発達障害と実行機能の障害について

「発達障害と実行機能の障害について」の@Jetstarmansさんのツイートをまとめてみました。
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@Jetstarmans

よし。今日は「発達障害と実行機能の障害について」にしよう。途中脱線していまうかもしれないけども、ぼちぼち呟いていこうと思う。

2013-03-11 19:40:28
@Jetstarmans

発達障害、特に自閉系の方は「わかっちゃいるができない」という出来事がたくさんあると思います。僕も、やりたくてもできない場合がよくあって、日常的に困ることもあります。特に実行機能については、鬱などの精神疾患がある場合にも起こってくることがあるので、アセスメントを行う時に調べます。

2013-03-11 19:45:10
@Jetstarmans

発達障害の場合、持続的に実行できない状況が続きますが、鬱病などの気分障害については、一時的な症状でもあります。前者と後者が重なると、日常生活や就労場面で多大な不利益をこうむることが多くなるでしょう。

2013-03-11 19:46:43
@Jetstarmans

認知療法では、実行できない認知の歪みに対してアプローチを行います。認知行動療法では、認知の歪みの修正と実際に行動してみるという実践を行うことで効果が高い方法でもあります。その他としては、「分かっている」ことは無視して、行動面にだけ焦点を当てて、行動の増減だけを注目する方法も

2013-03-11 19:48:45
@Jetstarmans

あります。最後は、ABAと言われる応用行動分析学という方法です。本人の行動に対して褒めたり、中断するように制止をするように環境を整えたりする方法を使います。治療に当事者が同意すれば、気軽に行動面に直接アプローチする方法なので即効性を行動の維持に効果があると言えます。

2013-03-11 19:50:50
@Jetstarmans

さて、実行機能の障害については、脳研究の方では、脳の活性化するスピードが定型の人とはタイムラグがあるとの結果が出ています。また、前頭葉や言語で処理を行わないといけないのが、別の脳の部位で迂回して処理をしているため、スムーズに実行ができないのが原因ではないかと僕は考えています。

2013-03-11 19:53:48
@Jetstarmans

実行機能の障害へのアプローチに関しては、ABAの考えでは、古くから言行一致訓練が行われています。取り組まなければいけない課題に対して、当事者本人が言葉で宣言して、実行することです。その結果適切に行動ができれば褒められるといった正の強化が与えられるという訳です。

2013-03-11 19:56:24
@Jetstarmans

ということから、実行機能に対しては、メモを見て、声に出すなどにして声に出してから行動するとよいとされている。またもう一つ大切なことは、実行し終わった後に自分にご褒美を上げること。これを強化子ともいいます。しかも実行した直後の方が効果が高いそうです。気が重い、やりたくないと思う

2013-03-11 20:02:58
@Jetstarmans

ことがあると思いますが、一つ成人の例を挙げてみましょう。その方は、仕事場に行くことが憂鬱な状況でした。そこで、職場の玄関まで行くことをターゲットにして、職場についたら、大好きなチョコレートを口に入れるようにしていました。そうすると徐々に職場に行くことが苦痛にならなくなったそうです

2013-03-11 20:04:31
@Jetstarmans

実行機能に関しては、非常に感覚的に辛いと感じてしまうことがあるので、できそうであるができないことであれば、実行した後に普段できない好きなことをその場だけでやってみるのはいかがでしょうか。僕としては、見通しよりも、行動が終わった後の今日の部分を大切にしたいと思っています。

2013-03-11 20:06:03
@Jetstarmans

昔関わっていたケースにもあった例をあげましょう。小学生のADHDのお子さんに見通しを持たせるために細かいスケジュールを作ってみせました。課題が終わった後に、その子が大好きな遊びをする約束を紙にして約束しました。 さて、その子はどういう反応をしたでしょうか。

2013-03-11 20:08:09
@Jetstarmans

本当なら適切な支援を見栄えがよいと見えそうでしたが、本人は「細かくしすぎてもういやだぁぁぁぁ」とパニックになりました。本人としては、行動遂行したいが、バッドな見通しを持たせすぎたこと。大好きな遊び迄途方もない手順を踏まなければいけないことに気づいてしまったのです。その後の支援は

2013-03-11 20:10:31
@Jetstarmans

取り組むスケジュールの内容を簡略化して、ご褒美を前面に押し出して伝えると納得して課題に取り組むようになりました。非常に苦労したケースでしたが、非常に大切なケースです。因みにこのケースは、ある程度情報を組み替えており、個人を特定できないようにしておりますので、ご了承ください。

2013-03-11 20:12:01
@Jetstarmans

まとめますと、実行機能が難しいという課題に対しては、①見通しを持たせること、②負担のない形にすること、③実行後には必ず自分にご褒美を、とすることがポイントとなります。僕は明日病院に受診する日で憂鬱したが、行く度にラーメンと本屋に行くようにしてから気持ちが少し楽になりました。

2013-03-11 20:13:51
@Jetstarmans

長々と文章を書いてしまい、迷惑と思った方は申し訳ありません。普段はふざけたことしか書くことはありませんが、これもリハビリの一環ですので、お付き合いください。

2013-03-11 20:14:59