- MasakiOshikawa
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http://t.co/z8Wz7dHrOr の続き。治験の結果がちゃんと論文として出版されないために、薬の効果が評価できないという話。実際、論文になるのは登録された治験のうち半分程度。 http://t.co/93JVOnj5DA http://t.co/YhJn0NqGPP
2013-03-25 21:47:06@MasakiOshikawaさんの「タミフルの薬効と科学論文」が2500viewを超えたよ。話題になってるよ。見てない人いないよね。 http://t.co/YsZ4Tb8SRk
2013-03-16 12:24:04さらに、ただ単に半分だけが論文になるのではなくて、例えば"薬の効果がある"という意味のある結果の方が論文になりやすい。http://t.co/gt9k0LVH3F http://t.co/BRqhXHaEMO これはよく知られた問題で、出版バイアスと呼ばれている。
2013-03-25 21:47:12「出版バイアス」 Wikipedia
出版バイアスが問題になるのは、もちろん薬の効果が統計的に決まるものだから。被験者の数が少ない治験を何度もやればと本当は効かない薬でも統計的に有意な結果が出ることは当然ある。そのうち有意になった結果だけが論文になると、論文の上だけではその薬は効く、ということになってしまう。
2013-03-25 21:47:17これは理論上だけの話ではなく、実際に起こっていること。Reboxetineというヨーロッパで抗うつ剤として使われている薬がある。1997年に認可され、それ以降の治験の論文ではプラシーボより効果があり、他の抗うつ剤(SSRI)と同程度の効果がある、ということになっていた。
2013-03-25 21:47:23最近になってこれがひっくり返る。 http://t.co/tzkGUVaH4x この論文では、これまで出版されていなかった治験も規制機関を通してファイザーから入手された。結果は、Reboxetineはプラシーボと有意な差がなく、他の抗うつ剤より劣っており、ドロップアウトも多かった
2013-03-25 21:47:28このように、出版バイアスは薬の本当の効果を歪めて伝える。1980年代には、抗不整脈薬を心筋梗塞の患者に投与することが行われ始めた。1980年にLorcainideという薬の治験が行われ、結果は投与されたグループの方が死亡率が高かった。
2013-03-25 21:47:33問題は、Lorcainideの開発は商業上の理由で中止されたため、この治験の結果は製薬会社にとって興味のない結果になり、論文として出版されなかったということ。 http://t.co/GLbgR3MLBp しかし他の抗不整脈剤は心筋梗塞後の不整脈に対して使われ続けた。
2013-03-25 21:47:381980年代後半にアメリカだけで年数万人が死亡したと言われている。 http://t.co/s0MUGL3GXF これは、前出の結果が出版されていれば防げたかもしれない、出版バイアスの典型的な場合である、とこの研究者自身が認めている。 http://t.co/GLbgR3MLBp
2013-03-25 21:47:45関連ニュース(BBC)
今年全ての治験を公表しろというキャンペーンhttp://t.co/hCEuwbAd1V が始まったのだけど、イギリスの製薬業界団体ABPIはそういうことはしない、と言っている http://t.co/sAwNKoAFej
2013-03-25 21:47:52