かり!

ただの取り留めの無いメモです。 間違っている部分もいっぱいあるかもなので参考にはなりません 読んでいた本は久我真樹さんの英国メイドの世界です。 http://www.amazon.co.jp/%E8%8B%B1%E5%9B%BD%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%89%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C-%E4%B9%85%E6%88%91-%E7%9C%9F%E6%A8%B9/dp/4062162520
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ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

マナーハウスという1900年前後の上流階級の別荘での暮らしを完全なロールプレイで再現したBBCのドキュメンタリーによく描かれているのですが、当時の狩猟は禁漁期間が終わると領主の他にゲストとして客を招き毎日馬車や食事を用意してピクニックのように出かけ

2013-04-07 22:15:05
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

それを数日泊まりがけで行うと、本当にゴルフのように行われているんですよね

2013-04-07 22:16:15
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

で、こうやって完璧に管理された狩猟は一体どれくらいの数の獲物が獲られていたかというと、英国メイドの世界p366に記載のあるグレイ卿の場合1867年から亡くなる1923年の56年分の狩猟記録によると55万羽の鳥が仕留められ

2013-04-07 22:17:42
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

先ほども出てきたメイドさんの年収1万人分を狩猟につぎ込んだエドワード7世の1905年の王室領Sandringhamでの9~10人で狩猟を回った時の戦果もものすごい数になっていて

2013-04-07 22:19:34
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キジ 4135羽 ヤマウズラ 2009羽 ヤマシギ 14羽 ハト 12羽 カモ 275羽 それ以外の鳥 3羽 ノウサギ 232羽 ウサギ 576羽

2013-04-07 22:20:48
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

初めてこの数字を見た時見間違えかと思っちゃいましたよ

2013-04-07 22:22:13
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

たった10人で3日回っただけで7000羽以上狩りで獲ったとかにわかには信じがたいですが、当時の狩り廃人はこれぐらい獲りまくっていたという事になるんでしょうかねぇ、、、

2013-04-07 22:25:16
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

当然これだけの猟を狩れば自然回復で間に合うわけなんか全く無く、さらに石炭の利用が始まるまでイギリスは森という森の木々を切り倒しまくったため、その動物資源はかなり疲弊してしまったようで色々な動物の絶滅も起きているようです。(あとで書きますが

2013-04-07 22:27:34
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

そのためゲームキーパーたちはゲームを成立させるため、獲物の育成をやっているのですがこれもすごい規模で、1930年代の公爵のケースだと約1.6haの土地を確保し2.1mのフェンスで囲い狐が入れないようにして雌のキジを500羽 雄を100羽いれて卵をうませ鶏に暖めさせるのですが

2013-04-07 22:34:06
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

それで生まれた雛の数が1万羽以上、これを一人あたり1600羽のひよこを面倒を見る重労働だったようです。ここで育ったキジは森に放ち自分で餌が採れるようになるまで狐などからキジを守る仕事がゲームキーパーを待っていて、年間数千羽のゲームが出来るように毎年行われた作業だったそうです。

2013-04-07 22:39:27
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

これら育てたキジなどを始めとする獲物はその後もテンや狐の魔の手からキジを守るため見つけ次第殺し、猟場の森をあらすウサギを駆除したり獲物として育てたりと自然相手にゲームキーパーは戦い続けるのですが

2013-04-07 22:49:16
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

大量に消費されるキジたちを育てるのは大変でかっぱらおうと狙う他所の同業者、生きるために領地に忍び込みウサギを密漁する下層社会の人々(18世紀のロンドンでは1羽3シリング6ペンスもの値段でウサギが売れたそうで数十羽ぐらい売れば下層階級の年収に匹敵しますね

2013-04-07 22:56:32
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

さらに密漁のスリルを味わうためだけに密漁をするようなものまでいて、腕利きのゲームキーパーが来たとなると挑戦を挑むような人もいて、中には何度捕まっても繰り返す密漁ゲームを楽しむような人までいたとか

2013-04-07 22:59:07
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

そういうのを踏まえてこの論文を見ると色々と面白いものが見えそうです。 http://t.co/0FpDHh9eWp

2013-04-07 23:05:46
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

さっきのPDFですが、イギリスでは大型の肉食獣って早くに絶滅していて熊なんかは7世紀ぐらいには姿を消してしまって、狼もイングランドでは15世紀イギリス全土では18世紀頃には絶滅してしまったようですね

2013-04-07 23:50:52
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

イギリスでの狼の絶滅は森林開発が直接の原因だそうで、そう言うのを踏まえるとイギリスであそこまで狐が嫌われているのかもわかる気がしますね、イギリスでほぼ生き残った肉食獣でもっとも大型の種の一つが狐で、人間の生活圏を脅かす数少ない肉食獣だからなんでしょうね

2013-04-07 23:53:55
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

そしてイギリスでは狼の絶滅は肯定的に受け入れられていて、各地で最後の狼の話が残っているのにその全てが狼は人間によって倒され、そしてそれが肯定されているという図式はなかなかおもしろいです。

2013-04-07 23:56:02
ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB

そして19世紀のイギリスでフランスで狼狩りにハマった男が、フランスからイギリスに狼を輸入して狩りをしよう!と行動して頓挫していたり、イギリス人の狩りの世界は日本とはかなりかけ離れていて、独自の文化や社会的な位置づけがされているんでしょうね、興味深いです。

2013-04-07 23:58:19