呼んでいいものだろうか。
2
前へ 1 2 ・・ 5 次へ
欺瞞動画の会社 @naclaqns

アンブッシュだった。俺の注文を遮って、右隣りの席の奴が低く言った。負けだ。勝ち負けで言えば完全に俺の負けだ。シガキ=サンじゃない事は確かだ、課金版トーフにちゃんと出てたからな。ん?そうだ、結局三五〇〇円払って読んじまったんだ。中身か?聞きたいか?このタマゴみたいな味だったぜ。23

2013-03-17 14:20:07
欺瞞動画の会社 @naclaqns

断っておくと甥野郎でもない。あいつは左隣りの隣の隣だからな。「アボカド!あと…シュリンプ!エッアボカド無いんですか」恥を知れ。俺は急いでタマゴ・スシを飲み込んだ。第二ラウンドは既に始まっている。俺には分かる、相手はかなりの手練…腹の読み合いが続く。後の先か?それとも先の先か?24

2013-03-17 14:27:41
欺瞞動画の会社 @naclaqns

「マグロだ!」「マグ…!」

2013-03-17 14:35:08
欺瞞動画の会社 @naclaqns

愚問!マサシも言っている…「負けを待って無駄死に」!俺の決断的注文が店内のアトモスフィアを揺るがす!相手の出方を伺う余裕があるならまず打ち込む、それがイクサの基本だ。敵にも心得はあろうが今回は俺が一歩勝った!ヒノキ板の向こうに悔し顔が浮かぶ!ザマミロ!行くぞ、ラストラウンド!26

2013-03-17 14:38:26
欺瞞動画の会社 @naclaqns

声は綺麗にハモった。タイミングとオーディオドラマ再現度…両方が同程度、しかも相当のハイレベルに無ければ起こらない現象だ。引き分けか。そういう事にしておいてやるか。俺はマグロとタマゴを荒々しく頬張り、板越しに右隣りを睨みつける。向こうも同じ事をしているだろう。さあ、何者だ…?28

2013-03-17 14:50:10
欺瞞動画の会社 @naclaqns

「イヤーッ!」BACOOOM!ヒノキ板を突き破り拳が飛び出す!だが俺はビビらないぜ、もう慣れちまったからな!拳の持ち主はニンジャ!Tシャツメンポがモグモグ動いてやがる、だが俺もモグモグしているのでおあいこだ。味?ご想像にお任せするぜ、俺からは一言だけ、少なくとも寿司じゃねえ!29

2013-03-17 14:58:47
欺瞞動画の会社 @naclaqns

「ドーモ、モーゼズの甥です」甥(M)は右拳を左掌に当て、威圧的な声でアイサツを決めた。抱拳礼…少なくともこの場ですぐにおっぱじめる気は無さそうだ。「ドーモ、ニンジャヘッズです」俺も厳かに返す。お互いの口からスシが消えるまで約十秒。俺達は視線のカラテラリーを続ける。30

2013-03-17 15:07:00
欺瞞動画の会社 @naclaqns

「…往ぬべし」「…その方が良さそうだな」何の話をするにせよここはふさわしい場所じゃあない。俺達は立った。そしてスシ屋を出た。後ろからボンドの甥が追いかけてきた。五十メートルくらいだろうか、俺達三人は無言で歩いた。「ニンジャ…」「ニンジャナンデ…」通行人が言った。俺のセリフだ。31

2013-03-17 15:15:10
欺瞞動画の会社 @naclaqns

「…お主らの企みは無駄に終わるであろう」この口調は知ってるぜ、時代劇で日本語覚えた外人に独特のやつだ。「世界とニンジャスレイヤーは正しい方向に進んでおる。お主らが何を企もうと、もはやこの奔流は止められぬ」甥(M)の青い目はネオサイタマの暗黒空を見つめている。何だこいつは。32

2013-03-17 15:22:24
欺瞞動画の会社 @naclaqns

「正しい世界?これがか?」俺を挟んで甥(B)が言った。何かあった時この俺を盾にしようってんだな。「忍殺もまともに読めないこのディストピアを、お前は正しい世界だって言うのか?」「…いやしくもボンド=サンの甥なら、もう少し叔父御を信じられよ。お主には次が見えておらぬイヤーッ!」33

2013-03-17 15:29:12
欺瞞動画の会社 @naclaqns

「グワーッ!?」モーゼズ甥のバックナックルが俺の鼻っ柱に痛烈ヒット!ナンデ!?俺殴るナンデ!?「次…だと?次なんて無い、暗黒の未来が待っているだけだ」「…今だけを思えばそうも見えよう。だが叔父御達は果たしてこのままにするか?我らがニンジャスレイヤーを?」普通に続けるナンデ!?34

2013-03-17 15:35:58
欺瞞動画の会社 @naclaqns

「決してそうはならぬ。叔父御らは今やっと日本を知り始めたばかり…やがてトモエの黒白は均衡を得る。世界はあるべき姿を取り戻し、ニンジャスレイヤーは更なる高みへと登るだろうイヤーッ!(恍惚)」「グワーッ!?」ケツキックナンデ!?「言っている意味が分からない…!」キックの意味もだ!35

2013-03-17 15:42:46
欺瞞動画の会社 @naclaqns

「あるべき姿だと。ニンジャスレイヤーはただのノヴェルだ。君の伯父さんが何度も何度も繰り返してきた事だ。それをこんな…!」頼りになるぜ、俺、今、何も言えねえから、なんかこう、頼む、痛え…。「お主ともあろう者がまだ分からぬか。ノヴェルではない。ニンジャは居る。ニンジャは、真実だ」36

2013-03-17 15:48:32
欺瞞動画の会社 @naclaqns

「…人々は知らぬ。ニンジャ真実を。嘆かわしくも、ニンジャヘッズ達ですらもだ。だが今や此岸と彼岸は交わりつつある。やがて波は静まり、二つを隔てるものはただ一枚の水面のみとなる。ニンジャスレイヤーは現実をそのまま写す鏡へと姿を変える。さすれば」ボンドは唾を、俺は鼻血を飲み込んだ。27

2013-03-17 15:55:23
欺瞞動画の会社 @naclaqns

「秘められし歴史は暴かれ、世界はニンジャを知る。叔父御らを駄法螺吹きと笑う者は居なくなる。真実は真実となる。これぞリアリーティーだ。全てを白日の下に晒してくれよう。世界は正しく、ニンジャスレイヤーはより面白く!ベルトスクロールアクションにもなろう、ハリウッドをも席巻しよう!」28

2013-03-17 16:00:10
欺瞞動画の会社 @naclaqns

「そして奴らに言ってやろうぞ、ニンジャヘッズ=サン。我らを訳の分からぬ小説に入れ込むギークと侮る輩に。…『日本よ、これがニンジャだ』」29

2013-03-17 16:04:58
欺瞞動画の会社 @naclaqns

俺達は狂人の演説に圧倒されていた。支離滅裂もここまで来れば立派なもんだ。甥(M)が足を止める。「まだ何か語ることがあろうか?そうは思えぬ。それに、誂えたような場所ではないか。そろそろ始めようぞ」いつの間にか周りは人けの無い廃雑居ビル街だ。始める?何をだ、オイ、待て、甥だけに!30

2013-03-17 16:11:38
欺瞞動画の会社 @naclaqns

「イヤーッ!」「グワーッ!?」今までのような片手間とは違う本チャンのパンチが俺の腹部にめり込み俺はぶっ飛んでよく分からないゴミの山に突っ込んだ!言い忘れてたけどモーゼズの甥はムチャクチャに強いんだ、まるでこいつだけ一足先にディセンションしたように!ふざけんな!チートだ!31

2013-03-17 16:17:18
欺瞞動画の会社 @naclaqns

「ア…アボッ」なにか気の利いた文句の一つでも言ってやりたかったがそれだけが俺の口からまろび出た。決断的歩行で迫る甥(M)が涙で滲んで見える。ヤバイ。殺される。切った張ったには疎い俺でも分かる。しかもアイツは狂人でここはネオサイタマだ、豚足口に詰められて事故死扱いが関の山だ。32

2013-03-17 16:24:15
欺瞞動画の会社 @naclaqns

頼むよ、まだ死にたくねえ。サレンダーしたくても口も体も動かねえ。こんなところでくたばりたくねえ、誰か助けちゃくれねえか、贅沢は言わねえから、誰か、誰か、誰でもいい、頼む、俺を助けてくれ!

2013-03-17 16:25:53
欺瞞動画の会社 @naclaqns

誰でもいいとは言ったがお前じゃねえ!そういえばデイ・オブ・ザ・ロブスターはエピソードリストから削除されてた…「イヤーッ!」「グワーッ!?」ロブスターは甥のスリケンを眉間に受け爆発四散!「サヨナラ!」早えよ!語らせろ!他に居ねえのか、もうちょっと、多少なりともまともなニンジャ!34

2013-03-17 16:34:27
欺瞞動画の会社 @naclaqns

ああ、お前か。今日も爽やかだな、でもさ、俺、見ての通り男なんだ。ユカノ=サンじゃねえ。アッ帰るな!オイ!クソ、スシ・ナイトにいったい何があったってんだ、俺の命と同じくらいには気になるが今はそれより命だ!頼む、誰か、誰か助けてくれ!モーゼズ甥が足を振り上げる!「イ…」誰かーッ!35

2013-03-17 16:43:50
前へ 1 2 ・・ 5 次へ