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山本七平bot @yamamoto7hei
①…子路(由)は直情径行、孔子の最も愛した弟子であり、曲がったことはすべて嫌悪するから、その資質を孔子は一面、高く評価していた。 「一言で判決を下せるのは子路だけであろうか。また、ひきうけたらそれを一日延ばしすることはなかった」…(原文略)…<『論語の読み方』
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②だがこれが行きすぎると小人になってしまう。 「言った事は必ず守る。行なうべき事に愚図愚図しない。大局的に見れば見識の狭い人間(小人)にすぎないが、それでもまだましな方と言えよう」(宮崎市定訳) 「言えば必ず信、行えば必ず果(はた)す。硜硜然(こうこうぜん)として小人なるかな」
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③余談になるが、日本のある政治家が周恩来に会い、「言必信、行必果」と書いてもらって、自分がたいへんに信頼されていると喜んだそうである。
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④だが、これは「お前さんは、まあまあましな小人だよ」といわれているわけだから、周恩来はおそらく、「日中友好などと言ってるが、この政治家はどれくらい中国的教養を持っているだろうか」と試験をしたのであろう。
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⑤このような点を参考として子路の性格も念頭に置いて…陽貨第十七442の言葉を訳せば、次のような意味になるであろう。 「『子路よ、お前は仁・知・信・直・勇・剛の六美徳に六弊害があるという事を聞いた事があるか』 『聞いた事がありません』 『よろしい、…私が話してやろう』
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⑥『仁を行なおうとしても、学問をしていないと騙されたり、眩まされたりの愚行になる。 知を尊んでも、学問をしないと自信過剰になる。 信義を重んじても、学問をしないと傷つけあう事になる。 正直でも、学問をしないと自分の首を絞めるようになる。』
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⑦『勇気に走っても学問をしないと乱暴狼藉になる。 剛直でも、学問をしないと柔軟性を失って孤立する』」 いわば六言という美徳にもこういう面があるのであり、それがわからないと「言必信、行必果」の小人になってしまう。
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⑧…もちろん、子路は小人とはいえない。 しかし、孔子に会う前の彼は、何よりも長剣を好む遊侠の徒であった。 そして孔子のところで学んで、その資質を磨いたわけだが、前述のように、最も教育しにくいタイプではあったであろう。

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