大学での美術教育における美術理論教育について齋木克裕氏(@ka2saiki)と加治屋健司氏(@kenji_kajiya)のやりとりを中心に
4月26日に東京四谷の国際交流基金で、編者の一人を務めた『From Postwar to Postmodern, Art in Japan 1945-1989』出版記念イベントにモデレーターとして参加します。 http://t.co/APBXYHvuyl
2013-04-06 12:34:07他のモデレーターは、ドリュン・チョン、サラ・スズキ、住友文彦、林道郎、ゲスト・スピーカーは、蔵屋美香、建畠晢、田中功起、中村宏、光田由里、李禹煥他の各氏です。 http://t.co/APBXYHvuyl
2013-04-06 12:34:34僕もこの本購入しました。将来日本語版が出て、美大でアーティストを目指すひとたちの教材として使われることを切に願います。 http://t.co/hE5r9hGgSB
2013-04-06 14:34:35http://t.co/pXiIdaAsmK これみたいな欧米の美術理論のアンソロジー的なものも日本語訳で出して、美大の基礎教材に使えば良いのにと思う。版権的に難しいのかもしれないけど。
2013-04-06 14:37:51全てのアーティストが理論的なものに興味を持つ必要はないとは思うけれど、最低限これはというものはやはり学校で教えるべきだよなと思います。当たり前のことだけど、こちらの大学で美術の勉強をしたら研究者じゃなくてもグリーンバーグくらいは宿題で読まされます。
2013-04-06 14:42:03こちらでグリーンバーグやフリードを知らずに作品を作っているアーティストはほぼいないということです。それくらいの知識は最低限共有されています。僕が日本の学校にいたときは、美術史、写真史のクラスはあったけど、作家論中心で理論的なことはほとんどやらなかったように思います。
2013-04-06 14:49:39いまはどうなんでしょうか?写真の場合は、たとえばシャーカフスキーのような人が何を言ったのか、日本でいったいどれくらいの写真家に共有されているのか非常に疑問です。
2013-04-06 14:53:01彼はまとまった著作を書いていないということもあって翻訳がだしづらいのかもしれませんが、自分の作品の理論的基盤となっている人が何を言っているのかも知らずに作品を作っているというのも奇妙な話です。
2013-04-06 14:57:33だからこそ、そこから批判的な距離をとれずに、奇妙な造語を作って彼らのやっていることを精神論的に正当化しようとするのではないかと思います。
2013-04-06 14:58:43僕はこちらの大学にいったわけではないけれど、大学に行ってアーティストを目指している友人たちは相当な量の理論的な文献を読まされていますよ。
2013-04-06 15:00:22ともあれ、アーティストの人たちは、やはりこれまでなされてきた日本の理論的な仕事をもう少し共有して自分の仕事をするべきではと思います。もちろんやっている人は自分で勝手にやっていると思うけれど、大学でもちゃんと教えてほしいなという希望です。というかそうしてほしかったなと。
2013-04-06 15:11:46@ka2saiki グリーンバーグ読んだことないんだろうなーと思うようなペインターこっちで最近たまに見かける。勝手な推測だけど。
2013-04-06 15:19:28グリーンバーグ云々以前に、絵画とはなんぞやと考えてきた蓄積の上に今があるってことすらすっ飛ばして、絵画がどうのとかペインターとか名乗るのは目に余りますねー(だんだん辛口になっちゃうねw) @ka2saiki
2013-04-07 18:04:47昨日の話は、アメリカモダニズム理論の古典を読めという話ではなく(もちろん読むに越したことはない)、アーティストなるのに大学まで行くんだったら最低限のこれはという理論や言説は共有したほうが生産的だよねという話。グリーンバーグうんぬんというのは、あくまでも一例。
2013-04-07 01:26:55前日に、こちらで美術を学んでアーティストをしている友人と話をしたときに、数年前にグリーンバーグの翻訳が50年を経てやっと出たという話をしたら笑っていたけれども、正直笑えない状況だと思います。50年後に「リレーショナル・アートが…」などと言っている状況にならないことを願います。
2013-04-07 01:38:07基礎的な理論や言説が共有されれば、海外の新しい動向をいち早く取り入れて、その情報の格差で成立するような作品や批評は一掃されるだろうし、そのうえで作品が作られ、批評が為されるようになると思うので、より健全な状況になるのでは。
2013-04-07 01:43:41そもそも基礎的な理論や言説が共有されていないから、それを占有することで、共同体間の落差を用いて価値を生み出そうという、遠隔地貿易をする商人資本のようなやり方が生まれて、成立するのだし。
2013-04-07 01:50:40そのような共有が当たり前になったら、ただ「新しい」というだけで発生する価値は意味を持たないものとなるだろう。なぜなら、すでに共有されているのだから。そして、「それでもそれをする」という選択は、何故それをするのかという問いを投げ返してきて、作品や批評に別の価値を問うだろう。
2013-04-07 02:09:04@ka2saiki グリーンバーグとフリード以外では、日本の美大生は何を読んだらいいと思いますか。私の大学院の授業では http://t.co/81s5uValiB を半年で読んでいますが、他にありましたら教えていただけるとうれしいです。 @manikanagare
2013-04-08 21:07:04@ka2saiki 日本語訳がないと授業が成立しないのですが、日本語訳がないものは、私が訳してしまってもいいかなと思っています。バーバは、発表学生の負担が大きすぎるので、残念ですが、今年から外す予定です。 @manikanagare
2013-04-08 21:09:51@ka2saiki ちなみに、グリーンバーグとフリードの議論は、学部の現代美術史の授業で丁寧に説明しています。 @manikanagare
2013-04-08 21:20:56こんにちは。加治屋さんが教えていらっしゃるのって、芸学ではなくってスタジオアートやっている学生向けのクラスですか?スタジオやってる学生たちにこれだけ読ませていたら充実した授業ですね。 @kenji_kajiya
2013-04-09 00:45:37