【インタビュー】【キンドル】自称インディーズ作家・ヘリベマルヲ(@ez_door)は何の夢を見るか
- meteor_showr2
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@meteor_showr2 うーん、どうなんでしょう。おれにとっては「ふつうの人生」が現実離れした非日常なので。出版社の社員は年収一千万以上とかなんでしょうから(知りませんけど)、かれらに「現実的」と感じてもらえるようなものを書いたら、おれら側の読者には現実味がないでしょうね。
2013-03-16 23:39:45@ez_door 日常とか普段の生活とは違う体験をさせるのが芸事や娯楽の基本だから、そういう意味でiPadの想定主要ユーザーにとっては、マルヲさんの生き方や、それが反映されているマルヲさんの作品というのはウケそうな気がします。
2013-03-17 00:01:50@meteor_showr2 書くことで生活費をまかなえた時代は前世紀に終わりましたよ。それもごく限られた地域での、一時的な現象にすぎませんでした。インディーズの成功とは、出版社に頼らなければ書けなかった時代には不可能だった言葉を、読者に伝えることができた日のことだと思います。
2013-03-17 00:06:30@ez_door あるいは、電子書籍は、紙書籍の電子化というよりも、ウェブの有料化に過ぎない、という議論もありますよね。たしかにそうかもしれない。キンドルのmobi形式にしても、htmlやその派生系であるepub形式から変換されるものだったりするので。
2013-03-16 23:10:56@meteor_showr2 有料化かどうかはわかりません。ウェブをパッケージ化したものではあると思います。epubがそのようなものですし、流通もウェブによるものですから。残念なのはウェブコンテンツの本質は「知ってる人だからおもしろい」なんですね。中身はどうでもいい。人なんです。
2013-03-16 23:19:51@ez_door コンテンツの魅力ではなくコミュニケーションとしての魅力になっている、というのは同感です。でも、文芸にかぎらずアートや芸事全般が、もしかしたらそういうものなのかも。「会話こそ王」であり、作品は世間話のネタとして消費される運命にある、というような。
2013-03-16 23:36:17@meteor_showr2 なるほど。それはあるかもしれませんね。ただ思うのは、AKBとワイドショーとバラエティー番組だけになったら、テレビはつまらないと思うんですよね(五年以上見てないんでわかりませんが)。ウェブもそうなりつつありますし、本がそうなったら最悪だな……と。
2013-03-16 23:43:01@ez_door 私は、日本語作家の紙書籍はすでにそうなっている、と昔から唱えているくちです。万人受けすぎてつまらない、だからオルタナティブな作品を自分たちで作ろうじゃないか、と。それは、マルヲさんが今回著された「インディーズ電子書籍」という概念と重なるところがありますよね。
2013-03-17 00:11:46@meteor_showr2 よくいわれることですけど、出版社は自転車操業なので、コンテンツの内容にまでリスクを負えないんだと思います。そこは無難に「どれでもおんなじ」でなければならない。テレビもそうですが、万人受けの技法が洗練されすぎると、逆に万人に受けないものになってしまう。
2013-03-17 00:19:51@ez_door そういうところも、リスクはもちろんありますが、炎上ネタ、釣りネタ、批判ネタ、みたいなジャンルは私にとっては魅力的に映ります。ヒップホップいうビーフとかディスりと同じで。
2013-03-17 00:28:23@meteor_showr2 あ、それはたしかに似てますね。ヒップホップも初期のビバップも、ある種の格闘技だったんですよね。道場破りとかあって。そういう場で磨かれた技が、お客さんを楽しませる。
2013-03-17 00:33:34@ez_door ロックにしても、エルビス・プレスリーやローリングストーンズは卑猥で教育上有害と批判されてましたし、セックス・ピストルズは逆に体制を批判していましたよね。そういうものが資本主義に飼い慣らされて、そうじゃないヒップホップが生まれて、という。
2013-03-17 00:44:16@meteor_showr2 ヒップホップも裕福な白人の子どものために、独特のイメージを売ってるようなところがありますから、一概にはいえませんけど、たしかにそういうオルタナティブ的な役割というのはあるでしょうね。
2013-03-17 00:47:43@ez_door ポップアートの巨匠アンディー・ウォーホルが60~70年代に「今やだれもが有名人になれる。ただし3分間だけ」と言ったように、大衆文化というのは、マイナーでニッチだったものがポップなものとしてもたはやされ、すぐに飽きられまた別のものが流行る、ということの連続。
2013-03-17 00:07:42@meteor_showr2 かれはベンヤミンのいうアウラなんてものは人々にとって必要とされていない、ということをいったんだと思います。ただその商品/製品が有名であればいいだけで、ノーマ・ジーンがどんな思いで生きていようが、本質にはだれも関心がない。
2013-03-17 00:15:18@ez_door マルヲさんのツイートや本作の文章を読んで思うのは、文章技術が高いということです。一文一文はもちろんのこと、段落の使い方とか構成がきちんとしていて話の筋道がわかりやすい。この文章力は、どうやって身につけたものなんですか?
2013-03-16 22:48:35@meteor_showr2 そういっていただけると、ちょっとびっくりします。文章をほめていただくことって、あんましないんですよ。『Pの刺激』では荒俣宏さんに文章がまわりくどいっていわれました。ちょっと今ぐぐったんですけど、でてきませんでした(笑)。ふだん話す口調とおなじですね。
2013-03-16 22:55:14@ez_door 普段、リアルでのライフスタイルはどんな感じなんですか?人づきあいは広いほう?お仕事やネットをされていないときはどんなことをしてます?
2013-03-16 22:59:22@meteor_showr2 リアルでもネットでも、ストーカーみたいなひとに絡まれることが多いですね。似たような仕事に就いている同世代の友人と月にいちど飲みます。仕事やネットをしていないときは、読んでるか書いている……といいたいところですが、中年になったら集中力が落ちて(苦笑)。
2013-03-16 23:07:50@ez_door ストーカー??女性のですか?具体的にこんなことがあった、というエピソードとか教えてもらえないですか?
2013-03-16 23:17:43@ez_door 集中力は、年齢のせいというか、そもそもそういうものなんだと思います。私も数年間ウェブで活動してきましたが、書いている時間はトータルで一ヶ月分くらいだと思います。
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