ここ一万年で温暖化したという論文はデータ選択が恣意的だった件

科学雑誌Scienceに掲載された温暖化論文がデータ選択が恣意的だった件まとめました。なお旧タイトルは不適切なので変更しました。
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伊藤公紀 @Itoh_Kiminori

「第二ホッケースティック」のMarcottらは、別のネーチャー誌の論文で氷期が終わったのはCO2のため、と主張していた(http://t.co/ukOkzecS1C)。これは気候モデルからの結論。サイエンス誌の論文は、その思い込みが作ったと言えそう。

2013-03-18 19:59:41
リンク Nature News & Comment How carbon dioxide melted the world Global data set shows that rising greenhouse-gas levels drove the end of the last ice age.
伊藤公紀 @Itoh_Kiminori

ちなみに、Marcottはこの仕事で博士号を取ったようですが、博士論文の解析はサイエンス論文ほど酷くはないという話もあります。いずれにしろ、早く分かって良かった。RT @hirokagi: Marcottらは論文を取り下げるか、反論を書くか、無視するか、どれでしょうね?

2013-03-18 20:04:02
伊藤公紀 @Itoh_Kiminori

慣れると、見分けるのは割に簡単です。ただし、マッキンタイヤのように鮮やかにトリックを解明するのは難しい。まさにホッケースティック・バスター。映画にしたいくらいです。RT @hirokagi ありがとうございます。講義で良く扱うので、これから注意してみます

2013-03-18 20:12:48
伊藤公紀 @Itoh_Kiminori

Marcottらの論文に対するマッキンタイヤの検討。http://t.co/HwWsnPMTAT 図2を見ると、元データでは海底コア試料の上端の年代がAD943年だったのに、それをMarcottらは1950年に変えた。測定の実際を知らなかったからなのか、知らない振りをしたのか。

2013-03-20 11:39:33
リンク Climate Audit Bent Their Core Tops In In today's post, I'm going to show Marcott-Shakun redating in several relevant cases. The problem, as I've said on numerous occasions, has nothing to do with the very slight recalibration of radioc...

Bent Their Core Tops In googl翻訳

伊藤公紀 @Itoh_Kiminori

Marcottらの「間違い」を見ると、「小さな嘘はばれるが、大きな嘘はばれない。」という話を思い起こす。「そんな基本的なことを専門の研究者が間違えるはずはない」という思い込みは危険、ということだろう。もちろん、検証する側にも知識と訓練が必要。

2013-03-20 11:47:25
伊藤公紀 @Itoh_Kiminori

Marcottらの「第二ホッケースティック論文」には、「原論文に特に記されていない限り、海底コアの上端の年代を1950年とした」と書かれている。しかし実際には、年代がAD945年と書かれていても全部1950年にしていた。http://t.co/HwWsnPMTAT

2013-03-20 12:58:15
伊藤公紀 @Itoh_Kiminori

ホッキョクグマについて。1970年代の寒冬時、カナダとアラスカに接するボーフォート海などで氷が極めて厚くなり、エサとなるワモンアザラシが減ったため、ホッキョクグマの頭数は激減した由。http://t.co/0GY95yP3ym

2013-03-21 13:22:51
リンク t.co Polar Bears and Seals in the Eastern Beaufort Sea and Amundsen Gulf: A Synthesis of Population Trends and Ecological Relationshi Polar Bears and Seals in the Eastern Beaufort Sea and Amundsen Gulf: A Synthesis of Population Trends and Ecological Relationships over Three Decades
伊藤公紀 @Itoh_Kiminori

それが問題。論文を査読した審査員の資質を問わねばなりません。@tkshnd なんでそんなものがサイエンス誌に?[Marcottらの第二ホッケースティック論文]

2013-03-23 12:10:28
伊藤公紀 @Itoh_Kiminori

「第二ホッケースティック曲線」のMarcottらが引用した気温データのうち、20世紀後半まで連続しているものは「温暖化」を示していない。その代わり、更新世(ここ1万年)の気温低下傾向が良く見える。( http://t.co/hzypZMPbXO の少し下にある図参照) 

2013-03-27 12:01:28
リンク Watts Up With That? Where's the hockey stick? The 'Marcott 9' show no warming past 1950 More on the Marcott et al "hockey stick". All of the 'Marcott 9' had altered dates. Guest post by John Kehr While it took me a while to get the time together to write an article about the Marcott p...
伊藤公紀 @Itoh_Kiminori

先ほど「更新世」と書いたのは、お気づきのように「完新世」の間違いです。失礼。更新世(Pleistocene)は完新世(Holocene)の前、約170万年前~約1万年前です。

2013-03-27 13:18:25
伊藤公紀 @Itoh_Kiminori

Marcottらは、1990年代まで測定点のある湖底コアデータ(FlarkenとTsuolbmajarvi)の年代を、過去の方に200年ずらしていた。http://t.co/hzypZMPbXO サイエンスの審査員も、論文共著者達も、元データを一切チェックしなかったのか。

2013-03-27 13:49:01
伊藤公紀 @Itoh_Kiminori

Marcottらの「第二ホッケースティック曲線」に関してMarcott自身は、「20世紀の部分は信頼性が低い」と発言している。http://t.co/PzTHgLI2Sl それなら論文を書く意味はない。

2013-04-01 18:25:47
リンク RealClimate Response by Marcott <i>et al</i>. Readers will be aware of the paper by Shaun Marcott and colleagues, that they published a couple weeks ago in the journal Science. That paper sought to extend the global temperature record back over the entire Holocene period, i.e. just over 11 kyr back t
伊藤公紀 @Itoh_Kiminori

「第二ホッケースティック曲線」論文が出た際、著者の一人Shakunは、ジャーナリストのRevkinの取材に対して、嬉しそうに「我々のデータはスーパーホッケースティック曲線だ」と言っていた。http://t.co/bY6Ahmuqil のスカイプビデオ参照。

2013-04-01 22:22:05
リンク Dot Earth Blog Fresh Thoughts from Authors of a Paper on 11,300 Years of Global Temperature Changes The authors of an important new study comparing recent warming with the last 11,300 years answer questions.
伊藤公紀 @Itoh_Kiminori

Marcottらの「第二ホッケースティック曲線」は20世紀に急激な気温上昇を示すが、彼らのデータは全て1950年に終わっているので、そもそもIPCCすら自然変動と解釈している期間。それをCO2のためと喧伝するのは初めから間違い。サイエンス誌は早く論文撤回を。

2013-04-01 22:28:49
伊藤公紀 @Itoh_Kiminori

「第二ホッケースティック曲線」を「スーパーホッケースティックだ」 と元気良く主張していた著者の一人( http://t.co/bY6Ahmuqil )。それが、20世紀の気温急上昇は信頼度が低いとトーンダウン( http://t.co/oLU7ul53ke )。 

2013-04-01 22:34:49
伊藤公紀 @Itoh_Kiminori

Macottらの「第二ホッケースティック曲線」で信頼できる部分は結局、http://t.co/IumfxSvwjP の図のようになる、という指摘あり。これなら最近の過去気温データと大きくは矛盾しない( http://t.co/nmaJHbZp3c 参照)。

2013-04-01 23:20:58