probioticsはインフルエンザワクチンの効果を増強するか？システマティックレビュー

⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

probioticsはインフルエンザワクチンの効果を増強するか？システマティックレビュー(DrMagicganEARL 2013 Apr.8, publish on Twitter)【背景①】probioticsは宿主に有用な作用を示す生菌であり，様々な健康的利益が知られている．

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【背景②】インフルエンザワクチン接種ではIgG抗体産生により重症化が予防されるが，IgA抗体は産生されにくく，十分な感染予防が得られにくいことが知られている．感染予防効果は健常若年者で70-90%であるのに対し，高齢者では30-40%である．

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【背景③】近年，probioticsがインフルエンザ，コレラ，インフルエンザ菌等のワクチンの予防効果を増強させるという報告がでてきているが，メタ解析やシステマティックレビューはまだ存在しない．【目的】probioticsのインフルエンザワクチンに対する効果増強を検証する．

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【方法】文献検索はPubMedを用いた．“probiotics”，“influenza”，“vaccine”の3語を検索キーワードとし，ANDで組み合わせて検索を行った．文献登録基準はプラセボ対照二重盲検無作為化比較試験とした．検証はabstractのみで行った．

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【結果①】キーワード検索で14報がヒットし，登録基準に合致したプラセボ対照二重盲検無作為化比較試験は6報であった．使用されたprobioticsは6報ともLactobacillus spp（3報はL. casei）であり，1報はBifidobacteriumとも比較していた．

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【結果②】6報すべてで抗体価の評価が行われていた．臨床症状の評価が行われたのはVan Puyenbroeckらの1報のみであった．対象患者年齢は高齢者を対象としたものが3報，若年者を対象としたものが2報，年齢層不明が1報であった．

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【結果③】高齢者対象文献では，抗体価については2報が，IgG，IgAのいずれもプラセボ群より有意に上昇したと報告している．一方で最も規模の大きいVan Puyenbroeckらの737例の検討では有意な上昇は認められなかった．また，この報告では臨床症状にも有意差は認められなかった

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【結果④】若年者での検討では，Rizzardiniらの211例の報告でIgG，IgAのいずれの抗体価もプラセボ群より有意に上昇させたとしている．一方，Davidsonらの39例の検討ではA/H2N3については有意に上昇したが，A/H1N1，Bについては有意差がみられなかった．

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【結果⑤】年齢層不明のOliversらの50例の検討では，プラセボ群に比してIgAの有意な上昇が報告されている．RizzardiniらはL.casei以外にBifidobacteriumも検討しており，プラセボ群より有意な抗体価上昇を認めているが菌種間の直接比較はなされていない．

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【結論】probioticsはインフルエンザワクチンによるIgG，IgA抗体価を上昇させる可能性がある．しかし，抗体価上昇による実際のインフルエンザウイルス感染予防効果は検証されておらず不明である．感染予防効果についての大規模なプラセボ対照二重盲検無作為化比較試験が必要である．

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てな感じで勝手になんちゃってレビューしてみた．俺自身はprobioticsを自分で服用する予定．各文献見るにインフルエンザワクチン接種の2-4週前からprobioticsを投与されている．てわけで今年はワクチン接種4週前からprobioticsと補中益気湯を併用してみよう