真夜中の妄想

らむだ@アカウント移行中(プロフ参照) @ktnm13

桜を見ていたら思い出す。あれは初めてあの娘と出会った夜だった。人間関係に疲れ果て１人公園で桜を見つめる私に、あの娘は「なんか辛いことでもあったん？一緒に楽しも！」と言って手を引いた。私は彼女に連れられて、彼女の仲間達と共に桜を楽しんだ。私はそれまでの苦悩も忘れ、ただその美　#妄想

をゅもゃ🎀ふふんふんふん @woxyumoxya

しく散る桜のもと、友人達と楽しそうに話す彼女に見とれていた。そうしているうちに随分と時間が経ってしまったらしく、夕日も沈もうとしていた頃、その娘が言った。「寒くなってきたね、そろそろ帰ろっか！」私は知り合いがいるわけでもないので帰ろうとすると、その娘が「家そっち？ #妄想 #続き

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私もそっちの方なんだ！よければ途中まで一緒に帰らない？」彼女とはもっと喋りたいと思っていたので私にとってもそれは魅力的な提案だった。道すがら、私達は他愛もない話をたくさんした。教授が厳しい、実家に帰りたい、駅前のお店が斬新で楽しかった…。私は楽しそうに話す彼女の瞳　#妄想　#続き

なお @fraise_nao

から目を離せなかった。時折見せる彼女の笑顔に、何度もドキッとした。心臓がうるさかった。彼女に聞こえてしまうのではないかと思うくらいに。けれど、これが恋なのかどうか、この時の私にはわからなかった。だけど、ただひとつ言えることがあった。「もう少し、彼女と一緒にいたい #妄想 #続き

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もっと彼女のことが知りたい…。」しかし無情にもその時は来る。「それじゃあ私、こっちの方だから。今日はいきなりごめんね。」終わってしまう。この時間が。彼女と二度と会えないかもしれない。しかし私は「ありがとう。今日はありがとう。楽しかった。」そう言うことしか、出来なか　#妄想　#続き

なお @fraise_nao

った。彼女は最後に私に向かって微笑むとそのまま去って行った。次の日、その次の日…時間だけが過ぎていった。けれど、彼女だけは…いや、彼女のことだけが、頭から離れなかった。そして、やっと気づいた。私は彼女に恋をしているのだ、と。もう一度、彼女に会いたい。私はあの公園 #妄想 #続き

らむだ@アカウント移行中(プロフ参照) @ktnm13

に向かっていた。そうだ、もしかしたらあの桜の木の下で、また彼女に会えるかもしれない。しかし。彼女はそこにはいなかった。思えば当然だろう。桜の見頃は過ぎてしまったし、そもそも彼女は既に花見を済ませているではないか。どうして期待してしまったのだろう。振り返ったその時だ　#妄想　#続き

なお @fraise_nao

った。一瞬、私の中で時が止まった…というより、思考が止まった。驚いた…彼女がそこにいたのだから。彼女はあの時の優しい笑顔のまま、そこにいた。しかし、彼女に会いたくてここに来たものの、会えるとは思っていなかったため、なんと声をかければいいのかわからなかった。咄嗟に #妄想 #続き

らむだ@アカウント移行中(プロフ参照) @ktnm13

出た言葉は、「桜、だいぶ散っちゃったね。」なんていう、ずっと待ってたにしてはあっさりとしたものだった。彼女はきょとんとした顔をして、「そうだね、まだ咲いてるかなと思ってきてみたんだけど、残念だな。」「そうでも…ないよ。」「え？どうして？」その言葉は思ったよりもする　#妄想　#続き