ドイツの電撃戦とOODAループ(あるいは戦争とは痴話喧嘩とみつけたり)

意思決定速度の向上は、相手から立ち直る時間を奪う。
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こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

「WW2でエポックメイキング」という意味なら、正確にはWW2直前になるけど、I号戦車ないしII号戦車、とにかくオーストリア併合のとき進駐を命ぜられた第二装甲師団とライプシュタンダルテ・SSアドルフ・ヒトラー所属の、ドイツからオーストリアまでの道のりを踏破した車輌だと思います

2013-03-22 01:18:51
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

グデーリアンの回想録によると、オーストリア進駐の命を受けて、第二装甲師団は駐屯地ヴュルツブルクからパッサウを集結地として経由しウィーンに向かい、単純計算で680km以上を燃料補給しながら落伍率30パーセント以下で踏破できたといいます

2013-03-22 01:22:10
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

つまりこの時、戦車は塹壕を越える戦術兵器としてでなく、戦略兵器としての有用性を証明したわけです

2013-03-22 01:23:23
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

グデーリアンはこの行軍について「作戦任務を持った装甲師団使用の可能性についての主張は正しいことが立証された」「行軍行程と速度はむしろ期待以上のものがあり、将兵は自信を強め、指揮のうえで多くの教訓を得た」と記したうえに、

2013-03-22 01:29:00
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

「自動車化された一個師団以上の兵力を、無理することなく一本の街道上で行動させることができることを教え、自動車化軍団の編成、その運用に関する思想が実現された」「以上の経験が装甲部隊の緊急集合、機動、補給に関する範囲だけに限られ、戦闘に関するものではなかった」という。

2013-03-22 01:30:37
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

グデーリアンは、装甲部隊が戦闘以外(これ重要)で何を為せるか、っていうのをここで確信したんですわ。

2013-03-22 01:32:31
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

で、その後のズデーテンラント進駐でも、ヒトラーは自動車化部隊に進駐を命じて、オーストリア併合で培われた行軍経験がここでも生かされて、「戦車を見せつける」ことで無血で占領をやってるわけね

2013-03-22 01:42:08
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

グデーリアン曰く「花吹雪が戦車、自動車を埋め尽くし」「ドイツ系の兵士でチェコの軍隊を除隊した幾千の若者たちは、そのほとんどがチェコの軍服をまとい、かばんや箱を背負って自分の故郷を目指して帰っていく。これこそ戦わずして粉砕された軍隊だったのである」。

2013-03-22 01:47:56
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

「戦わずして粉砕された軍隊だったのである」の言葉からグデーリアンと、おそらくヒトラーにも何を感じさせたのかが読み取れる。

2013-03-22 01:53:35
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

その後フランス戦で図らずも完璧に機能するOODAループを用いた戦闘も起こさないほどの強力な奇襲効果についてドイツ軍が気づいた瞬間ですね、フランス戦以後発揮される事は時間が立つほど減って行って行きますが...

2013-03-22 07:15:46
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

そーなんすよ、グデーリアンの戦車が「戦略兵器」として生きていた時間はとても短い。1年くらいかな。ロシアもアメリカもさして意識してるふうでもなくといった具合に悪路を長時間ドライブする足腰の強い戦車をひょいと開発して、普通の存在にしちゃうし

2013-03-22 08:34:27
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

ドイツの戦車が戦略兵器のように活躍できたのはバルバロッサぐらいまでで、それ以後は戦場の普通の兵器とあまり変わらない所にいっちゃうのですよね

2013-03-22 08:37:30
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

フランス戦までのドイツの戦車はやや見劣りするもので機関銃程度しかない戦車で数も少なかったのに、何故か戦わずに多くの戦いでフランスに勝てたのは、相手の思考回路を遥かに上回る速度で戦車が機動できたのが最も大きな理由と言われることもあるんですよね

2013-03-22 08:40:23
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

ドイツ軍が攻めてきてA地点に向かっているらしいので、反撃のためB地点に部隊を集結させようとフランスがOODAループを1回回す間にドイツ軍はA地点からB地点、抵抗がないのでさらにC地点へ移動中と恐ろしい速度でループを回していてたのですよね

2013-03-22 08:42:52
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

B地点に集結させようとした矢先にC地点にドイツ軍が現れた報告が司令部にやってきて、それの対応策を考えている間にD地点にドイツ軍がと司令部にやってくる情報は飽和してパンクフランス軍は行動不能に、例え質や量が低くとも早急な正しい決断を伴った速度があれば勝つことができる

2013-03-22 08:45:17
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

攻撃的なOODAループの利用を最も効果的に出来た戦いがフランスでの電撃戦だったと言われている一方で、ドイツ軍はこの教訓を完璧に読み取れた訳でもなかったようなのですけどもね、電撃戦もフランス戦終了後つけられた名前だそうで

2013-03-22 08:49:57
K02 @Knife02

@futaba_AFB (´・ω・`)b 思考の速度としては、ドイツ軍には無線完備に比べてフランス軍は伝令が片道数時間~2日かけて伝えに行ってという「はあまじはあ」な…(´;ω;`)ウッ

2013-03-22 08:53:08
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

ドイツ軍のフランス戦での勝因はいろいろ言われますが、その多くが自身のOODAループの高速化に貢献するか、相手のOODAループを阻害する形で働いたと言えるんじゃないかな?

2013-03-22 08:55:01
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

ドイツ軍が手に入れた速度は戦車よりも現場指揮官レベルでも正しい決断を下せる層の厚い優秀な指揮官とそれを許す現場裁量の大きなドイツ軍のシステムによる所も大きいのですが、これがフランス戦の終わりや、バルバロッサの後半では生かされないケースが増えて行くのですよね

2013-03-22 08:58:03
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

一つは総統を初めとする政治的な思惑や現場への過干渉でお仕事していても、お偉いさんの一言いうとそのために今の仕事が全部ストップしちゃうのはままある事ですしね、もう一つは正しい決断を素早く下せる指揮官が欠乏していっちゃうのですよね

2013-03-22 09:00:03
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

知らない人のために説明しておくと、OODAループとはアメリカで提唱された行動を起こす上での意思決定プロセスを抽象化した概念で、監視→情勢判断→意思決定→行動→最初に戻る…という一連の「ループ」を早めれば早めるほど、相手に対応の間を与えずに勝つことも出来るという話。

2013-03-22 09:02:13
四式戦闘機 @ki84type4

@futaba_AFB 戦場の広さと軍隊の規模も関係してくる気がするの。

2013-03-22 09:03:23
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

ソ連は地理上、縦深がとても長いので情報の飽和のショックから立ち直る時間を作りやすいですし、損耗の蓄積は徐々に考える頭を失った軍隊を生み出していき、そこに総統命令がとどめを刺した形になるのかな?バルバロッサ作戦は

2013-03-22 09:03:57
こなたま(CV:渡辺久美子) @MyoyoShinnyo

OODAループは「桶狭間(O)の織田(ODA)ループ」の略です。今川義元の本陣の位置を知り(監視)、雨が降り本陣は他の部隊と切り離された状況にあると判断し(情勢判断)、間髪入れず急襲すると決断し(意思決定)、軍を進める(行動)。ちょっとだけ嘘をいっています

2013-03-22 09:06:13
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

もちろん戦場が大きければ奇襲効果を生み出すほどの機動は難しくなりますし、軍隊の規模も全体が動くまでのOODAループが肥大化しますので、影響します。 “@ki84type4: @futaba_AFB 戦場の広さと軍隊の規模も関係してくる気がするの。”

2013-03-22 09:08:01