【二次創作な?】「ア・シンメトリカル・エラー・アカード」#4前編

これをニンジャスレイヤー(@njslyr)の二次創作だと言い張るのは憚られます
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欺瞞動画の会社 @naclaqns

”忍者の視線が激突した!”20

2013-03-25 21:21:02
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「「忍者ナンデ!?」」ぶっ倒れて叫ぶと同時に変な悪寒が走った。店の中の、汚い窓から覗くネオン街の、そのあちこちにある闇。闇が急に濃くなった気がした。見えはしない…ニンジャは決して見えはしない。だが分かる。人々が声を潜めた。怪物と陰謀とサツバツとが、街に溢れだした。21

2013-03-25 21:23:49
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本当のネオサイタマはこれからだ。変な看板だのマズいスシだのはこれに比べりゃ上っ面、表側の出来事に過ぎねえ。今カウンター席に座ったあの覆面男は何者だ?雑居ビルの屋上を飛び移る二つの人影は何だ?…そして、俺は目を疑った。壁面テレビに映る、あの赤黒い男は、一体、何者だというのか?22

2013-03-25 21:28:09
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「それではご紹介しまぁーす!この方でぇーす!」「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」「アイエエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」…俺は泣いた。申し訳なさで。俺のせいで、俺が負けたせいで、こんな事になっちまったんだ。オメーンを被りたくなった。スピリタスと小便を混ぜたくなった。23

2013-03-25 21:32:28
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ぶっ倒れたまま、泣きながら、俺は握りしめたアイフォーンをタップした。更新だ。そんなつもりは無かったんだがもう癖になっちまってるんだ。いや違う。最後に残された、僅かな希望を求めて。あいつならやってくれる。あいつなら、きっとやってくれる!俺は祈った、そして居た。ヒーローは居た!24

2013-03-25 21:33:49
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”忍者スレイヤーのカラテがニーズ11010101ハァー01101ハァーッ!聞こえてますか、ニンジャ0110ズの11さん!僕です、ボブで1101!”25

2013-03-25 21:35:01
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「ダークエルフ・斬!」ダークエルフのせんしがボブにJRPG剣を振り下ろす!ガキン!間一髪エルフのせんしが本格ファンタジーインターラプト!火花が散る!「はやく行くのだボブ、時間はないぞ!あのニンジャはもうそこまで来ている!」「でも!」「ダークエルフ・斬!」「ハァッ!」ガキン!26

2013-03-25 21:40:42
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黒と白との二人のエルフ…その実力は伯仲していた。本来であればエルフのせんしが何者かに押される筈などは無い。だが…課金、過去ログ改変、二次創作禁止…種々の暗黒インシデントが生んだ暗黒神の力は、ダークエルフのせんしを復活させ、のみならず更なる力を与えてさえいたのだ。27

2013-03-25 21:45:07
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そして反比例するように失われるひかりの力。かつてエルフのせんしがその身に纏っていた輝く粒子はもはや目視できず、ダークエルフから発せられる暗黒オーラを払う術は無い。「ダークエルフ・斬!」ガキン!もはやワンパターン攻撃すら満足に防げぬ!「行けーッ!ボブ!行って役目をはたすのだ!」28

2013-03-25 21:48:57
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ボブは走り出した。物理ほんやくアジト…ハマムラ・ピラー最上階は目前、ここで退けば仲間達の奮戦、犠牲は全て無に帰す。「○○○ ○○ ○○○○○ ○○○○!」ゴウ!おじいさんの火炎魔法が行く手を塞ぐ暗黒エンターブレインエージェントを一掃!ツヨイ!ススに汚れた階段をボブが駆ける!29

2013-03-25 21:50:58
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ボブは考えていた。始まりはどこか?セミナー、書籍化、ボイスドラマ。その全てをボブは訝しみ、その度に諭されてきた。全ては上手くゆくかに思われた。だがあらゆる懸念は現実と化し、ログは削除され課金コンテンツとなった。それ見たことか…などとは思わない。怒りが、激しい怒りだけがあった。30

2013-03-25 21:55:30
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階段の先は重く巨大な鉄扉だ。ボブは肩でそれを押す。開かない。いくら力を込めようと開かない。重量と施錠が…そして何より、出禁が彼を翻訳チームから隔てていた。「開けてくれ!…ぼくのうたがいを、晴らしてくれ!ログ削除も課金もない!翻訳チームは遠くへ行かない!そのはずなんだ!」31

2013-03-25 21:57:44
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扉は開かない。押せども喚けども動かない。出禁とはそういうことだ。仮の肉体こそあれ、論理存在である彼にとって事象は0か1かのどちらかでしかない。フリップフロップは覆らず、NOはあくまでNOである。覆せるとすれば…それは、奴の仕事だ。0と1の狭間に生きる、ニクいあいつにしか。32

2013-03-25 21:59:09
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ピンク色の手が扉に添えられた。扉は開いた。ボブの目に飛び込む50インチタキオンスクリーン、パンチドテープを吐き出す複雑UNIX群、そしてタイピングに勤しむ二人の男。一方は長髪、一方は小柄だ。「ホンヤクチームヨミガエリタマエ」ボブは満足そうに呟き、01に解けて消えた。よかった。33

2013-03-25 22:02:49
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ウン?おいしいとこもって行きやがってって?いいじゃん、ついでついで。さっきは悪いことしちゃったし、それに前科もあるしね。二次創作は出展を明記すれば自由なんだから、その逆だってアリじゃない?さて、ここからは俺のターンだ。みんな見てくれよ、これが、あれだ!

2013-03-25 22:04:15
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”課金!ログ削除!ぼくの言った通りになった!それ見たことか!暗黒メガコーポレイテッド魔の手がなんかして、なんかよくないことが起こったに違いない!きっとそうだ!ぼくはこの目で確かめました、暗黒そんざいが!ぼく達ヘッズをないがしろに…権力そんざいが…課金な…!ああ、窓に!窓に!”35

2013-03-26 19:13:09
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ボブのボブは続いていた。まるっきりいつもの調子で。怪しまれないように…とかそんな配慮があいつにあるわけねえから、どうも大冒険を経たところでボブはボブのままらしい。だが俺達は二人してアイフォーンを覗きこみながら喝采した。『ボブ』が翻訳チームを見つける、それが大事なんだ。36

2013-03-26 19:23:40
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”ぼく達に何ができるとおもいますか?ほんやくアジトにデモをかける?エンターブレインを焼き討ち?ノー!暴力ノー!ぼくたちがすべきはニンジャの話だ!ファンが変わらなければ作品だって変わらない!いつもどおりニンジャの話をしましょう!ニンジャが出て殺す小説の話10を1101” 37

2013-03-26 19:35:08
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”ニンジ01ャス10レイ010ヤ1ーの011話を011■001し0001よ01う010■10111” 38

2013-03-26 19:42:37
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西の空は申し訳程度の夕暮れに、東の空は巨大な緑色の01に染まっていた。誰に言われなくても分かる。ほんやくチームが顕界したんだ。それだけじゃない。俺のタイムラインにニンジャヘッズが戻ってきた。めいめい勝手に好きなニンジャの話をし続け、それは無いだろうレベルの深読み考察をし、39

2013-03-26 19:48:48
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ウキヨエを描き、ボブり、腐り、スリケンマークを待ち望み、待ちくたびれて発狂し、本タグで大喜利をしては怒られ、診断メーカーにニンジャの名前を突っ込み、ところかまわず蚊柱おっ建て、布教の成功報告に湧き、挙句の果てにニンジャ全然関係ない話を延々垂れ流す、あの重篤ニンジャヘッズ共が!40

2013-03-26 19:56:55