竹の子書房の加藤AZUKIさんと、電子書籍の有意義なお話
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inbosk_old
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加藤AZUKIさんが電子書籍の問題点についてお話。

本日の話題、「JR北海道の能力低下」の話は、電子書籍にも我田引水できる。「質を維持するためにかけるべきコストがかけられない」→「コストを掛けられないのは売れないから」→「売れない理由のひとつに、電子書籍の標準期待価格が低すぎるから」ってのがある気がする。
2013-09-25 14:32:51
ハードカバーの本も文庫本も、実は判型とQ数(フォントサイズ)が異なるだけで、中身としてのコンテンツの量(文章量)はそんなに違わない。で、「装幀が豪華だから金が掛かっている」と納得されてると思うけど、本当はちょっと違う(´・ω・`)
2013-09-25 14:34:02
もちろん、文庫本のようなソフトカバーの小判型本に比べれば、ハードカバーは判型も大きいし表1表4は厚紙だし返しもあるし遊び紙もスピンもあるし、製本工程は文庫に比べれば複雑だからコストも若干掛かる。が、それは「若干」であってそんなに掛かってるわけではないと思う。
2013-09-25 14:35:25
もちろん、会社によるし部数にもよる。上製本は発行部数が文庫本に比べて多くないので、単価を上げないと収益が出ない。だけど、同じ作り同じ内容だと単価が上げられないから、「見かけを豪華に作る」ことで単価を引き上げ、小部数でも収益が出るようになってる。
2013-09-25 14:36:20
具体的な金額や部数はこれも版元やレーベル、著者によって違うけど、1500円のハードカバーと500円の文庫、文庫本の作者が100万円もらうには2万部売れないとならないけど、ハードカバーだと6667部売れれば同じ金額になる。
2013-09-25 14:38:08
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2013-09-25 14:40:07
高い本を買うのは「意識が高いwマニア」で、同じ内容なら文庫本を待つわ、って人はハードカバーは買わない。消費者が安く済ませようとするようになると、高い本の品質を支えるスタッフの稼ぎを支えきれなくなるからハードカバーはますます高くなる。
2013-09-25 14:40:28
また、最近、文庫本の値段が昔の400円前後から700円くらいにまでじわじわ上がってる理由は色々あるけど、「文庫本も前ほど買われなくなった(初版部数が少なくなったうえに重版が掛からない)」「原価コストが高くなった」とか、このあたりは小さくないと思う。
2013-09-25 14:40:45
そそ。「判型が大きくて表紙が厚い」ってだけで納得される(^^;)内容が同じでもなー QT @Ikehara: @azukiglg 価格が上がれば上がるほど、部材単価の価格に占める割合は低下していくしなw
2013-09-25 14:41:15
んで、電子書籍は、この「ハードカバーなら豪華だから仕方がない」という一種のトリックが存在しない。逆に、「DLのみで実体が存在しないのだから、文庫本よりもさらに安くて当たり前」だと思われてる。
2013-09-25 14:42:07
そんなにたくさん読者がいれば。あと、今は最初から文庫って本のほうが多くなってます。ハードカバー平置きスタートの本は、熱心な読者はいるけど多くはない作家か、「ハードカバーで出して、文庫でもう一度売る」という二度売りのできる作家さん。 QT @EdensLord:
2013-09-25 14:43:27
1冊で考えれば。ただ、そんなにボコスカ売れるものではないんです。そうまでして「文庫まで待てない!」と言ってくれる熱心な読者の「熱心」を換金してるようなものなので。 QT @EdensLord: なるほどー。 単価利益で考えたらやっぱりハードカバーのが儲かるってことなんですねぇ。
2013-09-25 14:49:32
電子書籍は「印刷された紙束」が存在しないから、なんか凄く安上がりなものだと思われてる。著者の原稿があればすぐに本になる、みたいな。でも実際には「校正、デザイン」などの諸工程は紙の本同様にある。
2013-09-25 14:45:09
コスト的に見合わないからそこを飛ばしてる電子書籍もあるけど、残念ながらそういうのはコンテンツの精度が犠牲になる。つまり誤字の多い本になる(´Д`)
2013-09-25 14:45:23
また、「電子書籍は印刷コストが掛からないから安い」のかというと、原稿制作コストは紙の書籍と変わらない上に、サーバ上に置き続けなければならない(サーバの維持費)、購入支払いのためのシステムを維持しなければならない、などなど、実はランニングコストは色々掛かってると思う。
2013-09-25 14:46:38
ひとつひとつは微々たるものでも、年々増えていく電子書籍の全てが同じペースで売れ続けるわけじゃない。大多数は「サーバの肥やし」になる。が、需要があるうちは、それに対応するためにサーバの埋め草にしないとならない。
2013-09-25 14:47:20
紙の書籍は極論しちゃえば、「売った後は出版社、取次、書店の倉庫をや本棚を圧迫しない」。読者がその先ずっとペーパーストレージの面倒を見てくれるわけで。そう考えれば、本の所有コストには自宅の家賃も入ってることになるような気はするな(^^;)
2013-09-25 14:48:36