みょるちに恋して

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1. 「プレゼント渡すの俺が先ね?うわっ」 部屋を飾り付けながら言ったドンへに椅子を支えていた手を思わず離してしまった。 「いっ…た…絶対わざとでしょ?」 「違うし!去年はドンへが先だったじゃん!今年はあたしですーっ」 #SJで妄想 #みょるちに恋して

2013-04-04 00:07:34
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2. 「やだよ、ヒョクだって俺からのプレゼントの方が嬉しいに決まってる」 腰をさすりながら立ち上がったドンへに思いっきりクッションを投げ付ける。 「仕事でいつも一緒なんだから、今日ぐらいあたしに譲ってよ!」 「それとこれとは話が別!」 #SJで妄想 #みょるちに恋して

2013-04-04 00:07:51
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3. 今日は4月4日、愛する人の誕生日。 本当なら2人きりで過ごすはずの大事な記念日も邪魔者のせいでそーはいかない。 「ねぇ、何でいつもいつもウチに来るの?」 「別に俺は宿舎でもいいけど、そしたらお前会えなくなっちゃうよ?」 #SJで妄想 #みょるちに恋して

2013-04-04 00:08:03
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4. そう言われたら何も返す言葉がなくて、恨めしげに鼻歌を歌いながら飾り付けを再開させたドンへを睨んだ。 あたしが一大決心をして、ヒョクに告白しようと決めた一年前の今日。 ヒョクを追い掛けてきたドンへに見事にあたしの決心は崩された。 #SJで妄想 #みょるちに恋して

2013-04-04 00:11:35
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5. それから事あるごとにあたしの邪魔をしに来てはここに居座って、今では何だか当たり前のように3人でいることに慣れてしまった。 “ヒョクの誕生日どーする?”とカカオして来たドンへに普通に一緒にお祝いしようと返してしまった3日前の自分が悔しい #SJで妄想 #みょるちに恋して

2013-04-04 00:17:08
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6. 「なぁ、お前…ヒョクのこと今でも好き?」 椅子から降りながら急にマジな声音でそう聞くドンへに自分でもおかしいぐらいに動揺してしまう。 「な、なに?急に…」 「俺、おめでとうだけ言ったら帰るから気持ち伝えて」 「え…?」 #SJで妄想 #みょるちに恋して

2013-04-04 00:23:18
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7. 「どーしたの?何か変だよ?」 今まで一度だってそんなこと言ったことなかったのに。 「ドンへ…?」 ケータイを見るドンへの背中に触れようとして響いたインターホンに思わず手を引いた。 「ただいっ」 部屋に響く派手なクラッカーの音 #SJで妄想 #みょるちに恋して

2013-04-04 00:35:11
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8. 「おめでとー!!」 その言葉に嬉しそうにはにかむヒョク。 でも、さっきのドンへの言葉に気が気じゃなくて。 「な、俺たちが一番だった?」 ハシャぎながらヒョクにまとわり付くドンへからはさっきまでの真剣さのカケラもなくて。 #SJで妄想 #みょるちに恋して

2013-04-04 00:39:23
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9. 「もーうるさいって。お前たちが1番だよ…ありがと」 照れ臭そうにそっぽを向きながらそう言ったヒョクに、ドンへと視線を合わせて微笑み合う。 「あ…明日早いの忘れてた」 お世辞にも上手とは言えないそのフリに思わずドンへの腕を掴んだ。 #SJで妄想 #みょるちに恋して

2013-04-04 00:44:29
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10. 「何?お前たち何か変だよ?どーしたの?」 ドンへと私を交互に見ながらヒョクが不思議そうに呟く。 「何でもないよ、俺先に帰ってるね?」 ヒョクに笑みを返して部屋を出て行こうとするドンへの手をさらに強く握る。 「ヒョク、あのね…」 #SJで妄想 #みょるちに恋して

2013-04-04 11:30:47
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11. 「ん?」 ドンへの手を掴んだまま、ヒョクを見上げてゆっくり話し出す。 「去年の誕生日覚えてる?私がプレゼント渡したいからって呼び出した日」 「うん、覚えてるよ」 何かを察して徐々に緊張して強張っていくヒョクの顔。 #SJで妄想 #みょるちに恋して

2013-04-04 11:34:24
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12. 「あの日ね、告白しようと思ってたの。ずっと友だちのフリしてきたけど、あたし…ヒョクのことが好き」 微かに震えて泣きそうに歪む顔を隠すように俯いたドンへの手を引いた。 「ドンへ、あたしは伝えたよ?次はドンへの番ね?」 #SJで妄想 #みょるちに恋して

2013-04-04 11:39:15
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13. 「俺は…」 俯いたまま首を小さく振るドンへの背中を撫でた。 「あたしだけ言わせるなんてズルい。そんな優しさなんかいらないから」 「ドンへ?」 ヒョクの呼び掛けに歪んだ顔はとうとう涙を一筋目尻から溢れさせた。 #SJで妄想 #みょるちに恋して

2013-04-04 11:43:52
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14. 「ヒョク…俺、お前が好き。女の子と付き合った方がいいってわかってんのに気持ち止められなくて」 溢れた涙を慌てて親指で拭いながらドンへが小さく呟いた言葉に、ヒョクがクシャクシャと髪をかき乱した。 「もー何なのお前たち…」 #SJで妄想 #みょるちに恋して

2013-04-04 11:48:05
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15. 「ごめん…」 2人同時にそう返して顔を見合わせる。 「俺さ、ズルいのかな。2人の気持ちわかってたのに、どちらかを選ぶなんて出来なくて…出来るならこれからもずっと3人でいたいって思ってる」 そうきっと最初からわかってた。 #SJで妄想 #みょるちに恋して

2013-04-04 11:53:34
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16. ヒョクはドンへとあたし、どちらかを選ぶなんてきっとしない。 そういう優しくてズルいところさえも愛しく感じるあたしはどうかしてるのかな。 「俺も3人でいたいから…だからヒョクのこと諦めようとしたのに」 「そんなのあたしだって同じ」 #SJで妄想 #みょるちに恋して

2013-04-04 12:02:21
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17. ヒョクに自分だけを見て欲しいって思わないわけじゃない。 でも、今は…3人でいる時間が何より大切だって思えるから。 「ねぇ、俺の誕生日してくれないの?」 「あ、俺のプレゼント見てよ!すっごいの準備したんだから」 #SJで妄想 #みょるちに恋して

2013-04-04 12:06:21
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18. 「ちょっとー!あたしが先だって言ったじゃん!」 プレゼントを渡そうとしたドンへを押し退ける。 「ヒョク!俺のが欲しいよね?」 「うるさーい、あたしのが先ーっ」 暴れるあたし達に声を上げて笑ったヒョクにギュッと抱き締められる。 #SJで妄想 #みょるちに恋して

2013-04-04 12:10:25
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19. 「ありがと。大好き」 その言葉にドンへと2人、どうしようもなく大好きで愛しい人を折れそうなほどキツく抱き締めた。 みょるちに恋して。 あたしのライバルは…この世で1番手強いお魚さん。 ひょくちぇ、誕生日おめでとう。 #SJで妄想 #みょるちに恋して

2013-04-04 12:14:43