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農薬にはいろいろな種類のリスクがあるけど、農薬を開発するにあたって最も重要なリスクとは何でしょうか?予算とか時間とか収益性という意味ではなくw
2013-03-27 23:33:38![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
農薬といえば農産物の残留農薬という話にすぐなってしまうのだけど実は残留農薬のリスクなんかそんなに重要度は高くない。何しろどうせ無茶苦茶に薄まってしまうのでほとんどリスクにならない。本当に重要なリスクは使用者(農家)に対するリスク
2013-03-27 23:37:14![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
散布なりなんなりで使用するときの農薬の濃度、量は残留農薬なんかと比べものにならない。農薬に最もたくさん触れる層は農薬メーカーの関係者を除けば農家で、しかもメーカーの研究者は化学のプロだが農家は素人なのだから、農薬によって一番危険に晒されているのは農家なのだ
2013-03-27 23:41:48![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
実際に農薬による中毒や死亡事故は全て農薬使用の現場またはその周辺で起きていて、食品残留農薬によって事故が起きたという事例は日本には無い(いちおうだけど中国製ギョーザ事件は「残留農薬」の案件じゃないよ)
2013-03-27 23:46:17![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
そういう意味で、有機リン系農薬が衰退したのは、あれが比較的急性毒性が高い、つまり農家にとって危ない農薬だったから。もちろん、割合に急性毒性が低いものは有機リン系農薬といってもまだ生き残っている。
2013-03-27 23:48:57![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
そして有機リン系農薬に変わってネオニコチノイド系農薬が発展したのも同じ理由で、急性毒性がすごく低くて「安全な」農薬だから。
2013-03-27 23:52:17![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ネオニコ系農薬の反対運動が目立つけど、問題をぜひ切り分けて頂きたいのが「どのリスクを問題視しているのか」。ミツバチに対してリスクが存在するのはありそう。しかしただ退場願うとたぶん有機リン系農薬が再興してヒトへのリスクが上がる。個人的にはネオニコ系農薬の改良の道を推したい。
2013-03-27 23:58:34![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
前と同じ事書くけど、ミツバチなんかどうでもいいわけではない。でもだからといってヒトへのリスクを上げるのは本末転倒。大事なのはその間のバランスで、今のとこ理想的なのは「ミツバチに影響しないネオニコ系農薬」じゃないかなと。ネオニコにも昆虫に影響少ないのもあるらしいし可能性はあると思う
2013-03-28 00:04:42