【TB腐・兎虎】BLドラマの練習から始まるリレーssまとめ

てんせつ @youta_1223

はじめてのBLドラマCD出演時（バニーは攻め役）には、事前に虎徹さんが「練習してやろっか？」ってバニーを組み敷いて「目え閉じんなよ？　耳塞ぐのも無しな」見下ろしながらやさしく笑えばいい…　電気つっぱの室内で眼鏡したまま美味しくいただかれちゃうバニさん　#突然のイケおじ

桐江 @xkxyxrxixex

「BLって何？」から始まり、酔った勢いで深く考えもせずに「練習させてやろっか？ｗ」って言っちゃう虎徹さん。台本にあらかじめ目を通してたバーナビーは、戸惑いながらも、お願いしますって答えちゃう

桐江 @xkxyxrxixex

台本どおりの台詞と状況を虎徹さん相手に再現するバーナビーは心の裏側で、これが芝居の練習なんかじゃなかったらって思ってるのに「くせぇ台詞！」「うわくすぐってえ！」って冷やかす虎徹さんの態度を見てるうち、想いは届かないんだと悟って演技しながら傷ついていく。

桐江 @xkxyxrxixex

虎徹さんを組み伏せて見下ろす表情が、どんどん曇って、最後には泣くのを必死に堪えてるような顔で演技を続けるバーナビー。ふと真剣な表情に戻った虎徹さんが、バーナビーを見上げて「これってそういうシーン？」って尋ねる。

桐江 @xkxyxrxixex

ってとこまで妄想エスカレート。つづきだれかたのむ。

mizuki💮虎37 @mizuki_TBss

@xkxyxrxixex 「あ、すいません、違います」「…じゃあ、なんでそんな顔してんのバニー」なんか悪いことしたか？伸びて来る手から逃れるように身を起こした「ありがとうございました。なんかわかったのでこれで。変なこと付き合わせてすみませんでした」「まてよ」まだ伸びる手が僕を掴む

mizuki💮虎37 @mizuki_TBss

@xkxyxrxixex 「触らないで」振り払った手は思ったより派手な音を立てた。目を見開いて虎徹さんがこちらを見てる。「あ…」ごめんなさいと続けるより先にその腕が僕のシャツを乱暴につかんで引き寄せた。せっかく退いたのに、僕はまた彼の上に。しかも、完全に覆いかぶさる形になった。

mizuki💮虎37 @mizuki_TBss

@xkxyxrxixex 至近距離で見つめる羽目になって、慌てて起き上がろうとするのに、体が動かない。背中と後ろ頭に回された手が邪魔をする。「は、なして」「やだ。お前逃げるだろ？」言いながら額を合わせられる。「なあ、何が気に入らなかった？言ってくれよ」「別に」子供扱いだ。胸が痛い

桐江 @xkxyxrxixex

.@mizuki_TBss 「やめてください。何が気に入らないとか、そういうわけじゃありませんから」両腕を突っ張って、身体を引き離そうともがいて見せる。腕力では適わない相手でも、今は自分がマウントを取っているのだ。どうにでもなるくせに。もがくほど強くなる抱擁に眩暈がしそうだ。

mizuki💮虎37 @mizuki_TBss

@xkxyxrxixex 「俺が真面目にやらなかったからか？別にお前の仕事バカにしてたわけじゃ」「…違いますから」とにかく離して。このまま密着してたら全く可能性がないのに馬鹿な期待をしそうな自分を見透かされそうで嫌だ。なにより、自制が効かない自分を殴りたくなる「…あれ？」気付くな

桐江 @xkxyxrxixex

.@mizuki_TBss 「なんで…？」こんなに密着していて誤魔化せるわけがない。思わず零れる小さな舌打ち。「貴方の息がさっきからくすぐったいんです。それに貴方の脚が…妙な当たり方を…」子供だましな言い訳。「離して。息が苦しい」身体の火照りは息苦しさのせいばかりじゃない。

mizuki💮虎37 @mizuki_TBss

@xkxyxrxixex 「やだっていったら？」「は？ふざけてるんです？」いい加減にしないと怒りますよ。デリカシーがないにもほどがある。知ってたけど。腕を突っぱねて上体を引き離した。構造的に押し付ける形になる熱は腹いせにわざと存在を知らせるようにしてやったのに。「…ど、して」

桐江 @xkxyxrxixex

.@mizuki_TBss 火照っているのは僕ひとりだと思っていた。上体を起こした瞬間に飛び込んできた彼の顔は、まるで熱が移ったかのように赤く。「お前が変に意識するから俺まで恥ずかしいだろっ」言いながらも、突っ張った僕の腕がしっかりと握り締められる。逃がすつもりはないらしい。

mizuki💮虎37 @mizuki_TBss

@xkxyxrxixex 「ばぁか、ここまで来て逃がすかよ」「は？意味が」「わからないなら考えるのやめろよ。ここじゃなくて、ここはどうしたいの」頭を軽く叩かれた後、押さえられたのは心臓の上。出動中より速い鼓動に気がついた。「で、さ」そのまま導かれた彼の胸もまた煩い位に跳ねている。

桐江 @xkxyxrxixex

.@mizuki_TBss 同じ熱に火照る頬。共鳴する早鐘のような鼓動。誘われた手をその胸に置いたまま、見つめあう。探りあう。口火を切ったのは僕の方。「僕に答えを言わせても、後悔しませんか」彼は動かない。「僕に都合の良いように受け取っても？」その時、琥珀の瞳の奥で光が揺らいだ。

mizuki💮虎37 @mizuki_TBss

@xkxyxrxixex 「そりゃ、聞いて見ないとわかんねぇな」ニヤリと笑うくせに瞳の奥が蕩けている。都合よく解釈していいのか、それとも。「あれ？いわねぇの？やめる？」「貴方ずるい」「今更？」知らなかったのかよと笑みを深くして腕が伸びた。指が髪を掠めて首に絡みつく。距離が０になる

桐江 @xkxyxrxixex

.@mizuki_TBss お前はどうしたいの、だなんて。よくも言えたものだ。うそつき。貴方は結局、貴方の好きなようにするくせに。いま、僕らの唇がこうして触れあっているのだって、貴方が僕をいざなったからだ。ずるい人。ああ、でもそれが堪らなく嬉しいと、貴方は気づいているだろうか。

mizuki💮虎37 @mizuki_TBss

@xkxyxrxixex こんなに欲しがったことなんてなかった。苦しがって逃げる人を追いかけて追い詰めて。背中を叩かれて抗議されて、少しだけ離してやって、でもまた呼吸ごと奪い取る。「ちょ、ま」「やです」「ばにっ」「好きにしていいって、言った！」こんな欲があったなんて知らなかった。

桐江 @xkxyxrxixex

.@mizuki_TBss 堰を切った欲が、僕の舌を支配する。うねり、絡んで、彼の内側を激しく求める。まるで野生の獣だ、貴方も、僕も。鼻に抜けるような甘い響きが僕の喉に滑り落ちてきて我に返る。離した唇の間を繋ぐ糸が、名残惜しげにきらりと光った。二人とも、すっかり息が上がっていた。

mizuki💮虎37 @mizuki_TBss

@xkxyxrxixex 「っとに、行儀の悪いウサギちゃんだな」「え」涙の滲んだ瞳で睨まれながら頭を叩かれた。なにか間違ったのだろうか。あんな淫らなで情熱的なキスはしたことがなかったのに。狼狽えれば僅かに緩んだ目が笑う「なんて顔してんだ。いただきます、も言わずに食う奴があるか」

桐江 @xkxyxrxixex

.@mizuki_TBss 「それともお前は、挨拶を涙で飾る趣味でもあんの？」無骨な指が頬を拭う。僕は泣いていた。恥ずかしさが込み上げて、弾かれるように後ずさりながら眼鏡を外す。途端に外界は輪郭を失い、僕との境も曖昧になる。個のぼやけた開放感が涙腺をさらに緩めた。もう止まらない。

mizuki💮虎37 @mizuki_TBss

@xkxyxrxixex 「行儀が悪くて、泣き虫で、ハンサムで。いっそがしいな、バニー」「だ、れのせいです」「お前のせいだろ？」ほらこっちにこい。ぐいと腕を引っ張られてもう一度あの人の上に落ちた。抜かりない人は途中で眼鏡をベッドサイドに逃すことを忘れない。「でさ。言うことない？」

桐江 @xkxyxrxixex

.@mizuki_TBss ぼんやりした視界と思考。涙を止める術すら思いつかないのに、何を説明しろと言うんだ。「俺は聞きたいよ。泣きそうな顔で芝居を続けてた理由も、今流してるそれの理由も」「それなら僕だって。貴方の身体が火照っていた理由と、今その目が潤んでいる理由を聞きたい」

mizuki💮虎37 @mizuki_TBss

@xkxyxrxixex 僕の涙を拭いにくる手を握ってそのまま頬に押し当てた。きっとものすごく情けない顔をしていると思うのに、虎徹さんの目が酷く優しい。子供扱いは御免だと思っていたのにこんなに優しい目で促されると張っていた意地が下らなく思える「あの」「うん」「何処にも行かないで」

桐江 @xkxyxrxixex

.@mizuki_TBss 「へ？」彼は裸眼でも分かるほど見開いた目を大袈裟にしばたたかせた。「えっと…それは、質問の答え、的な？」「いいえ」「っだよ！」「でも、今の気持ちを一言で表すなら」僕の言葉に、彼はふっと頬を引き締める。「…不安なのか？」掴み所のない恋をすれば、誰だって。