【聞き語り】関東大震災

tome @tome_zoh

祖母のところに行ってきたので、先日来ちょっと聞きたかった関東大震災のころの話を聞いてきた。当時祖母は6歳。埼玉県北部のとある村の出身。子供のころに聞いてきた話だが、昨今のニュースを見るうちに元気なうちにもっといろいろ聞いておきたくなった。

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まあせっかくなんでツィートしてみますが、いかんせん93歳の祖母の、更に子供の頃の話ですから、話半分で流してもらえればと思います。

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まず祖母が話してくれたのは、高崎線で東京方面から避難してきた人たちの話。貨車の荷台に乗ってきた人々は顔を真っ黒にして、衣服も本当にひどい（焼け出されたのだから当然か）ものだったという。東京方面に親戚のある人々は、親類がその中に乗っていないか、駅に集まってきていたらし。

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祖母や近所の人は地震があった際、祖母の家が当時所有していた竹林に避難して、そこでゴザを敷いてしばらく居たそうだ。竹藪は根が縦横無尽に張っていて、倒れてくる心配もないから、とのこと。

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この話を聞くきっかけになった北埼玉での朝鮮人虐殺のことも聞いてみた。祖母はちょっと言葉を選んでいた。「どういう事情か、どういう人たちかわからないけど」という前置きで、祖母の家の辺りに連行されてきた人たちの話をしてくれた。ちなみに祖母の家は当時の中山道沿い、村境にあった。

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連行されてきたのは3人ほどで、簀巻き（？）にされて、荒縄みたいなもので縛られていたという。連行してきた人たちは村境にある祖母の家のあたりにその人たちを「そっちの村の役の人（どういう役なのかはわからないけど。）でどうにかしてくれ」と捨て置こうとしたらしい。

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祖母の父親は慌てて「そんなところに置いていっていかれても困る」と口論して連行してきた人たちに引き取らせたという。その人たちはまた来た方向に連行されていったらしい。祖母は祖母の父に「子供が見るもんじゃない」とひどく怒られたそうだ。

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遠く東京のほうの火事は埼玉北部でも明るく見えたらしい。祖母の家でも親類が都内で被災したらしく、避難してくる親類や近所の方々の類縁の人たちのために握り飯をいっぱい用意していたようだ。

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まあなんというか、昔のことを語らせると祖母はよく話す。今日は祖母の昔話をいっぱい聞かされた。繰り返したり、あちこち飛んだりだけど。まあ自分が振ったんだから仕方ないんだけど。。。でも、祖母が良ければもう少しこの辺の話は突っ込んで聞いてみたいもんだ。

tome @tome_zoh

というわけでこの話は今日はこれまで。